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 My山行Memo            

   ≪〜Special遊歩〜白樺の紅葉と
    北八ツの池と峰々を訪ねて≫







  山行日:   2011年10月14日(金)〜15日(土)・16日(日) 2泊3日
  山行先:   八千穂高原・蓼科山(2530,3m)他
  Member:   3名 金川 勝夫・和美他1名
  天 候:   14日 小雨時々曇り 15日 雨時々曇り 16日 曇り


 10月14日(金)

 《行 程》

 JR新宿駅{8:00発(スーパーあずさ5号)}⇒茅野(10:09着)=タクシー⇒麦草峠(11:10着〜11:20発)=これより徒歩⇒白駒池(昼食休憩11:50〜12:20)=信濃遊歩道⇒剣ヶ峰→スキー場⇒八千穂山荘(14:10着)⇒八千穂高原自然園(自然園散策)⇒八千穂山荘(15:30) 宿泊 (-.-)Zzz

 ≪山行Memo≫

 私達3人は、茅野駅で10時09分着のスーパーあずさ5号を下車し、麦草峠行のバスに乗るため駅前のバス案内所へ行くと何と麦草峠行きのバスは、休日運転のみで、平日運転は中止しているとの告げないお言葉で、私達は止む得ずタクシーを利用して、麦草峠まで行くこととした。何でもタクシーの運転手の話によると平日は極端にバスを利用するお客が少なくそれでやむなくバス会社は、バスの平日運行を中止してしまったとのことだ。そのお陰でタクシーの利用することとなるのだからこれも又、相身互いと言うことであろうか。

 タクシーは約、40分位走り、目的地である麦草峠に着いた。この麦草峠にはCircle《ゆ〜ぽぴあ》の遊歩で3年ぐらい前に麦草峠から縞枯山を目指し、横岳ロープウェイに乗りペンション「山ボウシ」へ行ったことがあるが、それ以来の訪れだ。秋の中旬だけに吹く風は冷たくそれだけに身体がビッシとして、これから始まる山旅に思わず活を入れ、山支度を済ませ我ら3人先ずは白駒池を目指しイザ、出発だ。

 原始林に敷設された木道を一列縦隊で、足並みも軽やかに意気揚々と歩いて行く。お天気は今にも泣き出しそうなどんよりと曇った秋空で、これからのお天気が非常に気になる。原始林を暫く歩いて行くと、話し声も賑やかに観光客が多く見受けられ散策を愉しんでいるようだ。車道は麦草峠から白駒池まで続いており、別に麦草峠から歩かなくても観光客は来られるので、それで賑わっているのであろう。そして大きな石がゴロゴロとした道を歩きまた、木道を歩いたりして、明るい白駒池に到達した。澄んだ水を湛える白駒池はこのまま濾過しなくても飲料水として活用できると立て看板に書いてあったが、それが頷けるような綺麗な水が風に吹かれ波紋を立てている。そんな白駒池を眺めながら昼食を採り、一休みをする。

 そしてしっかりと腹ごしらえをし、昼食を済ませ行動開始だ。観光客も白駒池までで、これから先は限られた登山者だけの別天地である。ミズナラやカラ松の大きな樹木に覆われているだけに苔が繁茂しその緑色もまた、美しい光景だ。そんな原始林を抜けると国道299号に飛び出した。この車道を少し歩きやがて「信濃自然歩道」と書かれた指導標を確認し国道から別れ左にその自然歩道に入る。そして剣ヶ峰という最高地点に達し、そこから下降して草が繁茂する広いスキー場に出た。このスキー場をダブるストックでバンバンと駆け下る。丁度散歩をしていた地元のおばちゃんに八千穂山草の場所を聞き少しスキー場を登返して程なく今日のお宿「八千穂山草」に到着した。

 予定だと「八千穂高原自然園」は、明日訪れることになっているのだが、まだ十分に時間があるので、今日「八千穂高原自然園」へ行くこととした。あいにくと小雨が降ってきたが、そんなに気にもならず国道を少し歩きやがて「八千穂高原自然園」へ到着した。この白樺群生地八千穂高原は、北八ヶ岳の東麓に広がる自然豊かな高原。この広大な八千穂高原には、約200haの敷地に50万本の白樺林が堂々と植生し、その群生は日本一にふさわしい優美さ。ヤマツツジ、ミツバツツジ、レンゲツツジ、ドウダンツツジの群生地としても有名で白樺とのコントラストが美しい。クリンソウやベニバナイチヤクソウなどの山野草が高原のあらゆる所に咲く頃、白樺やミズナラ、カラマツが一斉に緑濃くなる別天地だ。

 そんな八千穂高原の一箇所を「八千穂高原自然園」として、自然の特色を生かし自生している白樺やミズナラ、カラ松等々の樹木を大切にして、植栽を巧に取り入れ川の流れが織りなす光景を中心に短時間で四季を通じて八千穂高原の観光が楽しめるところだ。白樺の紅葉が丁度良く幹の白と黄葉のコントラストが、とても良く実に見事な眺望だ。園内にはそんな白樺林の紅葉を撮影するために多くの写真愛好家達がパチリ、パチリとシャッターを切っていた。最近は山登りにも若い女性が訪れそれを「山ガール」と言うのだが、写真撮影に熱中する若い女性を「シャガール」と言うのだそうな。

 そんな「八千穂高原自然園」を見学し、八千穂山荘に戻り、早速冷えた身体を温めるため風呂場へと向かう。あいにく温泉では無いのが残念だが、展望風呂と言うことで、窓からの眺めも良くタオルを頭に肩までお湯に浸かり、「良い湯だな。」とご機嫌だ。一浴を済ませるとやがて夕食Thymeで、25年前に脱サラをしてこの八千穂山草を奥さんと立ち上げたご主人の手作り料理がテーブルに並べられそれに箸を付け地酒を飲みながらご主人と談笑する。来年は創立25周年祈念の祝賀会として、盛大にリピーターを招きやるとのことだ。

 そんな夕食を済ませ部屋に戻り、床に着き耳を澄ませると風が強く吹き大粒の雨が窓を叩き激しく風雨の猛攻撃で、明日の行動が心配になってきた。「どうか明日は歩行開始までに雨が止んでくれ」と願い眠りに着いた。  (-.-)Zzz


 10月15日(土)

 《行 程》

 八千穂山荘(9:30)=山荘マイカー⇒麦草峠(9:50)⇒雨池(11:10)⇒双子池ヒュッテ(13:00)
 宿泊 (-.-)Zzz

≪山行Memo≫

 早朝、朝風呂に入り山荘の外へ出てみるとゲゲゲノゲ、何と風雨がものすごく叩き付けるように大粒の雨が降っているではないか。朝食を済ませこの雨が兎に角、少しでも小降りになるまで出発を見合わせ部屋で待機していることとした。しかし、9時を過ぎても雨は止まず間断なく結構大粒の雨が降っている。今日の予定は八柱山を登雨池へ出てそこから双子池ヒュッテへ行くのだが、この雨では八柱山越えはとてもきついものがあると躊躇していたら、山荘のご主人が、麦草峠までマイカーで送ってくれるとのありがたい申し出に感謝し、その山荘のマイカーに乗り込み麦草峠へと向かう。途中見ると機能までの白樺の紅葉は、嘘のように昨夜の強風のため無残にも木葉が吹き飛ばされ丸裸の哀れなる姿に変貌し改めて昨日白樺の紅葉を見て於いて良かったと頷く。

 麦草峠に着き山荘のご主人と別れ、これから雨池へ向けて歩行開始だ。幸にも雨は小降りになっており、雨具を着ていればさほど気にならず歩ける。昨日の白駒池のコースと別コースの道を辿り深い原始林の中時たま木道を滑りながら歩を進めて行く。何しろ雨に濡れた木道は滑りやすく弱視の私には、苦手な歩行だ。昨日の白駒池のコースよりミズナラやカラ松の原始林が深く大きな鬱蒼とした樹木のため薄暗く実に歩きづらい。そんなコースもやがて終わりを告げやっと細長い雨池の池の畔に到達した。ここから幅広の林道を辿りやがて今日のお宿双子池ヒュッテに着き、宿泊の申込を済ませ6畳一間の個室に腰を下ろす。そこでヒュッテで買い求めた缶ビールと焼酎で、先ずは一杯とほろよいThymeに突入する。

 もうスッカリとほろよいThymeが、酩酊Thymeとなった私は、和美と浜のK,Kさんが双子池の散策に出かけると言うことを「行ってらっしゃい。」とゴロッと横になり手を振り見送る。そして押し入れからふとんを引っ張り出し、身体を横たえる。やがてウトウトとしていたら2人が帰ってきてこの双子池でも濾過をせずに飲料水として使用できるとのことで、2人とも妙に感心していた。そして夕食Thymeとなり、食堂に行ってみると結構宿泊者がおり、10人ぐらいのどこかの旅行会社の山岳ツアーだろうか。それが話もろくにせず黙々と食事をしている。これも旅行会社のツアーの特徴だろうか。ひとり一人が面識が無いので、弾んだ話も出ないと見える。

 夕食の料理は山菜の天麩羅で、マア、それなりに空きっ腹には美味しかった。そんな夕食を済ませ部屋に戻ると一団とガタビシッと音を立て風雨が強く吹き荒れている。「夜中に雨が降るだけ降り、どうぞ明日は雨が止んでくれよ。」とまたまた、神に祈り爆睡モードに突入した。
 (-.-)Zzz



 10月16日(日)

 《行 程》

 双子池ヒュッテ(6:55)⇒二子山第1のピーク(7:45)⇒二子山第2のピーク(7:55)⇒大河原峠(8:25)⇒一本休憩(9:50)⇒将軍平(10:25)⇒蓼科山々頂小屋(11:20)⇒蓼科山々頂(11:30)⇒蓼科山下山途中昼食休憩(12:25)⇒蓼科山登山口ねのがみ茶屋バス停(15:20・15:45)=バス⇒茅野駅(17:35着・17:45発)=スーパーあずさ⇒新宿方面へ

 ≪山行Memo≫

 早朝、朝食を済ませ、ヒュッテの係りの方に聞いてみると「ソウサアナア。雨は大丈夫でネエノケ、天気予報でも今日は晴れるとのコンダカラヨ。」とのことだ。それにしても雨と風が昨夜は強かったナア。まるで台風襲来のような激しさだった。今回の参考では天気が悪いと言われ雨に降られているのだが、その雨は夜中に降り、昼間歩くときにはその雨も小降りとなり、余り余り歩くのには影響しなかったことだ。これも普段私が品行方正、常に世のため人のために尽くしている賜であろうと勝手に自画自賛して悦に入っている。 エヘヘヘ (^^)

 この山旅も最後の日で、今日は諏訪富士とも言われる「蓼科山」の登山だ。6時55分、ビッシと活を入れ我ら3人、イザ、蓼科山めざし出発だ。 エイエイオー (^o^)
双子池ヒュッテの裏手から先ずは二子山目指しての急登が始まる。今までそんなに登も無く来ているだけにまだ目覚めていない身体にはこの急登が堪える。ジクザクに歩を進めその急登を登って行く。それにしても風がまだ相当強い。そんな急登もどうにかclearして二子山の二つのピークを過ぎ、一気に下降して、大河原峠に到達した。ここでトイレ休憩をし、これから蓼科山の登山開始だ。

 登山口から樹林帯を徐々に高度を増し歩いて行くのだが、マア、昨夜の雨のためか。登山道がまるで沢みたいになってしまい、そこへゴーゴーと水が勢いよく流れ込み実に沢登りをしているようである。そんな状態が実にかなりの高度まで続き一体この水が、どこから湧き出てくるのかと疑問に思いつつ歩いて行く。それでもやっとそんな状態から抜け出て、ここで一本立てて休憩を採り、更に歩いて行くとガヤガヤと賑わっている広い将軍平に到達した。ここにはかなりの登山者が思い思いに休みを取っており、その登山者もほとんどが簡単コースのロープウェイを利用しての蓼科山登山であろう。

 和美がトイレに行ってみると何とトイレ使用料が、200円となっており、その高いのに驚いてしまったとのことだ。目指す蓼科山の岩峰が眼前にその堂々たる雄姿を屹立して聳えている。この蓼科山は、八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,530mの火山。
円錐形の美しい山容から諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれる。山体は八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。日本百名山のひとつ。
頂上部は大きな溶岩で覆われているため、樹林が育たず360度の展望がある。また、頂上には蓼科神社の奥社があり、登山口にあたる七合目にその鳥居が立つ。この山域では針葉樹林帯が帯状に枯れる縞枯れ現象が見られるが、この山でも南西斜面にのみこの現象が現われている。

蓼科山にはビジンサマという名のものが住んでいるという伝承がある。姿は球状で、黒い雲に包まれ、下には赤や青の紙細工のようなびらびらしたものが下がっており、空中を飛ぶ。これが山を通る日には人々は山仕事をやめるという。山神信仰において、山神の祭日に山仕事をやめる風習がしばしば見られることから、このビジンサマも山神の類と解釈されている。

 休憩を十分に採り、イヨイヨこの岩場の蓼科山へのアタック開始だ。高度がかなりの者でそのため急登となり、ゼイゼイと息が上がってくる。何しろ大きな岩を登るので足を大股に拡げ、その岩場を登るものだから、もう、体力勝負で、思わず「一寸マッテヤ。」と弱音を吐いてしまった。マア、その時の和美のニヤニヤした顔は、本当に憎たらしく「ヘーーん、こんな岩場が登れヘンノヤ。と軽蔑の眼差しである。「チクショウメ、クヤジー・・・!!!」」

 そんな岩場もどうにか上り詰め山頂ヒュッテに到達し、ここで昼食を採ろうとしたら、ここではガスバーナーが使用禁止とのことで、それに多くの登山者で込んでいるためにここはパスして、他の所で昼食Thymeを採ることとした。そんなヒュッテから直ぐに蓼科山山頂に到達し、ここでデジカメで記念撮影をして、早々に山頂から離れこれから長い岩場の下山開始となる。それにしても強風で時たま身体がグラッと揺れてくる。この岩場の下山が私にとっては一番苦手で、ダブルストックを長くして降りるのだが、足の持って行くところが余り位置が分からず、それだけに疲労度が倍加する。

 そんな下山路の途中で、昼食Thymeを採り、ここで浜のK,Kさんがガスバーナーで湧かしたお湯で、カップヌードルを作り、それを私達にご馳走してくれた。これが疲れた身体には実に美味い。そんな昼食Thymeも早々にまた、辛く長い岩場の下山が延々と続く。もう、目は疲れ足よりもダブルストックで支えているために両腕が、ビンビンと痛くなり、疲労困憊の極みである。そんな辛い岩場が終わり、ホッとしていると今度は長い笹原の急下降だ。何しろ長く生えた笹に覆われているために登山道が隠れてしまい足下が見えないので、ヨロヨロとつまずきながら下って行く。

 そんな長かった笹の原の下山も終わりやっとどうにか蓼科山の登山バス停へ、3時45分の茅野駅行きまで、20分の余裕を残し無事に下山終了となった。こうして今回は出発前からお天気が悪く雨のことが気になっていたが、その雨も夜中に降り、歩くときには、雨も降らず歩くことが出来、白樺林の紅葉と蓼科山への登山も出来たので、非常に収穫台で会った。

 サア、また、来年の秋には、どの山に行こうかな。

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      〜〜オシマイ〜〜