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   Circle≪ゆ〜ぽぴあ≫・遊歩記

            第203回遊歩
錦秋の一日・丹沢の名峰塔ノ岳を歩こう








  遊歩日:   2012年10月21日(第3日曜日) 日帰り
  遊歩先:    塔ノ岳(山域 神奈川県丹沢 標高 1491m)
  天 候:    晴
  Member:    6名

 《行 程》

●新宿⇒■渋沢)=バス⇒大倉バス停(08:30発)⇒分岐(09:20)⇒駒止茶屋(10:10)⇒3回目の休憩(11:05)⇒花立(11:55)⇒塔ノ岳山頂(12:35〜13:10)⇒花立⇒堀山の家⇒大倉バス停⇒渋沢駅=徒歩3分⇒海鮮居酒屋(打ち上げ宴会)⇒渋沢駅 解散

 ≪遊歩記≫

 今回の遊歩は、今年一番のGradeが高い山行と言える体力勝負の丹沢山系の一つ、塔ノ岳(1491m)だ。それだけにyuupolerの参加者も少なく、RooNav担当の浜のK,Kさんと私達夫婦と北区のS,Mさん、鴬谷のS,Mさん、それにK,Yさんの6名だ。そんな私達は小田急線渋沢駅からバスで20分の所にある大倉バス停で下車する。この大倉は塔ノ岳への大倉尾根線や鍋割山への基点にもなり、バスの運行状況は比較的良く、渋沢駅からは30分間隔で運行されている。そんな6名が大倉バス停で山支度をしていたら、何と以前六つ星山の会に席を置いていたY,Kさんが「お久しぶりですね。」と挨拶を交わしてきた。私達と渋沢から同じバスに乗車したとか。何でもこれから塔ノ岳までトレールランで行くとかで、見れば背中に可愛いザックを背負っての軽装で、ハチマキをしてビッシと決めている。私も六つ星山の会には20年も在席していたので、こうして結構、六つ星山の会の仲間達には山で遭遇する。その都度、来し方の想い出が脳裏を過ぎり、懐かしい物だ。

 それではこの塔ノ岳について少し述べてみよう。
 丹沢山地は神奈川県の北西部に広がる山地で神奈川県の面積の約6分の1を占める 広大な山岳地帯です。主峰「蛭ケ岳」(1872m)や「丹沢山」1567mと今回の目的地 塔ノ岳」1491m)鍋割山(1272m)などを主脈として成り立っています。2000mにも 満たないですが標高差は塔ノ岳でも1200mもあります。百名山としても名高く 毎年多くの登山客が訪れています。近年鹿が増えて問題になっていますが、頂上で は鹿が出迎えてくれるでしょう。頂上からの眺めは素晴らしく富士山をはじめ大山 などの丹沢山系など、また相模湾が見渡せます。東京から日帰りで行ける百名山です。

 我らご一行、山支度を終え恒例の声出しを済ませRooNav担当の浜のK,KさんのRootの説明を聞き、RooNav担当の浜のK,Kさんを先頭に私は北区のS,MさんをSupportして歩く。大倉バス停を歩き始めて30分ほどすると、分岐点がある。東側から行っても西側から行っても時間差は対して変わりなく15分程度で合流する。ゴロゴロとした歩きにくい山道を歩いて行くが、北区のS,Mさんの足取りも軽く、さてはこの塔ノ岳遊歩のために日頃からTrainingを積んできたと思われるほどの軽快な足取りだ。

程なく雑事場の平の分岐点に到達した。名前のごとく、まっ平な場所にベンチが置かれており、一息休憩を入れるに丁度良いSpotで、ここでしっかりと水分補給や飴等を口に入れ、これからの急峻な登に栄気を養い、山頂目指し歩を進める。一本松の場所を過ぎいよいよ道はザレ場になっており、木の階段が敷き詰められている。バカ尾根の急登に差し掛かってきた。そんな急登に比例するかの如く北区のS,Mさんの足取りも重くなり、息が上がってきたようだ。それでも塔ノ岳の最初の急峻な登路をclearして、駒止茶屋(標高905m)に到達した。この少し先のベンチで2回目の休憩を採り、北区のS,MさんのSupportを鴬谷のS,Mさんに交替をする。

 駒止茶屋から緩やかなアップ・ダウンを繰り返してたどり着いたのが、堀山の家で、ここは二俣からの登路と合流するpointである。ここからの登路は階段状になっており、相当急峻になっている。2箇所の崩落箇所を過ぎ延々と階段状の急登が続く道で、お二人のS,Mさんは、すっかりと私達から遅くなってしまった。ここら辺りは花立までが、この塔ノ岳でも一番急峻なる登路だ

「ガンバレ・ガンバレ」

 途中大きな岩がゴロゴロとしており、体力を消耗したハイカーには辛い登路だ。そんなバカ尾根の心臓破りの劇坂を登り終えた後に迎えてくれるのが花立山荘(1300m)だ。ここで私達はかき氷を口にする。そんなかき氷の甘い喉ごしの冷たさが、汗をかき疲れた身体には、たまらなく美味しいご馳走だ。一息入れて塔ノ岳山頂へ足を向けようとしたら、Give upのタオルが投げ入れられ、北区のS,Mさんが、疲労困憊でこの花立で待っているとのことだ。そしてそのおつき合いに鴬谷のS,Mさんも一緒に待っていることとなり、結局、RooNav担当の浜のK,Kさんを先頭に4名が山頂を目指し歩を進めた。

 登路は緩やかとなり、20分ほどで金冷シに着いた。(この呼称は「かねひやし」でなく、「きんひやし」が正解です。)金冷シをそのまままっすぐ進めばいよいよ目的地の塔ノ岳山頂だ。ここで左側に進路をとると、大丸・小丸を経て鍋割山へ進むことが出来る。ここからは一部登路が狭くなっており、鎖場もある歩きにくい箇所だ。そんな難所を過ぎると平らなる塔ノ岳山頂(12時35分・標高1490m)に到着した。

この塔ノ岳は、昔、塔ノ岳の頂上に高さ5丈8尺ほどの尊仏岩と呼ばれる岩があり(地元では「お塔」と呼ばれた)、雨乞いの神・農神として山麓の人々に崇められ、また、岩に生えていたコケにも薬効があるとされていた。山名の由来は、この「お塔」のある山ということで「塔ノ岳」となる。しかし岩は関東大地震で頂上から転落し、大金沢へ落ちてしまった。現在の山頂は360度見渡せる広い裸地だが、昔はブナ林で覆われていたらしい。登山者の増加や燃料用の伐採でしだいに今の姿の山頂に変容した。山頂に尊仏山荘がある。

 この山頂で、駿河湾や富士山の雄姿を見ながら昼食Thymeを採ることとした。早速缶ビールで乾杯をする。ゴクゴクゴク「イヤー、ウンメイ。登がきつかっただけにこの冷えた缶ビールは、タマリマヘンナ。」登がきつくてもちゃんとこんな絶景と冷えたビールが、ご褒美が待っているのだから山登りは止められませんな。そして花立に休んでいる二人のS,Mさんに先に下山してくれと携電で連絡するが、圏外で通じないので、二人を余り待たせてもいけないから、早々に私達も下山を開始した。そんな花立で、二人と合流し、6名揃って下山する。登路と違い降路は、北区のS,Mさんは、鴬谷のS,MさんにSupportをされて軽快なる足取りで下山して行く。

 下山は往路を戻り、大倉バス停で、16時45分のバスに乗り渋沢駅に着き、打ち上げ式を海鮮居酒屋で採ることとした。ここは活魚が新鮮でとても美味しく、サザエの壺焼、サンマのお寿司等を生ビールと共に食べる。北区のS,Mさんも満面笑みを浮かべそんなご馳走を食べながら、熱燗の酒を飲んでいる。きっと山頂へ行けなかった悔しさをかみしめながら酒を味わっているのであろうか。

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〜〜「オシマイ」〜〜