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≪「高山不動尊・関八州見晴台・黒山三滝の遊歩」のPhotographはこちらからどうぞ≫
















Circle≪ ゆ〜ぽぴあ・遊歩記≫


         第82回遊歩

 ≪奥武蔵の好展望のパノラマ台と 三滝を巡り小さな谿谷に湧く温泉へ≫








  遊歩日:   2009年3月22日(日) 日帰り
  遊歩先:   高山不動尊・関八州見晴台(771m)・黒山三滝
  温 泉:   黒山温泉
  天 候:   曇り
  参加者:   8名

《行 程》
●池袋{08:34発・ 西武池袋線快速急行(長瀞行)(快速急行)}⇒■西吾野(09:51着)=1時間⇒萩ノ平=30分⇒高山不動尊=30分⇒関八州見晴台=20分⇒花立松峠=40分⇒黒山三滝=20分⇒黒山鉱泉(入浴休憩)=東武バス20分⇒●越生=東武越生線(坂戸行)⇒○坂戸⇒■池袋

  ≪遊歩記≫

 西武池袋駅から乗車し、今にも泣き出しそうな空を車窓から眺めどうにか山歩きが終わるまで、雨が降らないように祈りつつ西吾野駅で下車したMember8名は、RoonaviのT,Kさんを先頭に先ずは高山不動尊を目指しイザ、出発だ。
幸にも心配された雨は降っておらずひんやりとした風が心地よいほどだ。

 車道を暫く歩き右に掛かる橋を渡り細い道を少し歩いて、高山不動尊の登山口に達し、そこから快適な山路を我ら8人足取りも軽く歩を進める。今日は女性4人、男性4人のyuupolerの精鋭達で、初春のまだ芽吹きも始まらない曇り空の下、奥武蔵の山路を一列縦隊で歩いて行く。RoonaviのT,Kさんは余りNavigatorをやったことがないのか地図とにらめっこをしながら真剣に先頭に立って歩いて行く。私は内心「そんなに真剣にならなくても気楽に山歩きを楽しんでくださいよ。」と思いながら後ろからついて行く。

 雑木林の中、整備された山道を我ら一向、淡々と歩を進めやがてお地蔵さんが安置されている高山不動尊への参拝道に出て、そこで小休止をする。どうやら私達は脇道を登ってきたようだ。今のところ雨も降ってこないので「雨が降ってこないから良かったね。」と話したらN,Yさんが「ここにいる私達ってみんないいおんなといい男でしょう。だから降ることはあっても降られないのよ。・・・!!!」などと相変わらず面白いJokeを話みんなを笑わせて雰囲気を和やかにしている。そして一息ついたので、結構登りで汗をかいてしまい背中がひんやりとして立ち止まっていると寒く感じるので、早々に高山不動尊を目指し出発する。ここからは参道になっているだけに道幅も広くスピードを上げドンドンと歩きやがて見覚えのある高山不動尊に達した。

 高山不動尊には過去2回訪れているが、とても落ち着いた木造造りの建物は歴史を感じさせ威厳に富んでいる佇まいだ。この高山不動尊(高貴山常楽院)は、白雉5年(654)の創建と伝わり、かつては山伏の修験道場として栄えた奥武蔵の古刹。成田不動(千葉)、高幡不動(東京)とともに関東三大不動に数えられることもあり、境内では、子育てイチョウの別名をもつ、樹齢推定800年の大イチョウが枝葉を広げている。

 境内にはそんな大イチョウが、天に向かい枝を広げ幾星霜、歴史を語るが如く威風堂々と聳えている。そんなイチョウを敬意を払い眺めそして本殿へ行くため狭い急階段を息を弾ませ昇り、本殿でお賽銭を上げ、「早く足が良くなりますように・・!!!」と祈願する。本殿で記念写真をパチリ、みんな善男善女になってオスマシサンで、写真に収まる。

 それから舗装された広い道を関八州見晴台へと向かった。この関八州見晴台は、 関八州見晴台という名前でよばれているが、地形的にはれっきとした山頂で、頂上広場の中央には、高山不動尊の奥の院がまつられている。関八州とは、すなわち武蔵、上野、下野、相模、上総、下総、安房、常陸の関東八州。天候に恵まれれば、文字通り関東平野と関東を取り巻く山々を一望する雄大なパノラマを満喫出来るのだが、今日はあいにくと曇り空なので展望は無くお負けに山頂だけに風が強くその為、とても寒く低山でも山は侮れないと感じた。
 
 高山不動尊の奥の院に参拝を済ませ昼食タイムとばかり早速缶ビールとチクワを取り出し、皆さんにお配りをして震えながら缶ビールを飲む。それでもキュキュキューンと喉を通るビールの味は格別で思わず「ヒヤー、ウンマイ」と声が出た。この山頂には私達の他にワンちゃんを連れたグループが一組いるだけで、本当に関八州見晴台で、お山の大将になった気分だ。和美はご主人の周りを嬉しそうに歩いているワンチャンを見るとこの3月10日に亡くしたモモチャンのことが、また、頭に浮かびそんなモモチャンを思い出しているようだ。 (;_;)

 兎に角寒いので、昼食もそこそこに済ませ「温泉だ、ビールだ」とばかり私達一向、見晴台からお別れをして、歩き出す。急な下りも皆さん、足自慢のyuupolerなので、ドンドンと駆け下って行く。車道に出たり、また、山道に入ったりと何回か繰り返しやがて黒山三滝の上部に達した。

 この黒山三滝は、三滝川にかかる男滝・女滝と、すぐ下の支流にかかる天狗滝の総称で、明治25年(1950)には、日本観光百選の瀑布の部で第9位に選ばれたこともある。お線香の匂いが漂う石段を下り雌瀧を見学し、更にその上にある雄瀧へ行く。やはり、雄瀧だけに凪がれも滔々として流れも早くその傍にある小屋では、高齢の女性が太鼓を鳴らしながら「ハライタマエ、キヨメタマエ、アンジャモンジャ、チチンプイプイ」と分けの分からない御経を唱え拝んでいる。きっと雄瀧に拝んでいるのだからあの年でも男性が忘れられないのだろうか。「いい男がいたら逢わせてくんなまし」とばかりに懸命に拝んでいるのであろうか。 (^^;)

 そんな雄瀧を見学し、もう一つの天狗瀧を途中で遠望して、いよいよお目当ての「黒山鉱泉」に向かいここでゆっくりと温泉に入り、湯上がりには定番の生ビールを飲み「源泉はぬるいがとても効き目がありそうだったね。」と話したら和美が「あれは単に実母散という漢方の入浴剤を入れているだけなのよ。そして温泉は枯渇してしまい普通の水を加熱しているだけなのよ。」と話すではないか。それを聞いてもう、この黒山鉱泉も明日は見えたと思わず同情をしてしまった。

 今日は古刹、展望台、瀧巡り、そしてインチキ温泉ととても変化に富んだ静寂なる山歩きが出来て、yuupoler8人とても満足し帰途に着いた。