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   Circle≪ゆ〜ぽぴあ≫・遊歩記


            第207回遊歩
   〜高尾山BeerMount in2011〜
残暑の一日・汗をかき景信山から歩き高尾山で生ビールで乾杯だ












 遊歩日:   2011年8月28日(第4日曜日)  日帰り
 遊歩先:   景信山(727m)・小仏峠(543m)・一丁平・高尾山BeerMount
 天 候:   晴れ
 参加者:   10名 


 《行 程》
 ■高尾(10:32発)=京王バス⇒小仏バス停(10:45)=コレヨリ徒歩・15分⇒景信山登山口⇒景信山・小下沢分岐⇒景信山山頂⇒小仏峠=城山巻道⇒一丁平⇒高尾山山頂直下=高尾山巻道⇒高尾山山頂直下⇒高尾山薬王院⇒高尾山BeerMount(休憩・酩酊Thyme2時間飲食放題)=高尾1号路⇒高尾山口 解散


 ≪遊歩記≫

 参加者全員が、高尾駅前から小仏バス停へのバスに乗り、小仏バス停で下車した。そして山支度を整え恒例の声出しをする。今回はMitashikyo≪ぴあ・さくらんぼ≫の友人である初参加のS,Sさん、S,Tさんのご夫妻、それと一年ぶりの参加となった六つ星山の会の知己であるK,Tさんを含めた10名が恒例の高尾山BeerMountの「何杯飲めるでしょう・・・!!!」の酔いどれEventに参加したのだった。3班編制で薄曇りの残暑の下、車道を景信山登山口目指しイザ、出発だ。

 程なく景信山登山口に到着し、車道と別れここからいよいよ山道に入る。私はO,SさんのSupportをしながら先頭で、皆さんのペースを考えゆっくりとやや急な山道を登って行く。今日は猛暑酣の時と違いいくらか暑さも和らいでいるが、それでも蒸し暑さはかなりのもので、汗が噴き出てくる。モウ、下着はびっしょりと濡れており、これで生ビールを飲まなかったらかなりの減量になるのだが、そんなこと出来オマヘンデッセ。アブラゼミ、ミンミンゼミが夏を惜しむかのように蛙鳴蝉噪、盛んにコーラス宜しく鳴いている。彼らも地中暮らしが7年、そしてやっと地上に出ればその寿命もわずか10日間。この一期一会、生まれいでた喜びを懸命に讃美しているのであろう。ヤッヤ、鳴いているのは蝉ばかりと思ったら、かなり遅れて調布のS,Mさんがヒイヒイと喘ぎ喘ぎ登って来るではないか。やはり懸念していたS,Mさんの歩調が極端に遅くなってきた。

 そこで私と調布のS,Mさんとで、彼のペースに併せゆっくり登ることとして、他の8名の方々には、先に行ってもらうこととした。調布のS,Mさんに給水、飴等を補給し、ゆっくりと休息した後、私のダブルストックをお貸しして、私は彼の直杖ストックを使い一歩、一歩登って行く。それでもついつい私のペースが速くなってしまい途中で彼を待つこととなる。マア、弥次さん、喜多さんの、東海道中膝栗毛ではないが、カッチャン、シゲサンの高尾山道中膝栗毛、ままよ。ゆっくり行こうぜ。何度か休息をしながら、それでもやっとのことで景信山・小下沢分岐へ到着した。ここで彼に冷えた紅茶のペットボトルをわたし水分と等分の補給をする。それで元気が出たのか。私が「ソンジャア、シゲサン、イクンベエカ。」と促すとヨロヨロと立ち上がり歩を進めた。

 景信山からの下山者が、何だか奇異な目で、私達を見ながら通り過ぎて行く。「オーイ、景信山の小屋が見えたぞ」と彼に呼び掛けるとそれが励みになったのか、以外と元気で急な階段状の登山道をダブルストックを突きながら懸命に登ってきた。そしてやっとのことで、景信山の山頂直下の休憩場所に到着した。ここには北区のS,Mさん、K,Tさんが休んでおられ、他の方々は私達が山頂の休憩場所へ行くと思ったのかそちらの方で、待っているとのことだ。私はオニギリと冷えたお茶を補給しホッと一息つく。そうこうするうちに山頂へ行っていた方々も戻ってこられ、
そこでやっと10人一緒になり、景信山を後にして、小仏峠目指し歩を進めた。

 調布のS,Mさんも下りなので、そんなに遅れずに歩いている。左の方を見ると展望が開けあれは北高尾山稜であろうか。長々と尾根が続いて見える。七曲の下りを過ぎるとやっと出ました小仏峠だ。ここで一本立てて休憩する。そして城山への登山道はパスして、左の巻道を一丁平目指し進むこととした。当然のこと調布のS,Mさんと私は後からゆっくり歩いて行く。やがて城山への舗装された林道に出て、そこを通過して城山直下の巻道を進み行く。私はこの巻道は初めてで、道も広く実に歩きやすい。調布のS,Mさんもやっと余裕が出たのか、山を楽しんでいるようで、私もホッとする。そんな巻道を過ぎ一丁平へ向かっていると携電のベルが鳴りK,Yさんから現在地の確認の電話があり、「私達は一丁平のトイレ休憩所の前にいるよ。アッ、ここからお二人が見えるよ。」とのご託宣であった。そこでスタコラサッサとはいかないが、スタコラヨロヨロと歩きやっと皆さんと合流した。

 そして休憩した後、イヨイヨ、高尾山BeerMount目指し、「エーイ、頑張ろう」と広い高尾山主脈尾根を歩き行く。最後の登りとなる階段状の高尾山山頂はパスして、左の巻道を進み行く。またまた、この登りになると調布のS,Mさんのペースが疲れが出たのか、極端に遅くなりモウ、牛歩の如く今にも倒れそうにヨロヨロと歩いてくる。「ハーイ、ビール、ビールが待っているよ。」と叱咤激励し勇気づけ最後の踏ん張りに期待する。そしてやっと高尾山山頂からの山道に出て、多くのハイカー、観光客と共に高尾山薬王院を通過する。歩いている途中で携電のベルが鳴ったが、携電がザックの奥に入っているので、取り出すのに時間がかかりそのまま歩き行く。

 そして最後のポイント高尾山観光ガイドハウスが建つところに到着したのだが、その観光ガイドハウスが無く広場になっていたので、着替をすること無くそのまま高尾山BeerMountへ行くとそこには多くの方々が行列を作り待っていた。既に順番待ちしていた8人と合流し、係りの方から整理券を渡され今からかなり待つようだ。その間トイレで着替を済ませサッパリして待っているとやがて4時55分、お待ちかねの高尾山BeerMountへの入場である。大枚3,300円を支払い浜のK,Kさんの手際よいテーブル確保のために全員が揃って特等席に陣を張ることが出来た。

 もう場内はかなり混雑しており、そんな中浜のK,Kさんの先導で、まずはオツマミを確保し、それから生ビールを貰いに行き、やっとこの生ビールが飲める頃合いとなり、「ワーイ、カンペイ」とお互いカチ、カチ、カチとジョッキを鳴らしこの冷えた生ビールを「ゴクゴクゴクゴク」と枯渇した喉に流し込む。「イヤー、ウンメイ。タマリマヘンナ。このビールチャン」すると生ビールがたちまち五臓六腑を駆け巡り、各細胞が見る見る生き返って、元気いっぱい、生ビールいっぱいと活力が沸いてきた。調布のS,Mさんを見てあればジョッキをいかにも嬉しそうに傾けこの生ビールを飲んでいる。ソリャア、そうでしょう。あんなにヘロヘロになり歩いていたのだからさぞかし喉がカラからに渇いていたのでしょう。サア、もう、歩くことは無いからたくさん召し上がってくださいマセマセ。

 私は去年はジョッキ5杯で会ったが、今年は何と6杯目に挑戦し、見事にジョッキを空荷下。初参加のS,Sさんもビールが好きだそうで、私に負けてなるかと6杯目のジョッキを空荷したそうだ。これは癖になりそうだと満面の笑みで喜んでいた。こんな至福のひと時もあっという間の制限時間2時間が経ちスゴスゴと退場である。そして調布のS,Mさんだけが、ケーブルカーで下山し、我ら9名は暗くなった一号路をモウ、ほろよいのヨカ気分でドンドコドンと下って行く。しかし、どうしたのであろうか。今年はヒグラシちゃんのあの「カナカナカナナカナ」という哀愁に満ちた鳴き声が聞こえないでは無いか。「どうしたのヒグチャン」と呼び掛けても一向に静寂そのもので、甚だ淋しい限りである。きっと時間が例年より遅いのでヒグラシちゃんもオネンネをしたのであろうと解釈し、ヒグラシちゃんが鳴かないのであれば、私達が鳴こうと大声で、「無法松の一生」、「王将」等々の演歌を歌いながら闇の山道を駆け下る。

 こうして高尾山BeerMount2011もまた、色々な思い出を残しハッピーエンドとなった。

〜〜〜オシマイ〜〜〜


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