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≪高峰温泉&黒斑山・篭ノ登山、池ノ平湿原のPhotographはこちらからどうぞ≫









Circle≪ゆ〜ぽぴあ≫・遊歩記

 

        第89回遊歩
≪高山植物の宝庫三山を歩き秘湯の温泉へ≫








  遊歩日:   2009年7月25日(土)〜26日(日) 1泊2日
  遊歩先:   水ノ塔山(2202m) 篭ノ登山(2227m) 黒斑山
           (2404m)
  温 泉:   日本秘湯を守る会「高峰温泉」
  天 候:   二日間とも曇り
  参加者:   6名


 7月25日(土)

  <行程>

●東京{08:40発・あさま509号(あさま) }⇒■佐久平(09:58着・10:10発)=バス⇒車坂峠(11:10着)=1時間⇒赤ゾレの頭=15分⇒トーミの頭=25分⇒黒斑山=25分⇒中コース分岐=1時間20分⇒車坂峠=20分⇒高峰温泉 宿泊  (-.-)Zzz

 ≪遊歩記≫

 どうもこの夏は天候不順なため、雨が多くこの高峰温泉遊歩も雨が心配されたが、幸にも泣きそうな空模様であるが、どうにか雨も降りそうもないので、これから昼食を採り黒斑山へ登ることとした。しかし、東京から新幹線を利用して、1時間10分ぐらいで、佐久平に着きそこからバスで約50分、こうして車坂峠に立っている。以前は急勾配の碓氷峠を越えて小諸で下車し、そこ
からバスでこの車坂峠に来たのだが、それを思うと実に隔世の感があり便利になったものだ。

 今回の参加者は、6名で、和美がRoonaviで、その後に私が着き、O,Sさんを3人のyuupolerがサポートをするという体制で黒斑山山頂目指しイザ出発だ。夏とは言え陽が射さず曇り空だけに標
高2000m近い高原なので、吹く風は冷たくとても寒く感じる。黒斑山へのコースとしては、表コースを登り、下山は中コースを下って車坂峠に戻るという標高差470mの登山である。唐松の林を抜
け庭石のように並んだ火山岩を見ながら緩やかな坂を人登りすると車坂山に到着しここから下りとなり浅間山の噴火で噴出した溶岩がゴロゴロとしているガレ場を赤ゾレの頭まで登って行くの
だ。登りは結構斜度がありきつくその為、O,Sさんのグループは、大分遅れている。そんな林とガレ場の箇所を繰り返し登って行くとやがて視界がドーンと開け展望の良い場所に着いたが、今日はあいにくと曇り空だけに視界は悪く何も見えない。この調子だとお目当ての黒斑山山頂から
の浅間山もきっと見えないであろう。 ウーン、残念だ。

 そんな展望の良いところを過ぎ更に歩を進めて行くとジャーン、心配されていた雨がとうとう降ってきたではないか。それも結構な大粒の雨だ。急いで雨具をザックから取り出し雨具のズボンを履くのだが、どうも登山靴が邪魔をしてスムースにはけない。こんな時には登山靴をビニールの買い物袋で包みそうして雨具を履くと良いと言われたことがあるが、実際にはそんな悠長なことをしていられないからヨタヨタとしながらようやく雨具のズボンをはき上着も着て万全なる体制を整えたら、なな何と雨が止んでしまったではないか。こんな経験は山では良くあるが、実に天の神様もいたずら好きなものだ。

 避難小屋で一本立てて休憩し、更に歩を進める。赤ゾレの頭に着きそこからトーミの頭を経て樹林帯を抜けると黒斑山の山頂である。晴天であれば眼前に悠々たる浅間山がその雄姿を見せて屹立しているのだが、今日はそんな雄姿は全く見えないのが残念だ。「小諸出てみろ、浅間の山に今日も三筋の煙り立つ。」と小諸馬子唄に歌われているが、昔から中仙道を旅する旅人に採りこの浅間山の雄姿は、疲れた身体を癒してくれる景色であったことだろう。私は生まれが高崎なもので、高校生の頃この浅間山に一人で登ったことがある。軽い沢で下車し、バスに乗り峰野茶屋という浅間山の登山口から登ったのだが、登山道は火山灰の砂交じりで、何の変哲もない道であった。登るにつれて斜度が増し火山灰だけに二歩登り、一歩下がるという感じで、足を踏み出す度にその砂に足が取られ結構足が埋没し、歩きにくかったことを覚えている。

 小浅間を越え一面火山灰に覆われているので、目標が掴めずそれだけに下山路が心配になり、しっかりとその様子を頭に入れて一歩、一歩火山灰に足を取られながら、浅間山の山頂にどうにか到達したが、他に登山客は誰もおらず静寂そのもので、とても怖くなり急いで今来た道を間違わないように下った。そして帰宅したら「一人で浅間山へ登る奴があるか。」と親父に怒られてしまった。そんな若いときの記憶があるが今となれば登山禁止の浅間山に登ったのだから貴重なる体験であったとも言えるだろう。

 そしてこの黒斑山にはもうかなり前になるが、六つ星山の会で夜行バスを利用して来たことと、今は九州の郷里に帰ってしまったO,Yさんと3月に高峰温泉ホテルに宿泊し、和美と3人で雪の黒斑山を登ったことがある。そんな懐古の念に思いを寄せ、一休みしてから黒斑山山頂を後にし、
往路を中コースの分岐まで下り、シラビソの黒斑山の西斜面を溝のような狭い道を下り、樹林を抜けやがて広々とした溶岩がゴロゴロとした箇所に出た。そこから今度は歩きよい登山道となり、
唐松林を抜け程なく出発点である車坂峠に出た。そこから今夜のお宿、高峰温泉目指し広い土の車道を歩いて行く。途中道路の両側にニッコウキスゲの黄色い花が、群生し薄暮のもやった斜面にくっきりと描かれそれは見事に咲いていた。
 ウーン、実に綺麗なものだ。!!
そんな鑑賞に慕っていたら、雨がパラパラと降ってきたではないか。やはり、ゆ〜ぽぴあの守護神Yuporadorosuが、ちゃんと守護してくれて登山中は雨を遠慮し登山が終了したこの時刻に「雨を降らすが良いか。」とばかりに雨を降らすなんてのは、しっかりと私達を見守ってくれている証拠だ。

 そして懐かしい高峰温泉の玄関のドアを開け、yuupolerご一行様、女性部屋と男性部屋に別れ早速温泉へとタオルを肩に出かける。夏シーズンだけにお客も多く込んでいたが、浴槽にはそれでもゆっくりとはいることが出来た。ウーン、この温泉は実に肌に優しく気持がよい。登山の疲れが取れるようである。窓外を見れば雨と風が音を立てて激しく降っている。私達も後、30分遅くなったら、この風雨遭遇したかと思うと今こうして湯ったりと温泉に浸かっている幸せを心より感謝する。温泉に入りサッパリとして夕食タイムとなったところで、食堂に行く。今日は満室とのことで、食堂は大賑わいでそれぞれ談笑している。私達も奮発して一人1本の瓶ビールを手元に置き乾杯をする。やはり、山宿だけに山菜の天麩羅、鯉こく、ヤマメ等々のご馳走をつまみながら冷えたビールを飲む、山歩きをして温泉に入り、こうしてご馳走を食べながらビールを飲む、これぞ当に至福のひと時、改めて健康に感謝する。

 そんなご馳走にもう、すっかり満足して、夕食タイムをお開きとなり、部屋に戻り浜のK,Kさんが久保田の銘酒一升瓶を持参したので、それをチビチビと飲みながら8月30日の総選挙に向けて、ジジイ同士の治事(ジジ)放談を繰り広げる。オヤ、ジジイだけでなくババアもいたんだった。コリャ又、シツレイ、おばいたしやした。 (^^;)
 そうして議論奮戦も終えてすっかりと良い気持となったので、皆さん、眠りに着くこととした。私は寝る前に温泉にゆっくりと浸かり温泉三昧の満ち足りたひと時を十分に味わった。外は相変わらず風雨が強く吹き荒れているが、おそらく明日もゆ〜ぽぴあの守護神、Yuporadorosuが雨を降らすことなく守ってくれるであろう。


 7月26日(日)

 <行 程>

 高峰温泉(8:00)⇒水ノ塔山(9:15)⇒篭ノ登山(10:38)⇒池の平湿原駐車場(11:30)三方ケ峰⇒見晴ら岳⇒「湯の丸」(14:10〜16:00発)=バス⇒●佐久平{17:00・着・17:32発あさま580号(あさま)}⇒■東京(18:52着) (^^)

 ≪遊歩記≫

 朝風呂に入りお天気の様子を見ようと外に出てみると「ラッキー」、朝靄に煙っているが、幸にも雨は降っておらず今日は予定通りに行動できることを確信した。一同、朝食を食べ8時、高峰温泉のお宿を出発する。高峰温泉の前から唐松林を抜けやや緩やかな登りとなり開けた展望台に出る。そこから下り路癌を越え急な登りとなる。私はこの水ノ塔山は、草山だと思っていたのだが、結構な岩山できっとO,Sさんには辛い登りであろう。そのO,Sさんを3人のyuupolerが代わる代わる叱咤激励しサポートをしながら登っている。自分自身登るのに辛いのにこうしてサポートをしながら懸命に登るyuupolerの姿に敬服し頭が下がる思いだ。

 途中にはかなりの中高年グループの登山者が列を成し、私達を追い抜いていった。今年は山の自己が多発しており北海道のトムラウシでは、中高年登山者の8名が遭難するという惨事があったが、ツアー登山は一人一人の体力的なことが分からないだけに危険との背中合わせとも言える登山は、今後考えなければいけない点であろう。の水ノ塔山を下り鞍部を過ぎ更に歩を進めるとやがて篭ノ登山に到達した。この篭ノ登山には、結構登山客もおりそれぞれ山頂の道標をバックに記念写真を撮っている。私達も記念写真とばかりにパチリ、・・・ (^_^)

 篭ノ登山の山頂から岩がゴロゴロとしたところを下って行く。そうしたら東京の中野から来た
という中学1年生の団体が登ってきた。「こんにちは」、「こんにちは」とその学生諸君がそれぞれに挨拶をするので、その度にこちらも「こんにちは」と挨拶をしなければならず少々面倒くさい感じだが、まだ純真な学生諸君に敬意を払わなければと顔で笑って心でウンザリと毀誉褒貶が大変だ。そんな若者達と別れ兎平を過ぎ草が繁茂する登山道を下って行くと池の平湿原の駐車場に出た。ここは全くの観光地で大型観光バスが何台も駐車していた。ここで高峰温泉で注文しておいた大きなオニギリをしっかりと食べて、これから池の平湿原の山沿いのお花見散策コースを歩く。路傍には色とりどりの高山植物が咲き乱れもう、和美はデジカメのシャッターを押すの
に余念がない。それぞれの高山植物はPhotographを見てくださいね。  (^^)

 そんな高山植物が咲き乱れる登山道を進む。そして見晴岳のパラボナアンテナが夏空に高く立ち何だか湿原のお花畑とマッチしないアンバランスな光景に少しガッカリする。それからガッチリと鉄の柵に囲まれ保護されている高山植物の女王「コマクサ」を見て樹林帯の長い下りを左アキレス腱が、大分痛くなってきたのを我慢しながら汗をかきかきダブルストックで下って行く。そしてやっと広い林道に出て、温泉に入るため湯ノ丸ホテルへ行ったら、何と「今日は貸し切りで使用しているから、入館はお断りいたします。」と玄関に貼り紙が表示されており、やむなくバス停近くのレストランで着替をし、ビール、銘酒久保田を飲みながらバスの発車時刻4時まで約、2時間待つこととした。

 こうして今回の高峰温泉遊歩「黒斑山〜水ノ塔山〜篭ノ登山〜池の平湿原」と大した雨にもさほど降られず実に変化に富んだ山歩きが出来た。このコースはまた、紅葉の時にでも訪れてみたいコーズである。

                「オシマイ」