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Enjoy《ゆーぽぴあ・遊歩記》

         第80回遊歩

≪梅の薫匂う百草園から程久保川沿い  に名刹高幡不動まで歩き
    ちゃんこ鍋を食べよう≫








  遊歩日:   2009年2月22日(日) 日帰り
  遊歩先:   百草園・百草八幡神社・高幡不動尊
  温 泉:   今回はなし
 食べ口楽:   居酒屋レストラン「天狗」 ちゃんこ鍋他自慢料理
  天 候:   晴れ
  参加者:   10名

  《行 程》

 ●京王線新宿{10:10発京王線準特急(北野行)(準特急)}⇒■百草園(10:42着)=徒歩20分⇒茶室百草園(梅鑑賞・園内散策)⇒30分分⇒浅川橋=30分⇒ねんも橋=高幡不動尊(境内散策)=10分分⇒天狗{15:00〜17:00・夕食宴会」}⇒京王線高幡不動駅  解散    (^^)/~~  (^^)

 ≪遊歩記≫

 百草園駅前にて、参加者10名のyuupolerが、自己紹介を行いRoonaviのS,Mさんの先導で、百草園に向かう。今日は早春の陽射しも暖かく穏やかな絶好の行楽日和、遊歩日和で、気持も自然に弾んでくる。車の往来が賑やかな車道を左に曲がり、百草園に差し掛かると道は段々と勾配を増し、その勾配が百草園に近づくに連れかなりの斜度になってきた。その為、陽気が暖かいので背中が少し汗ばんでしまった。そんな急勾配を上り詰め百草園の入口に達した。

 この百草園は、多摩丘陵の一角である東京都日野市百草560番地に所在する庭園。現在は、京王電鉄が所有しているため、正式名称を京王百草園(けいおうもぐさえん)という。園内には、若山牧水の歌碑、松尾芭蕉句碑などがある。また、園内にウメが約800本と多く、梅の名所としても知られ、毎年2〜3月に梅祭りが開かれる(最寄りの百草園駅に、京王線の優等列車が臨時停車する)。
 享保年間:寿昌院殿慈覚元長尼が松連寺を再建し、それに伴い百草園が造営される。明治初期:松連寺は廃寺。百草園は地元出身の生糸商人が所有。1957年:京王帝都電鉄(現・京王電鉄)に移管された。

 園内に入ると梅見客が、多く陽気な華やかな彩りを見せる桜の花と違い陰気のしっとりとした落ち着きを見せる梅の花を鑑賞しようとのんびりと歩いている。何しろ今年は暖冬のために梅の花も既に盛りが過ぎてしまっているが、それでも園内の丘を上るにつれ「まだ私今が盛りよ。サア、たっぷりと見てね。」とばかりに梅の花が甘い匂いを漂わせながら咲き誇っていた。桜の花は視覚的にはパッと華やかに映るがその点、梅の花は桜のような華やかさはないが、その代わりに甘い匂いが嗅覚的にとらえられるから視覚障がい者には、よりお花見の実感があり梅のお花見の方が良いのかも知れませんね。

 この百草園は、全体的に丘の斜面になっているので、観光客の足並みに連れその頂点にまで行き、そこに丁度良くテーブルがあったので、ここで昼食休憩を取ることとした。早速、梅見酒とばかりに季節限定版、銘酒「澤之井」の麹発酵の生酒とおつまみのチクワを添えて皆さんにお配りをする。ブーーンと発酵した生酒の匂いが梅の薫りと共に辺りに立ちこめる。するとこの「澤之井」の生酒が実に美味しいとyuupolerから感嘆の声が上がり、普段あまり酒を飲んだことのないS,Kさんもそれにつられてその生酒を口にし、その味がまんざらでもない様子であった。

 通りかかる観光客が一升瓶を立てて、そんな発酵した生酒を飲んでいるものだから、うらやましそうに「イヤー、良いお花見ですね。」と声が掛かる。そんな生酒も何しろ大勢で飲むものだからあっという間に空になってしまった。そこで頃は由とばかり昼食タイムを終え、茶室の方へ向かい梅和紅茶を頂くことにした。九州の佐賀県から来たという和服を着た男性からその和紅茶の説明を受けるが、右の耳から左の耳へすんなりと抜けてしまい何も残っていない。これがきっときき酒ならばK,Mさんなどは、目尻を下げて喜んでいるのに違いがないだろう。

 そんな和紅茶を頂き一路、元来た道を戻り、駅の手前を左に曲がり程久保川に掛かる浅川橋に出た。ここから程久保川に沿って今度は高幡不動尊へ行くのである。程久保川には大きな真鯉が何匹も悠々と泳いでいる。すると誰かが「鯉こくにしたらきっと美味いだろうな。」と話をしたので、U,Yさんが「コイは食べるものでなくするものだよ。」と言ったので、一同、大笑いをしてしまった。ポカポカと温かな早春の陽射しを受けyuupoler、ご一行様、のんびりと歩を進める。もう、S,Kさんなどは、先ほどの生酒澤之井が効いていると見え頬を赤らめながら饒舌に楽しそうに歩いている。川添の左の路傍には、桜の木が植えてあり、きっと桜の花が咲く頃は良い遊歩道として人気があることだろう。

 そんな程久保川の遊歩道を30分も歩いただろうか。やがてねんも橋に到着し、ここから程久保川の遊歩道からお別れをして、車道に出ていよいよ第2の目的地、「高幡不動尊」の山門に到着した。この「高幡不動尊」は、 東京都日野市高幡にある真言宗智山派の寺。正称、金剛寺。高幡山明王院と号する。行基が大日如来を、空海が不動明王を安置して草創したと伝える。また、紫陽花寺としても有名だ。

 あれは4年前になるであろうか。《ゆーぽぴあ》でも紫陽花の時期にこの高幡不動尊に訪れたことがあるが、それは紫陽花が見事で赤や青野紫陽花が全山を埋め尽くし咲いていた。五重塔が建っている所で参拝を済ませ他の6人とは別行動で、我らS,Kさんを含め4人は、四国、八十八箇所の寺院を代表するお地蔵様が安置されている言わばミニミニ八十八箇所巡りへと行くことにした。

 第1番目のお地蔵様から順次、境内の丘になっている安置場所を88番目まで巡るのだから結構疲れるものがあるが、四国まで行き本番の八十八箇所を巡ることを思えば何てことはないだろう。S,Kさんはそんなお地蔵様の頭を第一番目から「今日は、キンちゃんです。よろしゅうおたのもうします。」と触り撫でて参拝をして行く。そんな姿を見て私達も思わず笑いがこぼれた。

 最初のうちはまだ良いのだが、数を重ねて参拝をするうちに疲れてしまい丁寧にお地蔵様の頭を撫でてご挨拶をしていたS,Kさんも段々と横着になり、もう、頭を撫でるだけと成ってしまった。そんなS,Kさんの顔を見れば汗びっしょりで真っ赤になっている。まだお昼に飲んだ生酒が効いているのだろうか。誠に長持がして実に経済的で効率がよいものだ。ヘロヘロになりながら丁度40番目の。お地蔵様の参拝を済ませるとそこが広場になっており、ベンチがあったのでここで休憩を取ることとした。

 一休みし飲み物を飲み飴などを補給し、栄気を養い後半の40箇所の参拝を済ませようと巡礼の旅に出た。それにしても一体、一帯のお地蔵様のご尊顔は、それぞれ違った表情をしており、怒ったような顔、にこやかな顔、悲しそうな顔、愁いをおびた顔等々と実に味わい深いものがある。そうして、そんな87箇所のお地蔵様の参拝を済ませ最後の八十八番目、ゴールインのお地蔵様は、本殿の脇にあり、そこにはちゃんとお賽銭箱が設けてあったので、私達はそれぞれ大枚を投じ無事八十八箇所の巡礼の旅を終えお賽銭を奉納し念入りに祈願した。

 すると本殿から雅楽が流れてきたので、「テープだろう」、「イヤー、本物だろう。」と言いながら本殿に向かった。するとその雅楽はやはり、本物で楽士がその雅なる音色を立てていた。しかし、この「高幡不動尊」は、たしか寺院のはずなのに何で雅楽を奏でるのだろうかとまた、大いなる疑問が湧いたが、きっと神仏混合だろうと分かったような分からないような結論を出して、皆さんと合流し、第3番目の目的地、「お天狗様参り」をするためその天狗様が奉られている安置所へ向かった。きっとyuupoler、一同ここが一番の参拝所ではないでしょうか。

 そしてその「天狗様」の本堂でお神酒を前にして、今日の八丈八箇所巡りを無事終了したS,Kさんの乾杯の音頭で、御い天狗様に心から今日、こうして歩くことが出来る喜び、また、お酒や美味しい物が飲めたり食べたり出来る喜びを感謝し盛大に円が開催された。