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≪青雲寺しだれ桜&羊山公園のPhotographはこちらからどうぞ≫
















 

   Enjoy《ゆーぽぴあ・遊歩記》
       第63回遊歩
≪春爛漫・青雲寺しだれ桜と
  羊山公園のお花見で盛り上がろう≫









 遊歩日:   2008年4月6日(第1日曜日)
 遊歩先:   青雲寺・羊山公園(地域・秩父)
 参加者:   総勢 16名
 天 候:   晴れ


<行程>

●池袋{08:06発・西武池袋線(快速急行)【三峰口】}⇒ひばりヶ丘(8:21)⇒所沢(8:28)⇒武州中川(10:01着)⇒青雲寺しだれ桜見学⇒武州中川駅{12:30発・秩父鉄道(普通)【羽生】}⇒御花畑(12:47着)=徒歩⇒羊山公園(お花見宴会)=徒歩→西武秩父駅{17:25発・特急ちちぶ38号【池袋】}⇒西武池袋(18:46着)


  ≪遊歩記≫

 去年の4月第3日曜日にこの青雲寺へしだれ桜を見に和美と訪れたが、その際はしだれ桜の盛りは過ぎて、ややしだれ桜も花びらが淋しかったが、それでも見事なるその様子には大いに見る価値があった。この鮮やかなるしだれ桜の様を見て、来年は《ゆーぽぴあ》のお花見に是非、yuupolerを連れてこの素晴らしいしだれ桜を見せてあげたいものだと二人で話をしていた。

 そして2008年の《ゆーぽぴあ》の「お花見遊歩」は、こうしてこの4月6日に実現を見たのであった。今年の桜の開花は、東京では3月23日に全国に先駆けて、桜のお花見シーズンの幕開けとなった。日本人なら誰しもこの桜の花には、古来よりその思い入れは強くそれだけに寒い冬から解き放され3月に入り東風が吹き野山の木々が芽吹きをする頃となるともう、話題はお花見のことで盛り上がり、その開花情報にお花見の日を決めるのに余念がない。

 私もその一人で《ゆーぽぴあ》の遊歩の計画に4月6日を設定したのだが、果たしてGood Timingになってくれるか甚だ心配であった。そんな心根を察してくれたのか《ゆーぽぴあ》の天の守護神「Yuporadorosu」が今日こうして、絶好のお花見日和の良き日を我ら16名のyuupolerに与えてくれた。そして武州中川駅前にて、恒例の自己紹介と行動班別表を読み上げ我らご一行様、のどかな秩父路を青雲寺目指し歩を進めた。

 それではこの青雲寺について、少し述べてみよう。

 秩父郡荒川村にある岩松山青雲寺は応永三十年(1423)開創の、臨済宗建長寺派に属する禅寺である。

 青雲寺しだれ桜
 青雲寺には、埼玉県指定天然記念物(昭和7年3月1日)のエドヒガンザクラの他、年月を経た見事な枝振りの巨大なしだれ桜があり、毎年開花時期にはライトアップもされて見物客でにぎわっている。天然記念物のエドヒガンザクラは樹高15メートル、目通り2.72メートルの枝垂性の桜で、今から六百年程前に媒峰香禅師が青雲寺を開山した折に記念植樹したものと伝えられる(昭和56年、埼玉県教育委員会・荒川村教育委員会看板より)。エド

 ヒガンザクラとは、バラ科(Rosaceae)サクラ属(Genus.Cerasus)サクラ亜属(Subgen.Cerasus)エドヒガン群エドヒガン品種の桜で、花を付けた枝の端が垂れ下がる枝垂樹形をなしている。

 それから歴史的には、「青雲寺事件」という騒動があった。

  「青雲寺事件」

 幕末の風雲急を告げる、慶応四年(1868)二月二十三日、青雲寺において世に言う青雲寺事件が突発したと伝えられる。
幕末混乱の際、大炊御門(おおいみかど)幾磨の長兄、右大臣藤原家信の嫡子公尊公が京を遁れてこの地に到着するという知らせが入った。村人達は公尊公を青雲寺に迎えた。同村出身の原島謀が医者となり京都に居を移していたが公尊公が東国へ下ることを聞いて、佐々木五良他若干名の従者とともに同行していた。一行は近隣の者を集め、「王政復古の大命を負い、当所に拠り、関東の状況を観察し、種々謀る所ある由、就いては太陽寺に仮御殿を造営し、経営、警護等忠勤を励むべし」と従者に通達させた。公は、大宮郷代官所に代官の出頭を再三命じたが代官は来ず、二月二十三日正午ころ大宮郷陣屋附代官は、組子六人、手先十人を遣わして青雲寺を囲み、公の一行をことごとく討ち果たしたという。公尊公の遺骸は、青雲寺の裏手の山腹に葬られ諡を大雄院とした。悲運の死をとげた大炊御門公尊の墓は荒川村指定史跡となっている。

 「この青雲寺事件は上田野村名主と公尊一行に随行した同村出身の医師との長年にわたる確執に加え、関東懸索という大命を帯び東下した公尊への幕藩の反発も絡んでおこされた悲劇である。なお、同行した公尊の側室藤乃は秩父長留村の豪農の家に逃れて身を寄せ、数年後に青雲寺殺害事件を直訴して主君の無念を晴らした。」(荒川村教育委員会)

 吹く風は実にさわやかで心地よく田舎路をのんびりと歩を進めて行く。路傍には真っ白なユキヤナギがしだれ桜に負けてなるかと咲いており、ヤマブキ、カイドウ等々と春の花がその彩りを添えている。また、路傍には梅干し、シイタケ、秩父菜、山ウド等々と特産物を商っている模擬店が配置されており、青雲寺へ向かう観光客の皆さんそれらを購入しているようだ。こんな買い物も楽しみの一つであろう。

 やがて私達はその青雲寺の境内に到着をした。境内には色々な土地の特産物を商う出店が軒を並べここぞとばかりに商いに余念がない。去年食べた上州名物「味噌漬饅頭」の店も出ており、香ばしい味噌の匂いを漂わせ手際よく味噌漬け饅頭を焼いている。かなりの観光客が訪れており相当に混雑をしている。そのため、私達は各班別に行動を取ることとした。境内を進むに連れ真っ青な空の下、それはもう見事な枝振りの何本もの巨大なしだれ桜が、白い小さな花弁を無数に付け咲き誇っている光景は、一服の墨絵を見るが如く、当に極楽浄土の桃源郷を思わせる眺望である。

 中でも樹齢六百年とされている天然記念物のエドヒガンザクラは樹高15メートル、目通り2.72メートルの枝垂性の桜で、媒峰香禅師が青雲寺を開山した折に記念植樹したものと伝えられ、威風堂々たるる古木はその幾星霜、歴史的変遷を経て毎年こうして咲き誇る姿こそ当に桜の妖精が宿る神木であろう。これらの桜花を見ていると桜の精気が身体に溶け込み元気が身体一杯に充満し、大いに活力が沸いてきた。

 それらのしだれ桜を見た後、青雲寺の仏前にて、早く左足が治るようにと線香を立て頭を垂れ参拝をした。それからその見事なるしだれ桜を愛でながら我らyuupolerは、花見酒とばかり銘酒を一献傾け改めてこの日本の素晴らしい自然美に暫し見とれてしまった。
 そして、しだれ桜の眺望を十分に満喫し、今度は羊山後縁に行くため再び武州中川駅に戻り、そのホームで上り電車を待っているとGood Timing、何と蒸気機関車が反対側のホームに入って来た。もう皆さん、そのSLの写真を撮るのに夢中でデジカメのシャッターを押している。この撮影風景もほとんどがDigital Cameraで以前とはすっかりと様変わりをしてしまった。

 そんなSLを見て電車に乗り込み途中の御花畑駅で下車し、一端、西武秩父駅の商店街へ
向かい予約をしてあった秩父祭り弁当を売店で受け取り、缶ビールなどを買い求めお花見宴会場である羊山公園へと歩を進めた。

 羊山公園

 羊山公園は秩父市の中心街を見下ろす丘の上にあり、国道140号と299号、どちらからもアクセスできます。公園からは市街地を一望できます。眺めは最高!公園内には『姿の池』やグランド、テニスコート、アスレチック広場の他、美術館や資料館もあります。羊山公園に今年できたのが「ふれあい牧場」です。羊山だけに、たくさんの羊がいます。羊はみんな人懐っこく、愛嬌があって、とってもかわいいです。  葉っぱを見せると羊が駆け寄ってきます。牧場の向かい側には芝桜が広がり、春にはたくさんの花を咲かせ、大勢の観光客が訪れます。

 この羊山公園は何と言っても芝桜が有名で、今日はまだその芝桜が三分咲きぐらいのために観光客も余りおらず思ったより比較的静かである。私達はその羊山公園の一隅の緑の芝生が敷き詰められた丘で、ソメイヨシノ桜が満開になっている中くらいの木の下。いよいよお待ちかねのお花見宴会を催すこととした。

 缶ビールで乾杯をした後、ゆっくりと秩父祭り弁当を食べながら美酒に酔いしれる。それにしても結構お花見客で賑わっていると思ったら何とこうして団体でお花見を催しているのは、《ゆーぽぴあ》のご一行だけで、実に静かなものである。今日が東京近郊でもお花見のpeakで各地は相当なる混雑で賑わっていることであろうが、こうして秩父まで来て私達のようにお花見をする方々は少ないのであろう。

 そして今回「けが人三兄弟」の先人で、まだ回復が思わしくないS,Mさんにケイタイで酒の匂いを送り、我ら仲間の声を聞かせ激励をする。それからもう、yuupolerの面々、酒量も増す事に歌も飛び出しお花見宴会も佳境に突入し
当に至福のひと時だ。私も何時しか酒杯が一杯が二杯、三杯、四杯となり、もう言いご機嫌になってしまった。やがて宴も酣であるが、帰りの電車の時間の関係もあるので、三本締めにて本日のお花見宴会をお開きとすることとした。

 こうして充実した「青雲寺しだれ桜&羊山公園のお花見遊歩」もEndingとなった。