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    Circle≪ゆ〜ぽぴあ≫遊歩記
         第229回遊歩

“紅葉真っ盛りの入笠山を歩き秋を満喫し温泉に入り良い湯だな”







 遊歩日:  2015年10月25日(第4日曜日)
 遊歩先:  入笠山(標高 標高1955m 地域 長野県諏訪郡富士見町)
 参加者:  10名 
 温 泉:  ゆーとろん「水神の湯」
 天 候:  晴
 執筆者:  菊地 一行


《行 程》

 新宿{07:30発JR中央線本線あずさ3号(南小谷行)⇒富士見(09:42;着)シャトルバス乗車(10:00)⇒ゴンドラ⇒山頂駅⇒ここより徒歩 10分で入笠山湿原(10:50)⇒入笠山山頂(11:45)昼食休憩30分⇒大阿原湿原(13:00)⇒周遊・休憩(15分)⇒入笠 湿原(14:25)⇒山頂駅(14:45)⇒山麓駅(15:15)⇒ゆーとろん温泉(徒歩20分)⇒入浴・休憩(1時間15分)16:50発  ⇒タクシー富士見駅(17:00)⇒あずさ(17:13)⇒新宿(19:21)


 ≪遊歩記≫

 はじめに

 今回、秋の紅葉の時期に担当したのが日帰りにしては遠距離である「入笠山」(標高1955m)だ。しかも麓からの登山では時間もかかり体力的にもちょいとキツイかも知れない。しかしご安心あれ、ここには8人乗りのゴンドラがある。これを利用すれば一気に750mもの高さを稼いでしまい、山頂駅では山の中腹に降り立てるという按排だ。
 ついでにこの山に登山した方も少なくはないと思うが、簡単ながら紹介しておく。ここは諏訪湖に近い長野県諏訪郡富士見町にゴンドラの山麓駅があり、四季を通して大勢の観光客が訪れる。100万本ものすずらんを代表として、春から秋にかけて約150種類の山野草が観察でき、晩秋には紅葉も落ちて、やがて冬の到来。待ちこがれていたスキー客が大勢押し寄せる。登山はしなくても年中楽しめる所である。

 午前の部

 あずさ3号に乗り予定の9:時42分に富士見駅に5名到着。本来は7名であるが、この会の主宰者K氏はバスが遅れて予定の特急に乗車できず1持間遅れとの連絡あり、我々はシャトルバスに乗車して先に行くことになった。富士見パノラマに着くと、ここに在住のO氏と知り合い仲間の女性2名が待っていた。
挨拶もそこそこに5分ほど先のゴンドラ乗り場に歩を進める。ここはマウンテンバイクのメッカということで、大勢の若者がダウンヒルコースを疾走するために訪れている。自転車を載せるのに一台を占拠してしまい一般客は待たせられて効率が悪いが、これも商売商売。仕方がないか。
ゴンドラは10分ほどで山頂駅に到着するが、乗車中に遅れていた主宰者から電話があり、麓に到着したとのこと。1持間遅れなのにもう追いついてきたとはびっくり。次の特急に乗り、途中下車でタクシーに乗り継いできたと後で知ったのだが。
山頂駅で無事落ち合い、我ら精鋭?10名が揃った。
6日前にも他の団体と来たのだが、そのときと同様天気が雲ひとつなく眼前に
すでに紅葉した裾野を配した八ヶ岳連峰が180度広がっていて見事だ。頂上からの展望にも期待が膨らむ。

 まずは恒例の声だしとコースの説明で登山開始と言いたいところだが、登るのではなくてまずは入笠湿原に下りる。長い木の階段を下がると湿原の中央に。一帯はすでに枯れ草模様で秋の終わりを感じられる。
ここより少し上がったところにある山小屋「やまびこ荘」前で一服。
遅れ気味なので先を急ぐこと10分ほどで登山口に到着。やっとここからが本格的な登山開始なのだ。ゴンドラ、歩行と時間をかけてきたのになんとここまで自動車で難なく登れてしまう。あまり開け過ぎるのも味気ないですな。
まあそれはともかくとして、急斜面を登りきるとやがて道が二手に分かれる。
一方は岩場、もう一方は凹凸が少ない回り道になるが、これから先のことを考えて、楽なほうの登山道を選んだ。

 30分ほどで登頂予定より15分遅れで到着。今日は日曜日の行楽シーズンとあって大勢の登山客で賑わっている。北・中央・南アルプスの山々に富士山と360度パノラマの景色をご馳走にして昼食休憩。Oさんからりんごに自家製の海苔巻きやトマトの差し入れはありがたい。

 午後の部

 あまりゆっくりもしていられない、記念の集合写真を撮り午後の活動開始だ。
急坂の狭い山道を下るとやがて舗装道路に出る。其の先に「首切り清水」というなにやら不気味な名前の史跡を通り過ぎること頂上から35分ほどで「大阿原湿原」(おおあはらしつげん)に到着。

 ここは約3万年前に形成された約12ヘクタールの広さの湿原で、すでに老年時代に入っていて、地面の乾燥度が高くなっているとのこと。地元の同行者の話では以前はなかった低木が最近目立つようになったとのことである。広大な湿原は見応えがあるが、何せ一周すると30分ほどかかるので途中までとし、ひき帰した。
舗装道路沿いに唐松林が続くが、黄色く色づいた針形の葉が両脇に降り積もり、まるで細長い絨毯を敷き詰めたかのようで、間近に迫る長い冬の到来を感じさせる。
1時間弱ほど歩くと入笠湿原に戻ってきた。そこから唐松林を抜けるとやがて
山頂駅。乗車すると暖かいお絞りのサービス。汗をかいた額を拭い、下を走るマウンテンバイクの勇壮を横目にみながら麓に戻ってきた。
本日同行して頂いた地元の方の車に荷物を預け、「ゆ~とろん水神の湯」に向けてあと少しの頑張りだ。

 先週にリニューアルをした施設は綺麗になり、露天の樽風呂は木のぬくもりでゆったりできる。
温泉で疲れを癒し、風呂上りには、今日の汗で出た水分の補給は勿論ビール。もう少しのんびりしたいところだが、列車の時間も迫り、慌しく迎えのタクシーに乗って帰路についたのでした。

 最後に

 今回は地元にお住まいの3名の方が同行頂き色々と説明・案内をしてくださったので助かりました。紙面を通してお礼を申し上げると共に、機会がありましたら是非ご一緒できればと思います。


 ≪遊歩先の紹介≫

 最寄りの駅はJR中央本線の富士見駅となります。ここからシャトルバスに乗り
10分ほどで麓に着きます。8人乗りゴンドラに乗り、所要時間10分で標高1780mまで730mの高さ を稼ぎます。山頂駅からは、眼前に八ヶ岳が広がっています。ここから平坦な道を歩くこと 10分あまりで「入笠山湿原」に出ます。ここは春から秋まで色とりどりの花が生い茂る花の宝庫です。トレッキングに多 くの観光客が訪れています。ここからが登山口となります。標高2000m近い山といっても残りわずか、足 の速い方は30分で、ゆっくりでも40分ほどで頂上です。晴れていれば八ヶ岳・中央・北・南アルプスの山々が360度ぐるりと見渡せます。時間があればその先の大阿原湿原迄足を延ばします。