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≪金剛山遊歩のPhotographはこちらからどうぞ≫













 Enjoy《ゆーぽぴあ・遊歩記》


       第60回遊歩
 ≪雑木の尾根も味わい深い通好みの
    低山を歩き温泉へ≫









   遊歩日:   2008年2月24日(第4日曜日)
   遊歩先:   名倉金剛山(491m・山域 中央沿線)
   食道楽:   自前のお弁当または「五感の里・薬師の湯」の食事
   温 泉:   「五感の里・薬師の湯」  0426-89-3200
   参加者:   総数10名
   天 候:   晴れ
 遊歩記筆者:   菊地 一行(浜のK,K)


 <行程>

料金:950円
●新宿{06:48発・JR中央線(特別快速)【高尾】}⇒三鷹(7:02)⇒八王子(7:24)⇒高尾{07:32着・07:47発・JR中央本線(普通)【河口湖】}⇒藤野(08:01着・8:15発)→名倉山(9:05)→葛原神社下→金剛山(491m・10:25)→天神峠→秋山川橋(12:30)→西杉のバス停留所前(12:45)―送迎バス→「五感の里・薬師の湯」(12:55着・入浴休憩・15:50発)―送迎バス→藤野駅(16:10)→新宿方面へ  (^_^)


 ≪遊歩記≫


 中央線は藤野駅8時過ぎ、ゆ−ぽぴあの精鋭10名?集合した。主宰者が今日は病欠でなんだかいつもと勝手が違う。
昨日春一番が吹いて暖かったのとは一変して、今日は北風となりまた冬に逆戻りだ。
 自己紹介の後8時15分元気に出発。駅前の国道20号線に出るがすぐに左へ分かれて弁天橋を渡る。相模湖の上流付近とあってさすがに水量が多い。道なりに少し右カ−ブした登りを行くと県道と合流する。10分ほど歩くとランドリ−店があり、そこを左折するとすぐに藤野園芸ランドの案内ア−チがある。ここは石の階段で登り易いかなと思いきや、見ると、なんとまだ残雪が一部解けて凍っている、早くも試練が待ちかまえていたか。一同恐る恐る手すりにつかまりながら登るとなだらかな山道に出た。

 この一帯は農家30戸で経営する観光農園で、秋はサツマイモ掘りや栗ひろい、釣りができるが、今はオフシ−ズンで花も見られない。やがて赤く塗られた鉄の檻に収まった祠に着きここで小休止。この祠は遠くから目立っていたので目印にはもってこいだ。
程なくして本日第一番目のピ−クに9時05分に到着した。ここは名倉山(337m)だと思いきや、無惨にも倒れ散らばっていた標識をめくると、なんと一本松山(蚕影山)としるしてある。ガイドブックには名倉山となっているのだが、早くもミスコ−スしたかと脳裏を横切る。それにしてもここら辺には山らしきもの他にはないし、GPSでも問題ない。ガイドブックの間違いではと勝手に解釈する。

 この山をあとにしてなだらかな山道を下るとやがて車道と合流する。しばらく平坦な道を歩くと学校があり、その前のバス停にはシュタイナ−学園前となっている。エッ、確かここは名倉小学校ではないの、どうも納得がいかない。不安に思いながら歩いていくと分岐目標の正念寺、その先にとずら原神社がありコ−スが正しいことを確信できた。
 神社下は右側のア−チをくぐり細い車道を3分ほどいくと「金剛山を経て天神峠」の指導標があり左折して山道に入る。斜面は北側なのでかなり雪が残っているので用心をして軽アイゼンを持参した者は装着する。割合と広めの雑木林の尾根道を登るが、雪は所々に点在しているので安心できない。アイスバンの道を柵を手すり代わりにして恐る恐る登ると尾根上出た。

 ここから西側に進めば金剛山のはずだが道案内がすでに朽ちていて判読不可能、おまけに立ち入り禁止のように落石防止柵が邪魔している。今日の目的地なので兎に角行ってみる事ととした。
10分ほど歩いてかなりの急斜面を登りつめれば、10時25分金剛山(491m)の山頂だ。石の祠と岩塊が山頂を独占して狭いし、ここからの風景は見通しが悪く、眼下にメイプルポイントゴルフ場だけががいやに目立つ。この周辺は東京からの交通便が比較的良いこともあってかゴルフ場がひしめいている。

 集合写真を撮影後、休憩もそこそこに元の道を引き返すが、急斜面の下り道は滑りそうなので慎重に歩を進める。
 先ほどの尾根道上のポイントを通り過ぎしばらくやせ尾根を歩くと419mのピ−クだ。
ここにある標識を見て驚いた『金剛山』とあるではないか。この地区にも他に同名の山があることは知っていたがまさかここにもあるとは、絶句!!
家に帰って調べたら最初の金剛山は鶴島金剛山と呼びここが名倉金剛山と呼ぶそうな。最初の山が名倉かと思っていたらそこは上野原町に属していて、藤野町の信仰の山として名倉金剛山と命名してこの地点に設けたようである。あまりこのピ−クに立っても頂上を極めた感激はなく、単なる高倉山方面への通過点としか思えない。しかしここからは雪を冠した主峰蛭ガ岳を真正面に据えて丹沢山塊が見渡せる景観は素晴らしい。

  尚も東に歩を進めるとやがて天神峠で車道に出る。少し離れた北方向にアーチの案内板がありそこから東方面にさらに山道が続く、しばらく登ると高倉山(379m)に到着した。赤く塗りつぶした標識は山名が読みにくい。11時30分も回りメンバーは空腹も手伝って少し疲労気味、ここで軽い食事をしてしばらく休養をとることになった。行程も後1時間あまり、もう少し頑張るしかない。風もなく思ったほど寒くないのでゆっくり休める。

 途中5名前後のグル−プに会う。入山して会う最初にして最後の登山者だ。あまりこの山に入る人は東の向かい側にある日連金剛山と比べても1年中少ないのだろうか。尾根道は割合と荒れていなくて広いので初心者でも気軽に歩けるハイキングコ−スなのだが。そんなことを考えて暫く歩いていたら「この先危険」の標識があり今は最短のコ−スでは行けなくなっていて尾根を巻いた急坂の下り道となった。崩壊しているところが数箇所あり申し訳程度の鎖場もある今日最大の難所が続く。やがて秋山川橋が見えてきて急斜面を降りると秋山川、12時30分に到着である。浚渫船が川の土砂を掘り上げる工事をしているようだ。ここから下流はダムの一部でたまる土砂を定期的に取り除かなければならないのだろうか。秋山川橋は高架式の鉄橋であるが下が透けて見えるので高所恐怖症の方はびくびくして渡っている。全員渡り終えて標高差50mの急坂を登り終えると人家の裏手に出た。

 道路も間近でやれやれ。温泉に電話してもらい、ここ西杉のバス停留所前まで迎えを頼むと5分ほどでマイクロバスが来た。温泉に近い場所にショーカットして76号線に出たがそれでも残り2.4kmあまり、もし歩くとなると登り坂も足かせになって相当時間を要しただろう。ラッキ−。

 12時55分に「五感の里・薬師の湯」に到着だ。ここの温泉は地下1400mほど掘削したそうで浴室は結構広い。入浴もそこそこに大広間で乾杯、途中あまり飲み食いをしてこなかったのでお腹に染み渡る。今日はいつもより温泉タイムが早いのでのんびりできる。疲れた方2名はしばしの昼寝、いびきも心地よさそうに響く。朝早い事も効いたかな。

 今日の山行はなかなか楽しかったとの話もあったように、日帰りでも、たまにはゆとりがあってのんびりと入浴できるのも悪くはないな。
 そうこうしているうちに送迎バスの出発時間3時50分が迫る。
それにしてもワイワイと飲んで食べて話をしていると、歩いているよりも時間が短く感じられるのはなぜだろうか。
 藤野駅16時11分発に間に合い、先に帰った1名を除いた9名帰途についた。

                                     完