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   Circle≪ゆ〜ぽぴあ≫・遊歩記

            第214回遊歩
≪ふれあいConcertin2012・和太鼓と
   Classicを鑑賞しよう!!!≫








 遊歩日:   2012年2月25日(土)
 遊歩先:   東京文化会館大ホール
 参加者:   総数 24名(Aコース=13名 Bコース=11名)
 天 候:   曇り
 宴会場:   御徒町「土風炉」


 《行 程》
 JR上野駅公園口=徒歩1分⇒東京文化会館大ホール(コンサート鑑賞)=20分⇒御徒町居酒屋(夕食宴会)⇒御徒町駅 解散


 ≪遊歩記≫

 ふれあいConcert2012の参加者総勢24名(Aコース=13名 Bコース=11名)が、JR上野駅公園口に集結した。久しぶりにお目にかかるs,kさん、s,eさんの元気な姿にホッとする。やはり、こうして元気でyuupolerと再開できることが、お世話人の私にとって何より嬉しいことだ。チケットをそれぞれの方にお渡しして、東京文化会館大ホールへ入るとまだ時間は12時45分というのにかなり混雑をしている。去年のふれあいConcert2011の会場は、この東京文化会館大ホールが、改修工事のため会場を新宿区にある新宿文化センターで、開催したのだが、どの駅からも会場が離れておりそのため、参加者が少なかったようだ。

 私は今回のふれあいConcertで、最も興味深く期待しているのが、第一部で演奏する〜命の躍動〜和太鼓と言う演題で、富岳太鼓竜神組の和太鼓演奏だ。去る、正月二日に開催された神代植物園でのこちらは確か風神組と言っていたが、屈強なる若者3人での和太鼓の演奏を聴き、この大迫力の和太鼓演奏に感激し聴き惚れていたこともあり、また、和太鼓の演奏が聴けると思うと心が弾む思いだ。

 1時30分にその富岳太鼓竜神組の和太鼓の演奏が始まった。見ると大きな太鼓が二つ配置されており、その大太鼓を中心に10名ぐらいの奏者が、意気軒昂でハッシとバチ捌きを見せドドドーン、ドンドンドーンと天まで響けとばかり打ち鳴らしている。この富岳太鼓竜神組は、拠点は霊峰富士の麓、御殿場で社会福祉法人富岳会が、知的障害者のセラピーの一貫として、行っているとのことだ。それだけに演者も知的障害者が、多くその無心で演奏している彼らの躍動溢れる姿に目頭が熱くなる思いで聴いていた。当に一糸乱れず調和の取れた大小和太鼓の演奏にもう、館内は興奮の坩堝と化し、演奏が終了する度に割れるような拍手でその演奏に声援を送っている。

 特に圧巻だったのが、三番目に演奏した富岳竜神の舞という演題で、和太鼓が鳴り響く中を今年の干支である龍が、身をくねらせ踊る様は、実に大迫力で観客を魅了していた。それと最後に演奏した富士の雷舞という曲も実に良く大小の太鼓が富岳の空に雷鳴がゴロゴロゴロッガガガーンとズッシーンと鳴り響く様を誠に良く表していた。そんな演奏が終わると観客はもう、大拍手が何時までも鳴り止まず盛んに拍手をしていた。

 第二部はおなじみの東京都交響楽団のニューヨークフィルのopening Themeらディスキー行進曲を演奏し、奏者が舞台に集結しまた、会場の左右からは、クラリネットの演奏をしながら集まってきた。その演奏に合わせ観客は拍手喝采でこれからの東京都交響楽団の演奏に胸躍らせている。その演奏で観客に受けが良かったのが、「外山雄三・管弦楽のためのラプソディ」で、日本の民謡、八木節、とうりゃんせ等々が軽快に演奏された。そして最後に演奏された、誰もがおなじみの「ドヴォルジャーク・交響曲第9番「新世界より・ 第4楽章」が演奏時間も長くとても耳に心地よく響いた。

 そんな大満足のConcertを鑑賞し、Aコース13名は、東京文化会館を後にして、鴬谷のS,Mさんが予約をしていた御徒町の「土風炉」へ行き、2時間飲み放題宴会コースの開催となった。こうして和太鼓、オーケストラの演奏を聴き耳の保養をして、更に美味の料理、生ビールで胃腸の保養をしてと、まだまだ余寒が厳しい如月の一日、当に至福の時を過ごしたのであった。

「ポポポン、ポポポン、ポポポンポン」
「ポポポン、ポポポン、ポポポンポン」

〜〜《オシマイ》〜〜




≪Concertの内容≫



            
第1部


〜命の躍動・和太鼓〜

作詞者/山内強嗣 演奏/富岳太鼓竜神組

    1.  絆(きずな)
    2.  富士の風雲(ふじのふうぅん)
    3.  富岳竜神の舞(ふがくりゅうじんのまい)
    4.  旋風の太鼓(かぜのたいこ)
    5.  富士の雷舞(ふじのらいぶ)

          富岳太鼓竜神組

 富岳太鼓は、日本一の霊峰富士の麓、静岡県御殿場市に所在します,設立のきっかけは1977年、社会福祉法人富岳会の理事長山内令子が、法人の施設を利用する知的障害者のセラピーとして、和太鼓に着目したことから始まりました。富岳太鼓は魂を揺さぶる「響き」、鼓動と同調する「リズム」、感情を全身で表現する「躍動」、共に打ち込む「喜び」など、打てば響く太鼓の持つ秘めたる可能性を、独自に開発した和太鼓療育プログラムに効果的に取り入れ、知的障害者のセラピーとして実践しています。

 そしてその効果は心身多面に表れ、今では障害者のリハビリティーションや社会自立のトレーニングとしては勿論のこと、障害者の文化・芸術活動にまで広がりを見せ、広く海外からも注目を集めています。

 本日の出演メンバーは、障害者支援施設 富岳の園の施設利用者と、富岳の園から社会自立をし、地域に拠点を置くグループホームで生活をしている竜神組メンバーと、施設の支援スタッフで構成しています。竜神組メンバ-の多くは、一般企業で働きながら積極的に稽古に参加しています。また、施設の中で作業を行っているメンバーも和太鼓を通じ、地域生活、一般企業での就職を目標に稽古に励んでいます。富岳太鼓の富岳とは富士山の別名であり、その名の通り、演奏する曲の総てが富士山にまつわる神話、民謡、自然をテーマとしたものであり、富岳太鼓代表、山内強嗣の手によるオリジナルの創作太鼓です。


第2部


〜珠玉のクラシック名曲選〜
              
指揮/梅田俊明 管弦楽/東京都交響楽団

    1.  ダリンカ………….歌劇「ルスランとりユドミラ」序曲
    2.  アンダーソン……・「トランペット吹きの休日」「ブリンク・ブランク・ブランク」
    3.  外山雄三…………・管弦楽のためのラプソディ
    4.  ドヴォルジャーク…交響曲第9番「新世界より」 第4楽章

        東京都交響楽団

 東京オリンピックの記念文化事業として1965年に東京都が設立,現在、プリンシパル・コンダクタ-をエリアフ・インバル、レジテント・コンダクターを小泉和裕、プリンシパル・ゲスト・コンダク
ターをヤクブ・フルシが務める。
 定期演奏会などを中心に、ティーンズとの「ジョイントコンサート」、年間約60回の音楽鑑賞教室、ハンディキャップをもつ方々のための「ふれあいConcert」、地方公演など多彩な活動に取り組んでいる。数多くリリ-スされているCDは現代日本管弦楽の録音や、若杉弘、ベルティー二、インバルによる各《マーラー交響曲集》の他、人気のケーム音楽「ドラコンクエスト」まで多岐にわたる。91年「京都音楽少女賞大賞」を受賞。海外公演でも、《首都東京の音楽大使》として国際的な評価を得ている。


            梅田俊明

 84年桐明学園大学音楽学部卒業,86年同研究科修了。指揮を小沢征爾、秋山和慶、尾高忠明の各氏に師事,83、84年にはジギン・フールネ氏にも学ぶ。86年よりウィーン国立音楽大学指揮科に留学、オトマール・スイトナー氏に師事し研鑽を積んだ。帰国後大阪(現・日本)センチュリー、仙台フィル、神奈川フィルの指揮者を歴任。2000〜06年まで仙台フィル常任指揮者に就任しオーケストラの発展に情熱を注いだ。

 N響、読響、都響、新日フィルを始め国内主要オーケストラと共演を重ねている。的確な棒さばきと音楽に対する誠実な姿勢でオーケストラからの信頼も厚く、将来を期待されている指揮者の一人。桐朋学園大学非常勤講師。



  ☆ ダリンカ:歌劇「ルスランとりユドミラ」序曲

 劇「ルスランとりユドミラ」は、悪い魔法使いにさらわれたりユドミラ姫を騎士ルスランが助け、めでたく結婚するというお話です。華々しく駆け巡る弦楽器に始まり、途中では騎士ルスランが朗々
と歌うメロディが登場します。

  ☆  アンダーソン:「トランペット吹きの休日」「プリック・プランク・プランク」

 アメリカの作曲家アンダーソンは、動物の鳴き声や、普段の生活に使う道具を音で表現したり、クリスマスのわくわくした気分やワルツの優雅な雰囲気を短い曲のなかで豊かに表現したりするなど、子どもから大人まで楽しめる曲を数多く作曲しました。

  ☆ 外山雄三:管弦楽のためのラプソディ

 日本各地の民踊がたくさん登場するこの曲は、思わずかけごえをかけてしまいそうな元気なリズムや、日本古来の響をオーケストラが奏でます。

  ☆ ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」第4楽章

 チェコ生まれのドヴォルジャークが、アメリカ滞在時に作曲したこの交響曲は、アメリカの民俗音楽や文学で受けた影響が様々な形で表現されており、「新世界」アメリカから遠く離れた祖国ボヘミアへの郷愁の思いが込められております。