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ひな壇のイラスト


 

   Circle≪ゆ〜ぽぴあ≫・遊歩記
         第206回遊歩
「ぶらり東京Walk」赤塚梅祭2014
早春の一日・梅薫る赤塚公園武者行列を見物し後は飲み会だ・・・!!






   





   






  遊歩日:  2014年3月2日(第1日曜日) 
  遊歩先:  赤塚溜池公園・板橋区立郷土歴史館・同美術館・赤塚城址・他
  天 候:  小雨
  参加者:  7名
  執筆者:  小林 基茂



 《行 程》

 新高島平駅⇒赤塚溜池公園(公園散策⇒赤塚城跡公園⇒東京大仏⇒⇒赤塚溜池公園⇒板橋区の美術館⇒板橋区の郷土資料館⇒植村直己記念館⇒福福屋(宴会休憩)


 ≪遊歩記≫

 3月2日(日)雨時々曇りの日に、東京都の端っこ埼玉県との境界線のすぐ近くの板橋区赤塚周辺を散策した。赤塚の梅を見ながら春の訪れを確かめようとしたのだが前日の春日和から冬に戻ったような一日であった。それでも風はなく冬の寒さは衰えたようでそれなりに楽しく歩けた一日になった。
10時に三田線新高島平で待ち合わせをしたが、3人が雨のせいにして不参加となった。同行者7人で内4人は女性と、久しぶりに女性優位の街歩きになった。全盲と弱視の視覚障害者3人を含むとグループであるがいつもの慣れ親しんだヒトたちなので冗談を交わしながら気楽に歩ける仲間であった。

 霧雨の中を赤塚公園に向かって歩く。15分ほど歩くと武蔵野台地の裾に着く。ここの崖が森になっている。もうすぐニリンソウの群落が現れるだろう。そんなこと言いながら歩くと先週の大雪で木の枝が折れて散乱しているのをボランティアの方々が片付けていた。ご苦労様です。大宮バイパスを越える歩道橋を渡り赤塚溜池公園に出て梅の香りを嗅いでみた。

 ここに来て梅まつりは15、16日に変更されたことを知った。1ヶ月ぐらい前にホームページで見たときは、15、16日に変わっていたことには気付かなかった。それはそれとしてそれなりに楽しむことにした。赤塚城跡公園に梅林があるので丘に登る山道、山にはよくある木柵階段道を5分もかからずに登りきって赤塚城址本丸跡に立った。

 広場を越えると梅林、同行者の評価では七分咲きの梅をのあいだを散策し、全盲嬢には花まで顔を近づけさせて香りを体感させて「イイ香り、ホント梅の香りですね」と実感してもらった。お天気が良ければ森の中の散策路を歩きたかったが、足元が良くないので何も言わずにパスして東京大仏に向かった。記憶は定かでないが、その方向に向かって坂を降りていくと正面に東京大仏の手書きの看板が有り、左に曲がって坂を登った。裏口に出たようでさらに進んでいくと入口に到達した。
 青銅の大仏は雨に濡れて本体は黒く光っていた。かなり新しい大仏のようで、かつて板橋の宿にあったこのお寺自体が道路拡幅により今の地に移転してきたとのことであった。小高い丘にある境内から見下ろすと谷間があってさらにまた先に丘があった。階段を降りて山門を出て道なりに歩いていくと広い道に出る。ここを下って行くと赤塚溜池公園に戻る。取り敢えず板橋区の美術館によって休憩した。

 次は板橋区の郷土資料館、無料、今年は馬年なので馬にちなんだ展示がなされていた。玄関を入るとミニお雛様が展示してあり、奥の古民家にお雛様が飾られれているとの案内があった。4人の同行者たちはすぐにそちらに向かった。農家の古民家なので昔の農村生活を思い起こさせる郷愁の雰囲気であった。戦後の一時期、そこにいた身には懐かしさもあり、信じられないぐらい変わってしまった今から見ると歳をとったとしか言いようがないと実感した。

 座敷に雛壇が三つ、それに江戸時代の人形も飾ってあった。お雛様には縁のない家族構成であったので見ていて飽きない。連続している風習や伝統行事とは疎遠な貧しい勤め人生活をしてきたのでこのような伝統行事を見ると羨ましくなる。この時期、色々な地域で様々なひな祭りに関する催しが行われるのを見て、蓄積されてきた平和の証を大事にしていっていただきたいなと思う。

 雨が時々降るのであまり外にいたくないこともあったが、時間的に余裕がありすぎたので、この後、歩いて植村直己記念館まで歩いていくことにした。天気が良ければ戸外でお昼なのだが、寒いからどっか食堂に入ろうと歩きながら探すことにした。好みが違うのでそれぞれ好きなところで済ませた後、12時40分から歩き出して蓮根にある植村直己記念館に2時20分頃到着して、北極点に立った植村さんのビデオを途中から視聴した。

 3時にビデオは終わり、同行者たちはは色々と質問をしていたら担当者が「良かったら始めの見損ねたところ上映しましょうか」と言ってくれたので、ご好意に甘えて見せてもらった。感謝である。幸せな気持ちで植村記念館を出ることができた。
 ここまで時間を伸ばしたことには訳がある。このあとの懇親会が楽しみなのである。同好の士たちと卓を囲んでワイワイがやがやが楽しいのである。そのために炎天下でも雨が降っても集まってくるのである。満腹して頬を赤く染めて電車に乗るときは、また、再会を約するのであった。