≪雪の湯久保尾根から御前山を歩く≫
山行日 2005年1月30日(日) 山行先 湯久保尾根から御前山 山行形態 会下見山行 メンバー 金川 勝夫、金川 和美、町山 肇 天 候 曇り 【行 程】 新宿(7:44発・ホリデー快速あきがわ1号(武蔵五日市行)→立川(8:11)→拝島(8:21着・8:28発)→武蔵五日市(8:49着・バス9:24発)→宮ヶ谷戸(10:00) →徒歩110分→仏岩野頭→120分→御前山避難小屋→15分→御前山山頂(昼食休憩) →90分→栃寄体験の森→30分→境橋バス停→バス10分→奥多摩駅 ≪感想≫ 当初はこの湯久保尾根から御前山のコースは、既に去年、下見をしているので、今回は下見はカットしようと思っていたが、昨今、降雪が多くその為雪の状態を知っておくために下見をすることとなった。 登山支度をして、宮ヶ谷戸のバス停を10:20に出発し、橋を渡りやがて右折をし、少し積雪のある所を通過し、ジグザクした九十九折りの登山道を上って行く。久しぶりの登山なので汗をかきながら私達3人はMさんを先頭に和美、そして私の順で早足にて寒中の冷気を身体に受けながら木漏れ日の静寂な湯久保尾根を御前山目指し登って行く。 この湯久保尾根から御前山のコースは、地味なコースでいわば玄人好みのする山路であり、それだけに訪れる登山者も少なくじっくりと山を楽しみながら歩くことが出来る。途中の別荘地の所にて一本立て更に足早に登って行く。大きな岩のある仏岩の頭を通過し、湯久保尾根の稜線に出た頃から登山道にも雪が少し積もっており、思わぬ雪山気分となりザックザックと音を立てながら樹林の間を登って行く。 やがて湯久保山の巻道に出た頃から積雪がぐーんと多くなり、つぼ足となってしまい歩きにくくなってきた。ここで立ち止まって行動食を食べて、立ち休憩を済ませ更に雪道を登って行くが、このコースは以前に来たときもそうであったが、意外とコース時間がかかるのでイヤになってしまい、今回も雪道だけに以前よりも時間がかかり、少々バテも手伝いまたもいやになってきた。 やがて御前山の直下の急登に出たが、ここら当たりは積雪が40cmはあるだろうか。もう一面の銀世界で奥多摩としては珍しい積雪量でトレースを頼りに山頂を目ざし登る。つぼ足と急登で息も乱れ手を後ろで合わせながら一歩、一歩登る。当たりは真っ白にお化粧をした峰々が白く光って見える。そしてようやく見覚えのある御前山山頂に到達した。ベンチも半分ぐらい雪で埋まっており、寒さで震えながら昼食をとることとした。とにかく寒い、吹く風も肌を刺すようで否が応でもからだが震えてくる。山頂では50cmの積雪量で、全く奥多摩の山とは思えない白銀の世界だ。 とにかく寒いので昼食もそこそこに下山開始となり、体験の森の下山コースへと歩を進める。ここからは全くのサラサラ雪となり、斜面だけに積雪量もゆうに膝上はあるだろう。下山するたびにズボ、ズボと足が埋まってしまい思うように歩けない。そのうち太ももの内側が痙攣を起こし、痛くなってしまった。立ち止まってストレッチをしながらゆっくりと下山をする。昼食の時に足が冷えてしまったために下山で筋肉が硬直をしてしまいどうにもロボットが歩くようなスタイルで下山をする。 無雪期であればあっという間に体験の森の館まで降りることが出来るのであるが、雪もガチガチに凍り付いており、歩くのに結構時間がかかる。そんな雪の急降下もやがて終わりとなり車道に出たが、ここがまた、テカテカに道が凍り付いており路傍を慎重に歩いて行く。そんな緊張をした路傍歩きも終えやがて見覚えのある「体験の森の館」に到着をした。ここからは車道も凍っていなくグングンと快適に坂道を下り境橋のバス停に17時50分に到着をした。 そして、結論としては、2月27日の本番の山行は、この雪では相当に時間がかかりまた、危険なので中止をすることとした。例年であればこの時期でも奥多摩にはほとんど雪がないのであるが、今年は本当に珍しい積雪量で1000mを越える山はどこでも雪が多いのではないか。きっと2月20日の山遊G2の「鹿倉山」も結構雪があるだろう。 去年は雪山には行かなかったので、思いがけない雪山を久しぶりに楽しむことが出来その点、楽しかった下見山行であった。 |