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第26回遊歩
【筑波山と筑波温泉を訪ねて】


遊歩日:   2006年5月21日(日)
遊歩先:   筑波山(山域 茨城 標高 876m)
温 泉:   筑波温泉
天 候:   晴天
Member:   金川 勝夫・和美 他18名

 〈行程〉

 秋葉原(7:48発)―つくばエクスプレス区間快速(つくば行)→つくば(8:40着・9:00発)―バス→筑波神社バス停(9:38着・10:00発)→筑波神社(10:15)→御幸ガ原(12:30〜13:20)→男体山(13:40)→御幸ガ原→女体山(14:30)→御幸ヶ原ケーブルカー駅(15:00→筑波神社ケーブルカー駅(15:10)→筑波温泉・江戸屋(15:25〜16:20・入浴休憩)→筑波神社バス停(16:40)→つくばセンター駅(17:15)→秋葉原

 ≪遊歩記≫

 今日の筑波山遊歩は、去年の秋だったか、「つくばエキスプレス」が秋葉原駅からつくば迄開通したので、筑波山の登山は正直、二の次で、新しい路線の「つくばエキスプレス」に乗車をしてみたく今回のこの計画をしたのだった。JR秋葉原駅の中央改札口を降りてから結構エスカレーターでドンドンと地下へ降りて行くのには驚いてしまった。今、秋葉原駅の周辺はすっかりと様変わりをして、フレッシュな繁華街になっており、私などはめったに都心の方へ来ないのでまるで田舎者宜しく辺りをきょろきょろしながら新宿駅で待ち合わせをしたyuupolerと共につくばエキスプレスの改札口に向かった。「お早うございます。」と朝の挨拶を交わしているうちに集合時間の7時30分には参加者20名全員集合をしたので駅ホームへ向かった。

 ホームには乗降柵があり、電車が入線をしたときだけ乗降口が開くので、これなら視障者も安心してホームを歩けるので大助かりだ。JRの各駅もこの乗降柵を是非、設けて欲しいものだ。やがて電車が入線をしたので一同電車に乗り込み座席に着く。車内は明るい青色で統一されており、車内も広くボックスシートと一列シートになっており、さすがは最新の科学の粋を集めて作っただけにとても落ち着いた雰囲気である。電車は出発して北千住駅辺りまでは地下を走っていたが、この駅を過ぎた当たりから明るい外に出て高架橋を快適に走って行く。電車はSさんと談笑をしているうちに早くも終点のつくば駅に到着をした。

 駅の長い階段を昇りバス停へ行くと何と大勢の人がバスを待っているではないか。交通の便も良くなると比例してそれだけ人も多くなり混雑をするのは何ともはや、致し方のないことか、ましてや今日は5月5日以来の日本全国五月晴れの快晴で、人の足も行楽地に向かうのは無碍なるかなであろう。バスは定員乗車でそれだけに座って行けるのでこれは観光客にとってはありがたい配慮といえる。そんなバスはやがて筑波山神社のバス停に9時38分到着をした。

 ここで身支度をし自己紹介をした後、20名のyuupolerは意気揚々と先ずは筑波山神社へと歩を進めた。この筑波山神社は、茨城県つくば市大字筑波にある神社。古代より山岳信仰の対象とされてきた筑波山を境内とし、男体山頂に筑波男大神(伊弉諾尊)を、女体山頂に筑波女大神(伊弉冉尊)を祀る本殿が建てられており、拝殿は筑波山南面の中腹にある。社格は、式内社(筑波男大神は名神大社、筑波女大神は小社)、旧県社(現、神社本庁の別表神社)。階段を昇ると荘厳なる佇まいの県指定の文化財「随神門」が堂々と建っている。そして筑波山神社本殿にお賽銭の額を選び参拝をし、気持ちも新たにしていざ、これから筑波山の登山開始である。

 この筑波山は、昔から関東の名山として、西の富士、東の筑波と並び称され、秀麗な山の姿は、朝夕にその色を変えるところから「紫の山」・「紫峰」などといわれてる。自然植物の多いところとしても知られ、植物研究の宝庫でもある。男体山・女体山の双峰からなる筑波山は、標高こそ876メートルだが、関東一円どこからも望め、また山頂からは関東平野の雄大なパノラマが満喫出来日本百名山の一つにもなっている名山だ。

 登山道は杉の古木が高く立っている樹林の中を木の根や石がゴロゴロとしている道で兎に角歩きにくいこと甚だしく登るにつれてその傾斜も増し、段々と先頭と末の列が離れ後方にいるUさんがとても苦しそうに歩いている。やかり、Uさんにはこの急登は無理だったのかも知れないが、Uさんから筑波山の参加承諾の確認の電話を頂いたときに「ゆっくりと登るから多分大丈夫だと思うから行きましょうよ。」とお誘いをしたのだった。これが会の山行であれば人情に流されてその人の体力以上のグレードの山行を安易に承諾してしまうと山行中にとんだアクシデントに遭遇するから毅然たる態度で断る勇気が必用となるのだが、この《ゆーぽぴあ》は、個人的なサークルなので、一緒に楽しもうという主旨からも同行を共にしたのであった。

 私がサポートをしているSさもはーはーと息が上がっており、「少しペースを落としてゆっくりと行ってください。」と泣きが入る。やはり、段差の大きな岩場の登山道はそうとうにPressureになるらしくペースが極端に落ちてきた。それでもどうにかこうにか「男女川」の水源になっている目標点に到着をして、ここで一本立てての休憩となった。辺りは何本もの巨木が立っており、風雪に耐え年輪を重ね歴史の変遷を活きてきただけに風格のある木々に神秘さえ感じる。

 サア、大休止を取ったので、ここから一気に御幸ヶ原目指し登山開始である。それにしても本当に観光客というか、登山者というか、多くの人達が後から後から登って来るではないか。ケーブルカーとロープウェイがこの筑波山には設置してあるのだが、人はやはり、自分の足で登ってみたいのはこれは共通する願望であろう。傾斜は益々大きくきつくなり、段差も「ヨイショ」とかけ声を上げる箇所が何カ所も出て来た。その度、Sさんもヨロヨロしながら登っている。グッグット結構サポートロープを引っ張ってくるのでその度足を突っ張ってその力に対応する。そのうちに先頭から私達は離れてしまい二人だけとなってしまった。登山道は急に下っているので、心配になり他の登山者に聞いてみると「ここを一端、降りてやや水平になっている道を過ぎるとまた、登りになっているからこの道を進めばよいのですよ。」と教えてくれたので、安心をして二人で登って行くと程なく先頭のグループが待っていた。「ホッ、これで一安心だ。」・・・!!! (^_^)

 そんな悪戦苦闘をした末にやっと階段状の箇所が多くなりついに御幸ヶ原に飛び出た。UさんはサポーターのMさん、Tさんと共にまだ大分遅れて登ってくるとかで、それで私達はUさんを待っていると遅くなるので女体山の下の木陰で昼食を取ることとした。吹く風がとてもさわやかで汗をかいた身体にはとても気持ちが良く皆さん、それぞれ思い思いのお弁当を食べている。休んでいるところが登山道の傍らなので兎に角昇降の登山者が続いており実に賑やかなものだ。

 休んでいると和美がやって来て、Uさんはどうにかこうにか御幸ヶ原まで到達をし、これ以上歩けないので、茶屋で休んでいるとのことであった。御幸ヶ原まで来れば下山はケーブルカーで降りるから先ずは一安心だ。何でもビールを飲んでゆっくりと休んでいるとのことで、さぞかしそのビールの味は値千金であろう。昼食を済ませた私達は混雑する登山道を歩き女体山山頂へと向かう。山頂に近づくにつれて人が多くなり、山頂の岩場には多くの人達が関東平野を一望できる絶景を感激をしながら見とれている。そんな混雑する山頂を後に私達は今度は男体山へと向かう。また、御幸ヶ原を横断し階段状の登山道を上って行き、やがて岩場の箇所を過ぎると社が奉られている男体山山頂に到達をした。ここからの眺めも素晴らしくまさに遮る物もない関東平野の真ん中に聳える山だけにその絶景は素晴らしいものだ。やはり、昔の人は、この筑波山を神ノ山と崇めたことが納得できるそんな光景に見入っていると「ピヨヨロロローーン、ピユーーン、ピヨヨロロローーン」とOさんの尺八の「筑波山歌」の音が朗朗と流れ響く。何でもこの1週間、食べるとき以外は、常に尺八を加え練習に練習をしたとかで、2年前と比較すると数段に腕を上げていた。「水滴巌をも通す」というがその新年たるや誠に敬服に値するものだ。

 筑波温泉の入浴のタイムリミットもあるので、早々に男体山を後にまた、御幸ヶ原へと下り、茶店で何故か休んでいたのに日焼けをしたのだろうか。真っ赤になったご機嫌のUさんを伴いケーブルカーに乗り下山開始となる。そしてケーブルカーを降りてゴールインの筑波温泉「江戸屋」へ向かう。私は計画をする段階で、入浴時間のタイムアウトが午後3時までと聞いていたのであるが、現在は3時20分で、マア、空とぼけて何とかお願いをしてみようと「江戸屋」で入浴のお願いをしたらやはり、「済みません。泊まり客の関係もあるので、外来にゅうゅくは3時までです。」といったんは断られたが、そこを何とかお願いをし、小一時間、筑波温泉にゆっくりとは入り、浴後、待ちに待った缶ビールをブチューッと蓋を取り「ゴク、ゴク、ゴク、ゴク」と何しろバスの最終時間があるので、旅館の玄関先で一気に飲み干す。「コリャア、ウンメイ。」みんな男性は缶ビールを握ってニコニコしている。UさんもMさんやTさんにサポートの御礼を言いつつまた、缶ビールを握って超ご満悦だ。こうして5月21日五月晴れの晴天に恵まれ計画通りに「筑波山遊歩」が実施できた。
 また、この「筑波山遊歩」も楽しい想い出として心深く残ることであろう。

                              オシマイ