遊歩日: 2007年5月27日(第4日曜日)
遊歩先: 今熊山(505m)・刈寄山(687m)・市道山(795m)
参加者: 総数 8名 金川 勝夫、金川 和美 他6名
天 候: 曇り時々晴れ
<行程>
新宿{6:44(10番線)中央線中央特快(高尾行)}→三鷹(6:57)→立川{(7:12着・7:23発青梅線(武蔵五日市行)}→拝島(7:35)→武蔵五日市(7:57着・8:23発)―バス10分→今熊
今熊山バス停 8:50
今熊神社社務所 9:10
今熊神社・見晴台 9:30〜9:40
今熊山山頂 9:50
刈寄山 11:20〜11:45
市道山 14:50〜15:37
笹平 16:50 17:53バス乗車
武蔵五日市 18:35
≪遊歩記≫
この戸倉三山は、奥多摩の秋川の支流・盆掘川を馬蹄形に取り囲む臼杵山、市道山、刈寄山の通称である。縦走路は良く整備されているようであるが、展望もなく、また縦走コースがかなりハードな事もあり、奥多摩にしては人影の薄い静かな山々である。三山を一挙に縦走するとなると距離も長い。どの案内書にもかなりの健脚コースと紹介されている。
今回は《ゆーぽぴあ》のメンバーでは、そんな戸倉三山を縦走するとなると時間的にも無理なので戸倉二山(刈寄山・市道山)とし、臼杵山はカットしました。
武蔵五日市を出発したバスは、多くの中高年のハイカーで混雑しており、最も私達一行もその立派な中高年に入るのだが・・・ (^^;)
バスに揺られ今熊山バス停でその中高年グループと一緒に私達も下車をする。そのグループは何でも「野鳥探勝会」のご一行様とか。私達一行は登山支度を済ませ曇り空の下、木々の新緑が鮮やかな麓を私は迷コンビとなっているS,Mさんのサポートをして、先ずは舗装路を約、20分歩き今熊神社社務所前へ到着をした。この里宮の今熊神社で最初の休憩をし、登山の無事とご多幸を祈願し参拝を済ませた後、ここからようやく土の登山道に入り、先ずは標高500mの今熊山を目指し、標高差210mをまだ緩やかな山道をご一行、余裕のヨッチャンで登って行く。
今日はS,Mさんの足取りは会長で、颯爽と胸を反らし登って行く。これが最後まで続いてくれればよいのだがと、少々心配しながら私はそれを心に念じ、奥の院の今熊神社を目指し左右が杉林で暗い鬱蒼とした参道を登って行く。お天気は薄曇りで吹く風は新緑を通り抜け吹いてくるだけに実にさわやかで気持ちがよい。そんな参道を30分も歩いただろうか。見晴台に到着をした。ここで水分補給、チョコレート等を食べたりして、例によって煙友、S,Mさんと皆さんから少し離れたところで一本紫煙を燻らせる。タバコを吸いながら、S,Mさんに「Sさん、今日は快調ですね。」と話しかけると「kさん、エヘヘヘ、マア、これくらいの登りでは大丈夫ですよ。」と頬を膨らませている。
そんな会話をし、休んだ為、気力、体力共に充実し元気いっぱいとなり、「サッ、行くぞ。」とバッシと尻を叩き、今熊山を目指し歩を進めることとした。途中、今熊神社奥の院が在ったが、ここはあっけなくパスをし暗い樹林の山道を久しぶりの山歩きが楽しくてならないという様子のT,Tさんが先頭になり、我ら8人、一列縦隊で山路を颯爽と歩いて行く。この先、刈寄山までは概ね2時間半の標高500m〜650mの稜線歩きとなる。稜線とはいいながら、左右杉の樹林に覆われ展望は全く望めず、奥多摩の山中にいる事すら意識できない。ただ救いは、時折り吹き抜ける涼しい風が汗をかいた体に心地よい。
そんな杉林の中を歩きようやく刈寄山の分岐点に到達をした。片道500mのアップダウンを昇り降りしながら、刈寄山山頂まで往復することとした。ここら当たりまで来るとさすがにS,Mさんも大分疲れてきたと見え「済みません。もう少しゆっくりと歩いてくれませんか。」と泣きが入るが、和美と私はそんな声を無視して「駄目でしょう。もっと頑張らなくちゃあ、予定通り市道山へ着かないよ。」と叱咤激励をして、ヨタヨタになったS,Mさんをサポートをしながら歩く。疲れたS,Mさんはグイグイとサポートロープを引っ張ること。その度、私はストックに力を入れ両足で踏ん張っている。そもそもこの「戸倉三山」の遊歩は、S,Mさんのリクエストだったのではなかったか。 (;_;)
そんな急登を登り詰めようやく刈寄山の山頂に飛び出た。相変わらずここでも展望は望めず、北側の樹間から五日市方面が見えるのみであった。小休止をした後、再び今度は急下降となり、分岐点まで戻り、この先、市道山まで約4キロの間、これでもかと言うほどのアップダウンを繰り返す、本日最も長丁場の尾根道であった。途中、キイチゴを取って貰いそれを口に入れると甘酸っぱい味がして、疲れた身体には何よりの活性剤となった。歩きはじめて、間もなく、一旦舗装された林道へ出て再び尾根道を登ることとなるが、その道路標識には市道山まで2時間30分と表示されていた。 (^^;)
相変わらず鬱蒼とした杉林で薄暗い登山道を進む、兎に角、周りの景色は全く望むすべもなく、ただ足元のみ見ながら前へ前へと歩を進める。市道山山頂まで、あと1時間程度であろうか、まだまだ登り下りが続く。ここら当たりまで来ると大分先頭と広報では、間が空いてしまい屡々、遅くなったグループを私達先頭は待っている。幸にもS,Mさんは、私と一緒の先頭グループなので遅れずに済んでいる。これでは戸倉三山の縦走はとても無理で、最初から臼杵山をカットした計画で良かったと改めて感じた。
もう、歩くのがイヤになった頃 歩きはじめて5時間、漸く二ッ目の市道山山頂に到着をした。真ん中に三角点が置かれた狭い山頂は、林に囲まれて展望はないが静かな雰囲気である。ここで昼食タイムとなり、早速、K,kさんが持参したビンビンに冷えた缶ビールで乾杯となる。「ゴクゴクゴク、ウヒャア、ウンメイ」長時間歩いて喉がすっかり渇いていたので、その喉ごしは何とも言えない美味しさで、一遍に疲れが吹き飛ぶようだ。それから更に疲れた身体に活力を与えるために銘酒を酌み交わし、長かった戸倉二山の山路を振り返る。S,Mさんもニコニコと嬉しそうに銘酒の入ったカップを手にして、すっかりと元気になっている。 (^_^)
私達がそんな昼食タイムで、寛いでいたら、若いお嬢さんが一人でこの市道山に登ってきた。聞いてみると何でも下見にやって来たとのこと。本当にわ若さって素晴らしいもので全く疲れた様子もなくニコニコとして一遍にそのばが明るくなり私は目尻をタラしながら「これ食べませんか。」とポッキーを一つ差し上げた。それからまた、親子ずれもやってきて静寂な山頂が、賑やかとなった。そんな出会いにほほえんだ後、すっかりと休んだので、いよいよ下山をすることとした。
全く山は登るときには辛く時間がかかるが、下るとなるとお神酒が入っているせいもあり、あっという間に笹平のバス停に着いてしまった。バスの時間には間があるので、残っている銘酒をここでも飲みながら約、30分、バスを待つこととした。
こうして今年この《ゆーぽぴあ》では、秋の「丹沢鍋割山」と並んで健脚のハードな一山足らない「戸倉二山」の遊歩も無事に終了した。
THE END
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