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Circle《ゆ〜ぽぴあ》 遊歩記

 第284回遊歩 
 〜都電荒川線遊歩〜

≪レトロ雰囲気抜群の都電に乗り  まくり街並みを歩こう・・・!!!≫









     遊歩日:  2020年6月14日(日曜日)
     遊歩先:  @ 巣鴨地蔵通り散策 真性寺・六地蔵 高岩寺・とげぬき地蔵 
           A 舎人公園散策 線路わきのバラ園鑑賞 ジョイフル三ノ輪商店             街散           策
           B 浅草雷門・仲店・金龍山浅草寺参拝
    oNav担当:  K,M
     天 候:  小雨の築盛
     参加者:   8名
  遊歩記執筆者:  K,M

  《行 程》


 @ 都営地下鉄巣鴨駅 シルバーパス保持以外の方は「都営まるごと切符」購入@700

 A 巣鴨地蔵通り散策 真性寺・六地蔵 高岩寺・とげぬき地蔵 赤パンツなど

 B.都電乗車 庚申塚→熊の前・舎人ライナー乗車→舎人公園下車

   舎人公園散策・昼食

 C.舎人ライナー乗車 舎人公園→熊野前下車・都電乗車→三ノ輪〈終点〉下車

   線路わきのバラ園鑑賞 ジョイフル三ノ輪商店街散策

   常磐線越えて突き当り明治通り右 大関横丁バス停 〈B 草64浅草雷門行〉

 D 都バス 徒歩→都バス停・大関横丁→浅草雷門下車(都バス乗車)


   ≪遊歩記≫  


 都電荒川線・日暮里舎人ライナー・都バス・都営地下鉄に乗った!

20年6月14日(日)は、曇り・小雨の1日であったが幸いにも大降りになることは無く、梅雨の最中、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除されたこともあって、晴れやかな気分で予定したコースを踏破した。

参加者は8人健脚揃いであったが、歩きよりは乗車している方が長かったような感じである。巣鴨駅に10時集合、地下に潜り三田線巣鴨駅の通路を抜けてエスカレータで地上の巣鴨地蔵通り商店街入り口前に出た。ここはオバアサンの原宿と言われるお年寄りの聖地であるから、先ずはそれを実感するために超低速度のエスカレータで地上に出現したわけである。


 信号を渡ると左側に江戸六地蔵の一つが祀られている真正寺があるので立ち寄った。地蔵通りに入るとすぐ左に伊勢屋があり、そこで何人かはお団子を買い求めた。かつてよく巣鴨に立ち寄ったことのある男子は「やつめウナギ屋が見つからない」と叫んだ。商店の入れ替わりもあるし、後継者が無ければ閉店も考えられる。そんなことを言いながら高岩寺に入る。とげぬき地蔵がありタオルでこすって患部の回復を祈願した。お線香の煙で体中をいぶして虫よけもした。

四の日は縁日で地蔵通りは露店で賑わうのが恒例であるが、三密回避の原則が浸透していることと、正午前で梅雨空のせいもあってか露店も少なく人通りも少なかった。露店が出ていると見て歩くのも楽しくなるのだが、コロナ自粛が空けたばかりでは気勢も上がらないのかな。赤パンツ赤パンツといいながら丸治の前を通り、信号を右に曲がって庚申塚にお参りしてから旧中山道に戻り、左側にある停車場庚申塚から都電荒川線に乗った。

今回は都営交通乗りまくりを主目的としていて、事前に三田線巣鴨駅で「都営まるごと切符」@700を購入していたので運転手にそれを見せるだけで乗ることが出来た。70歳以上の都民はシルバーパスを使えるのでそれを見せれば済むと言うことだ。車内は混んでいてしばらくは立ち席だったが、結構乗り降りがあって全員座れた。荒川車庫前で下車して「都電おもいで広場」に寄ったが、コロナのせいで入場できなかったのは残念。下車した停車場と別のもう一つの荒川車庫前の乗り場から乗って熊野前で降りた。道路を横切って日暮里舎人ライナー乗り場に向かう。

乗り場はかなり高い位置にありエスカレータで改札口、自動改札で駅員はいない。改札を抜けてさらに階段を登り、ホームに出るがくもりガラスで覆われているので視界は良くない。車両が到着してホームドアが開く。自動化されているので運転手も駅員もいない先進的な交通機関である。高い位置を走るので見晴らしがよく熊野前を出ると隅田川を渡り、足立小台を越えると川幅と河川敷も超広い荒川を渡る。車上から見下ろす眺めは東京離れをしているのは言うまでもなく、見応えのある川の流れであった。高架橋の周辺には小高い丘も山もない見渡す限りの平地であった。正に関東平野である。

舎人公園で下車、天気が今一のせいか乗降客は我々ぐらいでエレベータに乗り改札階に降り自動改札を抜けた。乗車券は磁気読み取り機を通す必要があるのに、スイカやパスモと同じように読み取り機にかざして降りたヒトがいたのでハテナ?と思った。後で確かめた所、スイカと同じカードケースに入れていたのでスイカが反応して通してくれたようだ。二重払いになったが駅員もいないことと、僅少であることでそのままになった。


 歩道橋を渡りエレベータで地表に立った。小雨に煙る眼前の公園入口に向かって前進する。ヒトは見当たらず緑に覆われた広々々とした公園があった。咲いている花と言えばアジサイが目立ち、少ない花々を存分に楽しんでから公園の中央にある池を一周した。釣り人が竿を出して浮きを見つめていたが、その多くは年金暮らしの方々のように見えた。鴨たちもヒトを恐れることなくユウユウと泳いでいたし、今はどこの公園でも鳥たちは恐れることなく近寄ってきて餌をねだるのは珍しくない。戦後の一時期とは大きく異なり余裕のある時代になったのだと実感するだけである。


 池のほとりの東屋で昼食、先住の釣り人に断りを入れて少し場所を空けてもらった。親切なヒト達だった。小雨状態だったので窮屈でも寄せ合ってシート敷いて座った。平地に腰を下ろすのには多少難儀をするので段差のある所を選んだが、それでも低すぎた感じであった。同行者から特別な飲み物をいただき気持ちが安らいだ多謝。しばらくして赤鬼化した人もいて楽しく過ごせたお昼時であった。食後、池の周りを散策しながら出口に向かった。案内看板を確かめながら歩き続けると公園の入り口の建物が見えた。

舎人公園から熊野前に戻りこの間駅員にはただの独りも会わなかった。再び都電に乗り運転手が乗車券を確認しているのを見て、ヒトの温もりが感じられるいつもの風景が蘇るようであった。町屋を越えた頃線路際にバラが咲いているのが見えて来た。時期的に盛りを過ぎたようだが見られてよかった。このバラを見るのも今回の楽しみのヒトツであった。三輪橋が近付くにつれてバラの数が増えているように見えた。

終点三輪橋で降りてジョイフル三輪橋商店街のモールに入った。入り口界隈だけが人だかりしていて先に進むと閉じているお店が続いた。初めて来たときはとても賑やかで活気があった商店街だったので、それを期待して訪れたのだが今はそれなりに老化したなという寂寥感に満ちていた。三輪橋に戻り三輪橋おもいで館をのぞき、小さなバラ園を見てから常磐線のガードをくぐって明治通りに出て、左側に歩いて都バス大関横丁停留所でバスを待った。


 バスの待ち人は私たちを入れて12人ぐらいいて、15分ほどで到着、混んでいなかったので全員座れてよかった。盛り場を外れた郊外を走っているようなバスも浅草が近付くにつれて乗り降りが忙しくなり繁華街にやってきたという感じが強くなったが、エンジン音の響きの心地よさに眠気が催してきた。着いたところで降りればよいのだと思えば気楽に目を閉じていても困りはしないのだ。

雷門前で降りて仲見世に向かう。「雷おこしを買うのだ」と叫んでお店に向かうオバちゃんたちは、お買い物は楽しいと試食品を手にとる。カミナリオコシは固いものだと思い込んでいたら、今のオコシは柔らかくて噛みやすくなっていたのには驚いた。仲見世で目指すものを獲得した方々は浅草観音様にお参りして、来た道を戻らず裏参道のお店を見ながら雷門前に出た。ここでお二人さん離脱、雷門から厩橋方面に向かう途中で「新宿まで行くと遠くなる、バスで帰る」と二人離脱で、残りの半数が「駒形どぜうがあるよ」と言いながら蔵前駅を目指して歩いた。厩橋の交差点を越えて左の所に大江戸線蔵前駅の看板があり階段を下りた。地下3階ぐらいの深さまで降りて長い通路を通って蔵前駅に入る。

ここまで来て地下鉄に乗れば今回の目的、都電、日暮里舎人ライナー、都バス、都営地下鉄と東京都交通局管轄の乗り物に一通り乗ったことになるのだ。午後3時を少し過ぎていたが、それなりに今昔をとおしての珍しい乗り物にも乗られて懐かしくもあり、新しい体験もありで、コロナ自粛明けの散策としては良かったではないかと思える次第であった。