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≪麦草峠・縞枯山の北八ツ遊歩のPhotographはこちらからどうぞ≫











 Enjoy《ゆーぽぴあ・遊歩記》

       第52回遊歩
  ≪紅葉のピラタス高原と
      北八ツの峰を歩こう≫






  遊歩日:   2007年10月7日(日)・8日(月・体育の日)
  遊歩先:   縞枯山(2403m)  茶臼山(2384m)
  参加者:   金川 勝夫・和美 他10名
  天 候:    7日 晴れ 8日 雨

  <行程>

 10/07(日)
 新宿〈7:00発[6番線]スーパーあずさ1号(松本行)〉→茅野(9:07着・10:25発)―バス1時間5分→麦草峠(11:30・12:15)→大石峠(12:35)→中こば頂上(12:55)→茶臼山(13:32)→縞枯山(14:45)→縞枯山荘(15:22)→ピラタス山頂駅(16:00)―ロープウェイ・7分→ピラタス山麓駅→山ぼうし(16:40) 宿泊 (-.-)Zzz

 10/08(月)
 山ぼうし→蓼科アミューズメント水族館見学(10:20〜11:47)―バス→蓼科湖(昼食・蓼科湖周辺散策12:20〜13:37)―バス→茅野駅{17:28発 スーパーあずさ30号(新宿行)}→新宿(19:36・5番線)→自宅


  ≪遊歩記≫

  10月7日(日)

 《ゆーぽぴあ》では、去年は豪勢に北から西へと宿泊遊歩を行ったが、今年は地味に計画を立て日帰りの遊歩が主で、この北八ツ遊歩が初めての宿泊遊歩だ。それだけにyuupolerはこの北八ツ遊歩を楽しみにしており、期待に胸躍らせてこの日を待ち望んでいた。しかしながら天気予報によると7日は、秋晴れの良い天気であるが、8日は全国的に天気が悪く朝から雨になるとのことだ。計画では8日にピラタスロープウェイに乗り、縞枯山を経て麦草峠まで歩く予定になっていたのだが、折角山歩きをするのに雨では仕方がないので、急遽、5日に和美と相談し予定を変更して7日に麦草峠から縞枯山を経て、ピラタスロープウェイ山頂駅まで先に歩くこととした。

 7日の朝、何かと仕度をしていたら、電話のベルが鳴りN,Tさんから風邪を引き高熱のために参加が出来なくなったとの連絡が入った。きっと北八ツ遊歩に行きたくて、当日まで風邪と闘っていたのだろうが、病邪に勝てずついに涙を呑んで不参加という決断をしたのだろう。N,Tさんにとっては誠に残念ではあるが、早く回復をしてまた、一緒に遊歩を楽しみたいものだ。

 6時40分、集合場所の新宿駅南口に着いたら、さすがはyuupoler、皆さん新宿組は勢揃いをしており、そこで挨拶を交わしあずさ1号の発車するホームへと向かった。その途中で私とK,Mさんとで車内で飲む缶ビールをキオスクで買い求めいざあずさ1号の発車するホームへと向かったのだが、久しぶりに特急あずさを利用するため、二人共そのあずさのホームが分からずあちらこちらと迷いうろうろしてしまった。結局、売店の店員にあずさが発車するホームを聞き急げや急げとばかり駆け足でそのホームに到着をした。何と7時発車の2分前であった。後で反省をすれば余り時間に余裕がなかったのだから車内販売で缶ビールを買い求めても良かったのだった。 (^^;)  (-_-;)

 今回は誰と一緒に座るか面白いとのことで、和美が考え座席をくじ引きにして、それぞれyuupolerがその座席のくじ引きを引き皆さん、席に座る。私はA,Hさんの隣の席でやっと落ち着き腰掛けた。そして早速ブチューと缶ビールの蓋を開けA,Hさんと乾杯をしゴクゴクとビールを飲む。何しろあずさのホームが分からずあせっていたためすっかりと喉が渇きそのビールの喉ごしが実に美味い。フーー  (^_^)

 八王子駅でN,Mさんをはじめ3人の八王子組のyuupolerが乗り込みこれで参加者12名が勢揃いをし、連休で満席の特急あずさ1号は、それぞれのお客の旅情を乗せ信濃路へと
驀進している。約、2時間、A,Hさんと談笑していたら早いもので9時7分、茅野駅に到着をした。10時25分の麦草と受け行きのバスの発車時間まで小一時間、時間があるのでデパートの地下にある休息所で一休みをしてからバスに乗り麦草峠へと向かった。

 バスは茅野市街を走りやがて木々が茂る山麓を抜け麦草峠に到着をした。この麦草峠は、そのネーミングも良く三角屋根の麦草ヒュッテを中心に草原となっており、秋空には綿雲がポッカリと浮かび秋の陽光に白樺が輝き、ススキの穂が風に揺れさわやかな秋風が心地よく身体に感じ、北八独特なやさしい高原情緒豊かな風情を醸し出している。そんな好ロケーションの所で、一同、歩き出す前に昼食を採ることとした。

 そしてしっかりと腹ごしらえをしNavigatorの和美を先頭に4班編制でいよいよ山行開始だ。私はおなじみのS,Mさんのリードサポーター、K,Mさんがバックサポーターの3人編制の第1班で、これから麦草峠を後にしてピラタスロープウェイ駅までのミニ縦走の山歩きの始まりである。私はこのコースは何れも有雪期に2回ほどピラタスロープウェイに乗らずひょうたん坂を登り、縞枯山から麦草峠を経由し、高見石小屋を経て渋ノ湯へ下っことがある。

 麦草峠からの登山道には、大きな石がゴロゴロとしており、早くもS,Mさんが歩きにくそうにして後ろから着いてくる。今日はS,Mさんからのチョイマチコールは掛からないだろうかと一寸、心配になるが今日のコースはそんなにきつくもなく言わばハイキングコースなので、多分大丈夫であろう。何しろロープウェイの最終が5時なので、4時40分までにはロープウェイ山頂駅に着かないとひょうたん坂を歩くことになるから大変だ。そのことを十分計算をし歩を進めなければならない。

 登山道は段々と斜度を増し益々大きな石が点在し、それに連れS,Mさんの足取りが重くなり、息づかいも荒くなってきた。辛いのかロープをグイグイと引っ張ってくる。私はそれまで1本のストックを突いて歩いていたのだが、S,Mさんが引っ張るため身体を支えられず最近山行で二刀流ならずダブルストックで歩きその快適な便利さを知り、今回の北八ツにもダブルストックを持参してきているので、そのもう一本のストックを取り出しどこからでも掛かってこいとばかりガッチリとダブるストックを突きS,Mさんを支える。

 それでもようやく大石峠に到着をしS,Mさんは紫煙を燻らせホッと一息ついている。後方の班も遅れ気味のためこの先まだまだ長丁場なので、タイムアウトの5時が私の脳裏に点滅をし不安が心を過ぎる。「10分間の休憩を終え「サア、頑張って行こうぜ」とS,Mさんに活を入れ茶臼山目指し歩を進める。歩くに連れ登山道は斜度もきつく急登の連続で、お負けに今までの大石から変わり、岩が出始め益々S,Mさんのペースが落ちてきた。それでも彼のペースに合わせていたのなら時間がかかってしまい強いては全員のペースも遅くなってしまうので、S,Mさんには辛いだろうが彼に引っ張られながらもグイグイと登って行く。

 「済みません。もう少しゆっくりと歩いてくれませんか。」S,Mさんからチョイマチコールがついに出た。やっぱり今日も出たか。仕方が無く少しペースを遅くし歩くが、私が言わば引っ張り上げているという感じなのにどうして私に着いて来れないのか実に不思議だ。「兎に角、ロープウェイの最終が5時だから、それに間に合わないとひょうたん坂を歩くようになるので、一丁、気合いを入れ歩かなければ駄目だよ。」とS,Mさんにもう、恫喝するような口調になり、叱咤激励をする。

 S,Mさんも 納得したのかそれからは余り文句も出ず悪戦苦闘をしながらも私について歩いてくる。そんな二人の弥次喜多珍道中のような山登りもようやく茶臼山の山頂に到着をした。この茶臼山で休憩をしていたら今度は後方のS,Uさんがかなり疲れて遅れてしまいS,Uさんは、何と皆さんに飲ませるために「越廼雪中梅」の一升瓶がザックの中に入っているので、それを私が持つこととした。これで私の日本酒と合わせ約、三升の酒を背に担ぐこととなった。

 さすがに私も三升の酒を背にしては、S,Mさんのサポートもままならないので、バックサポーターのK,Mさんにリードサポーターを交替しバックサポーターに徹した。茶臼山まで来ればこれからは尾根路となるので斜度も軽くなりS,Mさんも少しは歩くのに楽になるだろう。それでも相変わらず岩があり、木の根も錯綜し決して歩きよいとは言えないが、今までの登りよりはかなり楽になるはずだ。

 やがて列は長く伸びながらもこのコースでの最高峰、縞枯山についに全員が到着をした。この縞枯山は、何の影響であろうか。木々が立ち枯れになっており、枯れた白い木が縞模様に見えるので、縞枯山と命名されたそうだ。山頂は樹林の中にあるので、展望は無く明日の天候悪化を裏付けるように空はどんよりと曇っている。じっとして休憩をしているとさすがは2403mの山だけに寒く早々に下山をすることとした。

 下山は木々の間を縫うようにして急下降でドンドンと歩いて行く。S,Mさんも下りとなると俄然実力を発揮し、あの登りの様子が嘘のようにK,Mさんの後を着いて行くではないか。やがてそんな急下降も終わり草原に飛び出た。ここからは木道が敷き詰めてあり、S,Mさんは疲労が足に来ているためでもあろうか。時たま木道から踏み外しヨロヨロと歩いて行く。縞枯山荘で後方の班を待ち更に歩を進め時間がないので坪庭の見学はパスをし
ジャジャーン、ようやくピラタスロープウェイ山頂駅に到着をした。時に3時40分、タイムアウトの5時までに1時間の余裕を持っての到着だ。

 ロープウェイの7分間の空中散歩を終わり少し道を迷った後、やっと着きました。今夜のお宿ペンション「山ぼうし」一同、山ぼうしの玄関に立ったらツヨシ君というワンチャンが私達を歓迎し大声でワンワンワンと吠えてWelcome Callできっと久しぶりの大勢のお客さんに嬉しく「良く来た。良く来た。」とばかりに媚びを売っているのであろうか。一同、館内に入り各、部屋に行きザックを降ろしてから、夕食前のほろ酔いタイムとなり、先ずは瓶ビールの栓を抜きビールで「オツカレサン」と乾杯をする。そして「澤野井」・「越廼雪中梅」の一升瓶、「土佐鶴」・「北秋田」のそれぞれ四合瓶がテーブルに並びそれらを飲みながら談笑をする。

 私は元来アルコールが弱いのに雰囲気につられもう空きっ腹に日本酒を何杯も飲んだので、すっかりとご機嫌になってしまった。それから夕食となりペンションだけに広いリビングでの夕食タイムだ。イワナの塩焼、馬刺、キノコ類、ステーキ等々が食卓に並ぶこれらに箸をつけ持ち込みO,Kなので、ペンションのご主人に遠慮することなく日本酒を飲みもう、テンションが上がり放しの実に賑やかな宴会モードだ。

 10月8日()月・体育の日  

 昨日は日本酒を飲み過ぎ夕食までは記憶があるのだが、それからすっかりと認知症になってしまい何時床に着いたかも分からず、ポッカリと記憶が抜け落ちているではないか。しかし、さすがは銘酒だけにあんなに飲んでも悪酔いはせず二日酔もなく快調に目が覚めた。窓を開け外の様子を見ると天気予報がピッタリと的中し、冷たい雨が結構な音を立てて降っているではないか。改めて予定を変更し昨日山歩きをしておいて良かったと思った。洋風の朝食を採り、一同、山ぼうしのご夫婦と別れを告げ雨の中を蓼科アミューズメント水族館へと向かった。

 この蓼科アミューズメント水族館には、世界の淡水魚や珍しい熱帯魚、グロテスクな魚類が飼育されており、それらを見学し、バスに乗り蓼科湖へ向かう。この蓼科湖は、思ったより小さく期待はずれでガッカリしてしまった。それから丁度昼時なのでリッチな蕎麦組とペンションで出してくれたオニギリ組と別れての昼食タイムとなった。そんな昼食を採った後、マリーローランサン美術館へ行くが、yuupolerは誰も余り美術には興味が無く観覧料を払うならそれを飲み代にしようということで意見が一致し美術館見学はパスをし、茅野駅に行くバスの時間には少々時間があるので、蓼科湖を一周することとした。

 バスの時間を気にしながらも何と25分で蓼科湖を一周してしまった。それからバスに乗り茅野駅に到着をし、5時28分のスーパーあずさ30号の時間までは約、3時間もあるためお二人のyuupolerが先に帰ることとなった。そして残りの10名は思い思いに時間をつぶしてから、レストランにて早めの夕食を採り、茅野駅に向かいスーパーあずさに乗り込み缶酎ハイを飲みながら、楽しかった二日間の北八ツ遊歩の思い出を胸にし、すっかりと暗くなった茅野の街に別れを告げ信濃路を後にした。

                              The end