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雪の御岳山から日ノ出山を歩く


  遊歩日:   2005年3月6日(第1日曜日)
  遊歩先:   御岳山(929m)・日ノ出山(902m)&吉野梅郷
  天 候:    曇り時々晴れ
  参加者:    19名
 <行程>
 JR新宿駅(8:19発・ホリデー快速おくたま3号・奥多摩行)→三鷹(8:33)→立川(8:47)→御岳(9:34)―徒歩30分→滝本―ケーブルカー6分→御岳駅―25分→御岳山神社―40分→日ノ出山―50分→愛宕神社分岐―15分→琴平神社―40分→吉野梅郷―20分→JR青梅線日向和田駅→青梅→立川→新宿

 ≪感想≫

 東京では4日(金)に朝から雪が降り都心でもうっすらと白くなるほどの積雪があり、この雪が山沿いではかなりの積雪となっているので、そのため6日の御岳山遊歩に影響がないか心配になってきた。しかし、反面新雪で化粧をした奥多摩の山々は、白銀の世界となり雪山気分も味わえるので、かえってそれなりに楽しいのではないだろうか。天気予報は当日は気温は最高でも9°と低いが、雨は昼前後がやや心配されるものの曇り空という予報だったので、先ずは安心と当日の遊歩を実施することにした。それでも当日、起床してみて雨模様だったら、Enjoy《ゆーぽぴあ》のMailing listに遊歩の決行、中止のいずれかのコメントを入れることとし、それを参加者の皆さんに見て貰うということで、そんな一抹の不安を抱きながら眠りに着いた。

 朝、5時30分に起床し、先ずは窓を開けて空模様を見ると幸にもどんよりと曇っているが、雨は降っていないので一安心だ。でも、一応念のためにパソコンを起動し、Mailing listに遊歩決行のコメントを送信し、朝風呂に入り心身を整える。今回はOgroupの参加がないのが少し淋しいが、19名という大勢の参加者で、和気藹々と今日一日、雪の御岳山を楽しむことが出来ることに感謝をして、山支度をし家を出ることとした。

 三鷹駅でOさんと合流し、ホリデー快速おくたま3号の先頭車両に乗り込むとそこに新宿からの参加者達が乗っておりそこで皆さんと合流し、立川駅で更に参加者の皆さんと合流し御嶽駅に到着した。御嶽駅に降り立つと山沿いだけに吐く息も白く一段と寒さが増し思わず身震いが出る。そんな寒さにもめげずにそこで自己紹介をした後、これから御岳山を目指していざ、出発である。

 車道沿いを少し歩いてから、多摩川沿いに出て、冷たそうな川の白い飛沫を見ながら一同、元気な足取りで歩いて行く。子供達二人もお互いにおしゃべりをしながら楽しそうに歩いている。やはり、子供同士、お互いお友達かいるので気楽なのであろう。橋を渡り対岸に出て大きな御岳山の鳥居をくぐり結構な坂道を登って行く。ここら当たりの風景は、一昨日降った雪が枯れ木に積もり、それがまるで白い花が咲いたようになっており実に綺麗である。天の神様も私達に雪という演出をしてくれ白い世界の奥多摩を見せてくれたのであろう。感謝、感謝である。

 そんな坂道を登り切り、滝本駅からケーブルカーに乗り、雪景色を眺めながら6分間の勾配のきつい斜面を登り切り山頂駅に着いた。そこで喉を潤すため、身体を温めるため、活力を補うためと、何だか随分と理由を付けているが、用はワインで一杯飲んで、サア、出かけようと言う和やかな一時である。皆さん、ワインでほんのりポット赤くなった顔をし、氏子が雪かきをしてくれた参道を歩き一路、御岳神社に向かう。

 当たりの山々は、白く輝き、木々も雪をかぶって白くお化粧をし、一段と美しさをそれぞれ媚びしてっいるかのように艶やかに陽春の陽に映えて実に綺麗である。やはり、雪はmagicianだ。幾つになっても心が浮き立ってくる。氏子さんがきっと朝から雪かきをして参拝者やハイカーを迎えてくれているのだと思うと思わず頭が下がる思いだ。そんな雪かきをしてある長い階段を上がると御岳神社に到着をした。

 ここで善男善女、それぞれの思いを胸に秘め神に手を合わせる。普段ならば参拝者やハイカーで神社も賑やかなのであろうが、さすがは雪の日ということで私達だけである。きっと今日は我々だけの願いを神様も叶えてくれるであろう。 「神様、おねげえしますだ。」

 御岳神社で参拝を済ませ階段を下りきり、ここから雪の登山道を右に進み見晴台に到着しここで昼食タイムとなる。この見晴台には、かなりの積雪があり30cmは積もっているであろうか。先ずはテーブルの雪をどかしてそこにお弁当を置き、日本酒、ワイン等で温まりながら各、お弁当をおいしそうに食べている。幸にもそんなに寒くもなく時より木に積もった雪が落ちてくる思わぬ自然のいたずらを受けながらワイワイガヤガヤと楽しく自然と一体になって昼食タイムを満喫している。子供達は雪だるまを作り遊んでいる。オヤオヤ、古娘(こむすめ)も遊びだしているではないか。きっと幼き日を思い出しているのであろう。

 そんな楽しい昼食を終えて、これから日ノ出山へ向かって歩を進める。幸にも登山道にはトレースがついており大した苦労もなく一同、一列縦隊となって銀世界を進んで行く。先頭では子供達そして大人も混ざっての「シリトリ」をしながら楽しそうに子供二人も時たま転びながら元気よく歩いて行く。子供達は年齢も1才しか違わないのでその点も息が合うのかも知れない。しかし、「しりとり」を聞いているとマア、突拍子もないものが口から飛び出してくるものだ。聞いていて思わず吹き出してしまう。・・・  (^_^)

 私も途中から「しりとり」に混ざって歩を進めて行く。するとほどなく日ノ出山の山頂の手前に到着をした。すると和美の持っている携帯が鳴り、途中からTご夫妻とKさん、Nさんが引き返すとの電話連絡が入った。何でもTさんがoverworkとなり、give upとなってしまったとか。今日の日のためにアイゼンまで購入し、万全を期して参加をしたのだが、慣れない雪道に疲労困憊してしまったのだろう。またの再帰を期待し、我々はそれぞれ各自アイゼンをつけて日ノ出山山頂に向かう。

 日ノ出山山頂には、国際色豊に外人も決行来ていて、賑やかな山頂で記念写真を撮り、これから雪の斜面を時には転びながら、雪道を楽しみながらドンドンと下って行く。時間的には決行時間がかかってしまい第3の目的地「吉野梅郷」は、cutするようである。ばらけながらそれぞれ雪道を下って行く。それにしても子供達は元気である。御嶽駅から決行歩いているのだが、疲れた風もなく二人とも歩いているではないか。最もお仲間がいるので疲れ方も違うのであろう。

 更に歩を進めもう、ほどなく登山道も終わり頃の雪と土の混在した段差のある箇所で今度はK子さんが転倒し、右手を岩についたときに手掌部を切ってしまいかなりの出血をしてしまう。そこで応急手当をしドロドロとしたぬかるみの登山道を抜けてやっと吉野梅郷の一端に辿り着いた。そこで更にK子さんの処置をし吉野梅郷の入り口に向かう。時刻は午後5時5分になってしまった。当たりの梅はまだ花は咲いておらず一本だけ私を見て我慢してとばかりに白梅が咲いていた。

 今回はマア、accidentが二階ばかり有ったが、皆さん、雪の御岳山〜日ノ出山と銀世界を楽しむことが出来たのではないかと思う。そして子供達も雪だるまを作ったりして都会では出来ない雪の体験をしたのではないでしょうか。

 皆さん、ご協力を有り難う御座いました。今度は4月の桜のお花見で豚汁でも作って、大いに楽しみましょう。  (^_^)v   オシマイ


<遊歩崎の紹介>

御岳神社
 別名金峰山、武州御岳とも言う。全山鬱蒼とした森林におおわれ、山頂に御岳神社が鎮座している。神明造りの荘元和厳な社殿を持ち、境内は広い。関東における代表的な修験者道場であった。近世では、権現の眷属神である山犬(狼)が邪鬼、火盗の難を除くとする民間の御犬信仰と融合し、一般にも広く信仰されていた。

日ノ出山
 日ノ出山は標高は902mと低い山であるが、位置的に恵まれ展望の良い山となっている。頂上も広く、のんびり休息する事が出来る山である。

吉野梅郷
 日向和田駅から二俣尾駅までの間、多摩川の右岸に江戸時代から植えられた梅林は約、2万本の梅が時期になると可憐な花と共に甘い香りさせ、訪れる人を楽しませてくれる。