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「股関節の構造と病気」


  

  
  整形外科の分野でも股関節には大事な疾患が沢山あります。
  みなさんに伝えたい大切な事をわかりやすくガイドしていきますね。

  
  まずは股関節の秘密から。


  それはその解剖に隠されています。



  
  
 ◆股関節は球関節(きゅう かんせつ)
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最初に股関節の構造をお話しましょう。

  この関節は球関節といいます。以前、肩の関節のところでガイドしましたね。

  人間の体のなかで球関節は2つあります。
  それが「肩関節」と、この「股関節」です。

  球関節は「ボール」と「おわん」をイメージするとわかりやすいですよ。

  股関節の場合は、「ボール」が大腿骨の頭。大腿骨頭(だいたい こっとう)
  といいます。

  一方、その3分の2を入れている受け皿になる深い「おわん」。これを
  寛骨臼窩(かんこつ きゅうか)といいます。


  ちなみに「ボール」が深い「おわん」を乗り越えてしまうと....
  そう、それが「脱臼」ですね(^^;)

  股関節の脱臼についてはいずれ詳しくガイドしましょう。

  
 ◆最強の靭帯は股関節にあり!
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  骨盤と脚をつなぐ股関節。そこには人体で最強といわれる靭帯があります。

  そもそも、股関節には重い頭と胴体を支える役割があります。
  
  さらに、歩くだけでなく飛んだり跳ねたりする動作にも耐えれなければ
  なりません。

  このとき、実に体重の5倍以上もの負荷が股関節にかかるのです。

  そう、5倍以上です。す、凄い数字ですよね(^^;)
  
  (や、痩せなくては(-_-#) ← 強く言い聞かせる私....)


  そのため股関節には最強の靭帯が必要なのです。

  この最強の靭帯。

  股関節を前方から包んでいる「腸骨大腿(ちょうこつ だいたい)靭帯」
  といいます。
 
  ちなみにこの靭帯単独で、350キロ以上の牽引力に耐えられます。
  私の靭帯も必死に耐えています(-_-;) ← やはり痩せなければ....


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  どんなに強い人でも弱点はあります。
  最強の靭帯を持つ股関節にも弱点はあります。


  その弱点とは???



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 ◆股関節の弱点(栄養輸送路にあり!)
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体重の5倍以上の負担にも耐えられる靭帯を持つ股関節。う〜ん。いかにも
  強〜いイメージがありますね。


  でも。

  
  意外なところに弱点があります。


  股関節には、運動時にはかなりの負担が掛かっています。当然、必要とする 
  栄養分も多くなってきます。

  
実は、この栄養分。主に「動脈(どうみゃく)」という専用の血液輸送路を
  通って送られてきます。


  ところが、この股関節では「関節包:かんせつほう」という袋が、最も栄養を
  必要とする大腿骨頭(頭の部分)と頸部(くびれの部分)を覆っているために
  この「輸送路」の分布が非常に少ないのですね。

 
  したがって、時として「輸送路」に障害が起ると「栄養障害」を起こす事が
  あります。 → 別の機会にガイドしますね♪
  
 

 ◆助手席のあなた!足を組むのは危険?です!
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  今、あなたは彼女(彼氏)とドライブ中。海面に反射する太陽の光が眩しく
  輝いています。(←ちなみに私は「海」派です!←キッパリ)


  実は、股関節にはもう一つ弱点があります。

  「おわん」から「ボール」が飛び出してしまうこと。そう、「脱臼」です。


  「脱臼」を起こしやすい疾患もありますが(別の機会でガイドします)、
  ドライブ中に脱臼なんてことも起りえるのです。


  股関節を守っている靭帯。その警備がもっとも気の抜いた状態があります。


  それは...


  まさに、助手席で脚を組んだ状態なんですね。

  脚を組むと股関節は屈曲(曲がっている状態)します。この時、靭帯は
  弛緩(しかん)してゆるんでしまいます。


  さらに、脚を組む事によって股関節は内転、内旋(内側にひねる状態)と
  なります。


  この時、靭帯の最も手薄な部分に、大腿骨頭の軸がまっすぐに向かって
  密接する状態になります。←股関節警備隊(?)が最も弱い状態です。

  
  脚のすらりと伸びた彼女(彼?)が脚を組むと、それはあなたが彼女の
  ハートを射止めるどころか、まさに「矢」(大腿骨の長軸の方向)が
  「的(まと)」(股関節の最も弱い部分)の中心を狙うことになります。


  ここで、衝突や追突などで膝をダッシュボードなどに打ち付けると、
  まさに矢が的を貫き後方に脱臼なんて大事故になりかねません。



はい。今日から助手席で脚を組むのは止めましょうね♪

  
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変形性股関節症
  

  
  軟骨が磨り減ってしまうために、骨がこすれ合って変形してしまうこの病気。

  いかにも痛そう〜です。

  では、具体的にどんな症状が出るのでしょうか。

  チェックポイントを中心にガイドしましょう!
  
  
 ◆30〜40歳代の方は今すぐチェック!
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  たとえ股関節に生まれつき異常があったり、幼少期から変形あっても
すぐに発症する訳ではありません。

  たいていは30〜40歳代になってから症状が出てきます。

  さっそく以下の症状をチェックして下さいね。


 ◆歩き始めや長時間の歩行の後に...
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  初期の頃は、運動した後や、長く歩いた後などに「だるさ」や「重い感じ」
  がします。でも程度はとても軽いことが多いのです。

  ですから、「疲れ」と勘違いしてしまう方もいます。← 要注意です!

  
  進行してくると...

まず「痛み」が出てきます。
  特に「歩き始め」の数歩に痛みを感じるのが特徴です。

  その後は、比較的歩けるのですが、やがてまた痛み始めるという事を
  繰り返していきます。


  さらに進行していくと、歩かなくても痛みが生じるようになります。
  痛くて夜も寝付けない方もいます。

  では、この痛みは進行度と一致するのでしょうか?

 
 ◆病気の進行度と痛みは一致しない
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  レントゲンなどで、変形が進行していても痛みの軽い方もいます。
  反対に痛みが強くても、変形は軽い場合もあります。

  つまり、必ずしも進行度と痛みの程度は一致しません。

  では、進行度を占う上で良い指標となる症状を教えましょう!


 ◆股関節の動きをチェックしましょう!
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  進行度と一致する事が多いのが、実は「股関節の動き」です。

  変形が進行すると....


股関節の動かせる範囲がだんだんと、狭くなってきます。
  そこで、日常生活ですぐわかる3つの動作を紹介しましょう!

  
  あなたは楽に

  ・あぐらをかけますか?
  ・靴下をはけますか?
  ・足の爪を切れますか?

  ぜひ、チェックしてみて下さい。

 
 ◆脚(あし)や体の動きをチェックしましょう!
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痛みだけではなく、脚や体の動きに変化が出てくる事がありますから
  チェックしてみましょう。

  あなたは歩く時に

  ・足を引きずっていませんか? 
  ・体が揺れていませんか?
  ・お尻が下がっていませんか?

  
  これらの症状は、痛みだけのせいではありません。
  
  股関節の変形によって、両脚の長さに差が出てしまったり(脚長差)

  お尻の筋力が低下して、歩く際に骨盤の位置が不安定になってしまう  
  ためです。
  
  ぜひ、チェックしてみて下さい。

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  さて、今回はその「治療」についてです。

  一体どんな治療が大切なのでしょうか。

  誰でも手術は避けたいものですよね。そこで...

  今回は保存的治療(:手術をしない治療)についてガイドしましょう。
じっくりと読んで下さいね(^^)

  保存的治療は以下の4つに大別できます。
  
  
 ◆痛みを楽にする飲み薬:消炎鎮痛薬(しょうえん ちんつうやく)
  -----------------------------------------------------------
  
  最も患者さんにとってつらい「痛み」。多くは鎮痛薬の内服で対処します。

  ただ、これも痛みの程度によって変わってきます。
  また、内服によって体への害が心配される場合は控えた方が良いでしょう。

  
 ◆温熱療法(おんねつ りょうほう)
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  患部を温めて、血行をよくすることで痛みを和らげます。

  一般的に、医療機関では電気療法を行ったり、ホットパック(:ジェル状の
  保存剤の入ったパック)などを使って患部を温めます。

  自宅でも、ぬるめのお湯にゆっくりつかるのも効果的な事があります。
  
  ぜひ、お楽しみ下さいね♪

 
 ◆体重のコントロールを!
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  さて、ここで質問で〜す。

  歩いているときに、股関節には一体どれくらいの負担がかかると思いますか?

  
  実は、体重の約3倍の負担がかかるといわれているのです。

  太っていると、それだけ負担がかかるわけです。


  心当たりのある方。

  食生活を見直して、適正体重を目標にコントロールしましょうね。

  そして、体重のコントロールとともに大切なのが「杖歩行」訓練です。
  
  若い方には少々抵抗があるかもしれませんが、杖歩行により痛みとともに
  関節に対する負担も減ります。

  これはリハビリ治療として、とっても大事な訓練です。

  

 ◆筋力訓練
  --------

  太ももやお尻など、股関節を支える筋肉を鍛えることで、痛みを軽くしたり、
  歩き方を良くしたり、進行を予防したりすることが期待できます。


  そこで大切な事は、関節に負担をかけないで筋肉を鍛えることです。

  代表的な方法を挙げますね。

  ・水泳
  ・水中ウオーキング
  ・自転車こぎ

  
  ただし...

股関節に水が溜まっている場合や、炎症が強い場合などは適さない事が
  ありますのでご注意を!

  専門の先生に相談してみましょう。
  

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  全ての方に適しているわけではありませんが、上手に行うと高い効果が
  得られることもあります。

  是非、参考にしてくださいね。



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  さて、今回はその「手術編」です。

  保存的に治療しても効果のないケースや進行を予防できないケースでは
  手術治療が薦められます。

  では一体どんな方法があるのでしょうか?

  
  現在行われている手術方法は沢山あります。でも、大きく2つのグループに
  分けることが出来ます。

  なぜなら、手術方法が2つの目的に分かれているからなんですね。
  
  その2つの目的とは?


  
 ◆主に「進行を予防」する手術
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  まず股関節の構造を思い出して下さい。股関節は球(きゅう)関節といって
  臼蓋(きゅうがい)という「おわん」と大腿骨の骨頭(こっとう)という
  「ボール」の関係でしたね。


  この「進行を予防」する手術は変形した臼蓋の形を整える方法です。

  つまり、骨盤側の骨を一部切り取ったり、骨を移植したりして整えるんです。

  これによって、股関節を長持ちさせる事が可能になります。

  <代表的な手術>
  
  ・寛骨臼(かんこつきゅう)回転骨きり術
  ・臼蓋形成術
  ・キアリ法

 
 ◆主に「症状を改善」する手術
  --------------------------

  これは、大腿骨側を手術する方法です。大腿骨側の骨を切り取り、臼蓋と
  骨頭(おわんとボール)の接触する角度を変える手術です。
 
  おわんとボールの適合性を良くするのです。

  これによって、痛みを和らげる事が出来ます。

  <代表的な手術>

  ・内反骨きり術
  ・外反骨きり術


  これらの方法は、症状としてはかなり末期ですが、年齢が比較的若い方が
  対象となってきます。


 ▼関節の傷みがひどく、他に治療法がない場合
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  さて、関節の傷みがひどく、さきにガイドした方法では対処出来ない場合。

  その際には、関節を人工物に置き換える「人工股関節置換術」を行います。

  
  現在、世界中で盛んに行われている手術です。専門的な技術が必要ですが、
  臨床成績も安定しており、痛みも早期にとれるため今後さらに増えていく
  でしょう。

  この手術については、別の機会に詳しくガイドしますね。



  手術で大切なのは、

  患者さんの「目的と症状に合った方法」を選び、
        ------------------------
  かつ「適切な時期に行う」ことです。
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  手術を薦められた場合には、ぜひ主治医に内容をよ〜く聞いて下さいね。


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  さて、今回は大腿骨頭壊死(だいたい こっとう えし)症をガイドします。
  
 ◆大腿骨頭壊死(だいたい こっとう えし)症とは?
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  さて、骨はどうやって栄養を受けて生きているかご存知でしょうか?

  体の他の細胞と同様に、骨も細胞が栄養を受け取って生きています。
  その栄養は「血液」から酸素や栄養を受け取っているのですね。

  そのため、血液の供給がなくなると、骨の細胞は死んでしまいます。 
  これを「壊死:えし」といいます。

  ですから、「大腿骨頭壊死症」は、大腿骨の先端にある球の部分(骨頭)
  への血流が、何らかの原因で絶たれ、骨頭の一部や大部分が壊死してしまう
  病気です。

  骨が死んでしまう病気。 恐ろしいですね...


 ◆原因は?
  --------

  大きく分けて3つ。

  1)ステロイド(副腎皮質ホルモン:ふくじんひしつ)薬の副作用

    これが最も多く全体の半数を占めます。
    大量にステロイド薬を用いてる場合に、発症しやすくなります。

  2)アルコール

    全体の1/4を占めます。
    特に、男性に発病する場合は、アルコールを原因とすることが多く
    なっています。

  3)不明

    残りの1/4のケースは原因が不明です。


  ちなみに、ステロイド薬やアルコールによって、なぜ大腿骨頭への血流が
  滞ってしまうのか。これははっきりわかっていません。

  それだけに注意が必要なのですね。
  
  ビールが美味しいこの季節にはチョッピリ辛い内容ですね。。。


 ◆頻度は?
  --------

  さて、この病気。全体としては2〜3対1で男性に多いのが特徴です。

  そして、発症年齢は40歳代が中心です。

  好発年齢に近づいてきました(涙)

 
 ◆症状は?
  --------

  壊死(えし)を起こした大腿骨頭は、非常につぶれ易くなっています。

  壊死だけでは症状はほとんど現れません。が、体重などが繰り返しかかって、
  大腿骨頭が潰れると、症状が出てきます。


  潰れてくると、股関節や太もも、膝にかけて、突発的に痛みを感じます。

  最初に、膝関節に痛みが生じる事もあります。


  初期では、安静によって痛みは軽くなりますが、進行すると安静にして
  いても痛みが治まらなくなってきます。 →安静時痛(あんせいじつう)

  そして、徐々に歩けなくなってきます。

  
  読者の皆さんの中で少しでも心当たりのある方は整形外科を受診して
  下さいね。

 
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  さて、今回はその治療についてガイドします。
  
 
 ◆大腿骨頭壊死(だいたい こっとう えし)症の治療法とは?
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  何らかの原因で大腿骨頭に血液が送られず、壊死(えし)してしまう
  恐ろし〜い病気。

  この病気の治療法を決定するうえで大切なポイントが3つあります。

  1)壊死の範囲
  2)壊死の場所
  3)つぶれの程度

  これらによって治療法は変わってきます。


 ◆保存療法
  --------

  <適応>
  壊死の範囲が小さく、つぶれも少ない場合。
  壊死の範囲が大きくてもつぶれていない場合。

  
  そして2つの方法があります。

  1)薬物療法(消炎鎮痛剤) .... 痛みの症状をコントロールします。

  2)生活指導 .... 出来るだけ大腿骨頭をつぶさないための指導です。


  特に大事なのは「生活指導」です。日常生活の動作で無理してしまうと、
  大腿骨頭に負担がかかって、大きくつぶしてしまう事があるんですね。


  中でも、日常の「立ち座り」と「階段の上り下り」の指導が大切です。

  たとえば、立つ時は手を付いたり、悪い方の脚を前にして立つことで、
  股関節にかかる負担を軽くする事が出来ます。

  ちょっとした工夫が必要なんですね♪

  もちろん、体重のコントロールも大切です。



 ◆手術療法は?
  ------------

  <適応>

  壊死の範囲が広く、骨頭が大きくつぶれている場合。
  痛みが強く、歩行が困難な場合。


  
  ▼症状が進行していないケース

  「骨切り術」... 骨頭の位置をずらす事によって、壊死部分にかかる
          負担を軽くします。

  「骨移植術」... 壊死したりつぶれた部分を削り、他の部位の骨と血管
           を移植します。


  ▼症状が進行しているケース

  「人工骨頭置換術」... 壊死している骨頭を人工のものに置き換えます。

  「人工股関節置換術」... 骨頭の受け皿になっている臼蓋(きゅうがい)
               が傷んでいる場合に、骨頭と臼蓋の両方を入れ
               換える手術です。

 
 
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  恥骨(ちこつ)の林をガイドしましょう。
 



 ◆Pubis(恥骨)って?
  -------------------

  恥骨(ちこつ)?「恥ずかしい骨」と書くこの恥骨。初めて聞いた時に、
  何となく隠微(いんび)な印象を受けたのは私だけでしょうか。


  英語ではOs Pubis(オス プビス)とかPubis(プビス)と言います。

  このPubisはラテン語のPubes(陰部)に由来しています。
  
  う〜ん。なるほど。たしかに「恥ずかしい骨」がピッタリかも(。-_-。)
 
 
 ◆解剖(かいぼう)
  ---------------

  では、恥骨とはどこにあるのでしょうか?


  解剖学的には骨盤(こつばん)の前側の壁を形成しています。
  つまり、骨盤の一部なんですね。

  骨盤は全身の骨格のなかで性差の最もはっきりした部分なんです。

  特に女性にとっては、分娩の際に胎児の頭が通る道(産道)の軸となり、
  産科学で重要な場所なのです。
 
  
  恥骨はこの大事な骨盤の前の壁として立派な役割を果たして
  いるわけですね。
  

 ◆Pubis:恥骨は結合している?
  ---------------------------
  
「恥ずかしい骨」と書かれながらも、重要な役割をしている恥骨。

  実はこの恥骨は対側の恥骨と恥骨結合面で軟骨結合をしています。


  この、「恥骨結合:恥骨けつごう」はある人気スポーツに深く関わって
  いるのです。

  実は恥骨は対側の恥骨と軟骨結合をしています。

  でも。この結合面に炎症が起こる疾患があるのですね。

  これを恥骨結合炎(ちこつ けつごうえん)と言います。
  この疾患はある人気スポーツ選手にとても多いのです。

  それは....?
 

 ◆恥骨結合炎って?
  ----------------

  ずばりサッカー選手の職業病と言われています。
     ------------
  
  ダッシュやボールを蹴るなどひねりの動作や、開脚運動が繰り返し行われ
  ると、恥骨結合部の骨と軟骨がこすれ合ってしまいます。

  さらに、酷使しすぎると炎症を起こして痛みが生まれるのですね。
 
 
 ◆どんな症状?
  ------------

  まず、そ径部(脚の付け根)に痛みを感じる事が多いのです。
  
  さらに痛みが強くなると、下腹部、太ももの内側、陰嚢(いんのう)部
  などへ放散痛(ほうさんつう)も伴ってきます。

  

 ◆治療は?
  -------
  
  有効的な治療法はありません。それでも、これだけはしましょう!

  痛みが出たら中途半端にプレーせず、まず「安静」にすることです。

  そして、早く「冷却」(アイシング)することが大切です。

  痛みが治まったら、股(こ)関節の可動域を広げるストレッチと、股関節周囲
  の筋力強化運動を始めます。
 

 ◆馬鹿に出来ない恥骨結合炎!
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  早ければ2週間ほどで復帰できることもありますが、長ければ1年以上、
  最悪、選手生命を断念しなければならないこともあるようです。

  あの元日本代表FW中山選手(磐田)は、2度の発症でいずれも長期離脱
  しています。ご存知でしたか?

  症状に心当たりのある方。

  病院でも見逃される事がありますからご注意を〜!





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