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≪雪の雲取山のPhotographはこちらからどうぞ・・・!!!≫








≪第21回遊歩 雪の雲取山に立つ≫


 
 遊歩日:   2006年2月11日(土)〜12日(日) 1泊2日
 遊歩先:   雲取山(山域 奥秩父 標高 2017m)
 天 候:   11日(土) 晴れ  12日(日) 曇り時々晴れ
 Member:   金川 勝夫・和美 他3名

 2月11日(土)

 〈行程〉
  新宿(7:44発・ホリデー快速おくたま1号)→三鷹(7:58)→立川(8:11)→奥多摩(9:14着・9:25発)―バス(670円)→鴨沢(9:50着・10:30発)→登山口(11:00)→廃屋(11:05)→昼食休憩(12:25)→堂所(13:05)→3回目の休憩(13:35)→七ッ石山・ブナ坂の分岐点(14:00)→七ッ石山・石尾根分岐(14:25)→奥多摩小屋(15:25)→小雲取山登山開始(16:05)→雲取山巻道(16:20)→雲取山荘(17:25) 宿泊   (-.-)Zzz

 ≪遊歩記≫
 冬の雲取山へ行ったのは、もうかれこれ十年前だったろうか。あの時は「歩登寿」というサークル名をつけて親しい友人と月に一度ぐらい山行をしていたのであった。確か正月の15日前後だったと思う。コースとしてはお祭りのバス停から三条ノ湯を目指し、そこで一泊をして、翌日雲取山頂から三峰神社に向かい三峰神社にある温泉場で入浴をしたのだった。あの時は雪はそんなに積もっていなく一部が多生滑りやすくなっていただけであった。

 今回はEnjoy《ゆーぽぴあ》というサークル名も新たにしての二回目の冬の雲取山の遊歩である。雲取山荘に小屋の予約をする際に積雪状況を尋ねたところ、今年は例年になく雪が少ないとのことであった。1月には結構降雪もあったので、さぞかし雪も多いと想像をしていたのだが、その答に少々ガッカリしてしまった。折角雪を求めて雪山に行くのだからそれなりに雪は積もっていないと面白くないではないか。そういえば正月の北八ツでも雪はそんなには多くなかったっけ、積雪も山域によって随分と差があるものだ。

 奥多摩駅に降り立つと見慣れた方が「あら、金川さん。」と声をかけてきたではないか。見ると何とK、Tさんから声がかかった。他にU.Sさん、K.Sさん達もいて、今日は女性3人で鴨沢から奥多摩小屋に泊まり翌日雲取山頂に行きピストンで戻るのだそうである。山行をしているとこうして時たま知人に遭遇するがこれもまた、山での再会の奇遇に人なつかしさを感じるもだ。臨時バスに乗り鴨沢のバス停で下車をし、身支度を調えてyuupoler5人いざ、雲取山を目指しイザ、出発である。今回は本格的な雪山登山が初めてのY、Kさんがこの日のために登山靴とオーバーヤッケ、オーバーズボンを新たに購入し雪山への思いを強くビッシと気合いが入り足取りも軽く歩いて行く。陽射しは穏やかで冬とは思えない暖かな陽気でまさに登山日和だ。歩いて行くと地元の方が「ホウ、山に登るのかね。元気が良くて何よりだいね。」と声がかかる。サア、この言葉を聞いたからには、否が応でも颯爽と登らなければなるめい、ご同輩。・・・!!! (^^;)


 最初から結構な勾配の整備された広い道を登って行くが、冬だけに汗もかかずに快適に歩けるので汗かきの私にとってはこれは何よりである。そんな道を30分も歩くとやがて登山口に至りそこから程なく大きな廃屋があったのでそこで一本立てて休憩をとることにした。この廃屋は庭が広く建物も大きくまだしっかりとしており空き家にしておくのはもったいないくらいだ。少し手を加え《ゆーぽぴあ山荘》として、みんなが泊まれるようにしようか。などと無責任な話が飛び出る。しかし、ここに住んでいた方は、どんな気持ちでここを後にしたのであろうか。さぞかし辛い気持ちが胸を締め付け建物を呆然と眺めとぼとぼと惜別の思いで去っていったのであろう。

 登山道はここから狭く本格的となり、やっと山に来たという実感が持てひんやりとした外気が身体には丁度良く快適なペースで足取り軽く登って行く。冬の山は空が澄んでおり景色もすっきりと見えて実に気持ちがよいものだ。冬でもこのコースは結構登山者がおり何組ものグループが上り下りをしておりその度に「今日は」とお互いに声を掛け合うのもまた、山ではの礼儀であろうか。鴨沢のバス停から先に登ったK.Tさん、女性3人組に追いつき挨拶を交わし更に歩を進めて行く。1本目の休憩から丁度1時間ぐらい歩いたので昼食休憩をとることとした。

 それぞれの思い思いの弁当を拡げての昼食タイムとなり、私はあんパン、チーズパンを紅茶と共に食べ紫煙をくゆらせホッと一息つく。何しろまだ先が長いのでのんびりとしてもいられないので、休みもそこそこに出発することとした。昼食を採ったためか身体が重く最初の歩き出しがやけに足が重たく感じ
ノロノロと歩を進めて行くが、ほどなくそんな脱力感申せてまた、快適に急坂を登って行く。
そして堂所も過ぎ急坂が続くので少々皆さん、苦しそうなのでここら当たりで一本立てて小休止をしまた、歩き出す。

 それから七ッ石山とブナ坂との分岐点に到達をした。時間があれば右に行き七ッ石山を登ってから石尾根に出れば景色も良いのだが、今回は時間がないため左の七ッ石山の巻道という感じのコースを25分ぐらい歩くと七ッ石山からの道が石尾根になっている合流点に到着をした。ここからは実に気分の良い雪と土が斑を成しているような広い道を歩いて行く。更にそんな道を歩いて行くとやがて右側に奥多摩小屋が見えてきた。ここで一本立てて小雲取山の急登に備えて水分等を補給する。K.Tさん達は小屋に入ってもう、夕食の仕度をしているのであろうか。何でも今日はキムチ鍋とか言っていたっけ。そんな温かなキムチ鍋を想像すると胃の腑の辺りがキューンと鳴ってきた。  (^^;)

 小雲取山まで来ると雪は20cmぐらいは積もっており、やっと雪山に来たという実感が湧いてきた。サア、これから小雲取山の急登の開始だ。「みんな頑張って行こうぜ。」と気持ちにカツを入れグングンと雪の斜面を登って行く。5人のペースはそれなりに間隔が空き段々と差がついてきた。私は何故か元気満々で先頭に立ち急斜面を大股で登って行きそして雲取山の巻道で皆さんを待つこととした。

 やがてラストのM.Kさんがダブルストックで、疲れた様子で到着をし5人揃ったところで、ここから巻道を30分ぐらい歩き雲取山荘に向かうこととした。巻道にはいると丁度北斜面になっているためと吹きだまりになっていることもあり、フアフアとした雪がかなり積もっておりその中を雪を蹴散らしグングンと下降して行くのは、実に気持ちが良くまさに雪山の醍醐味を味あいながら、楽しく足取りも軽く歩いて行く。途中私達は3人を何度か街ながら暮れかかった雪の斜面を歩き最後の大きなカーブを左に曲がると今日の宿、雲取山荘が見えてきた。

 雲取山荘の玄関で雪を払い小屋の中に入ると暖かな空気となり思わず「ウワー、あったけい」とホットし安堵のため息をつく。受付を済ませ部屋にはいるとマメタンのコタツがありそこに足をつっこんで、早速冷えた身体を温めるため清酒、ワインの酒盛りタイムとなりみんな笑顔で無事に到着したことを喜びコップを傾ける。酒を飲んでいると夕食の時間となったので酒瓶を持って食堂に行くと大勢の登山客が団欒をしながら箸を進めている。私達も酒を酌み交わしながら大きいハンバーグをパクつき今日のコースを思い返しながらついつい酒も進みこうして山小屋の一番楽しい至福のひと時に各、登山客も笑顔で山談義をしながら夕食を採っている。それから私達は夕食を済ませ部屋に戻りまた、酒を飲みながら満腹のためと酔いも手伝ってか。何時しかそれぞれコタツに入りながらそのまま眠ってしまった。     (-.-)Zzz



 2月12日(日)

 〈行程〉
 雲取山荘(7:16発)→雲取山頂(7:50)→石尾根分岐点(8:15)→唐松谷・野陣尾根分岐点(10:40)→林道(11:30)→昼食休憩(11:35〜12:05)→東日原バス停(13:20着・14:50発)―バス→奥多摩駅(15:35着)  (^_^)

≪遊歩記≫

 朝食を済ませ同行の3人はそれぞれアイゼンを装着したが、和美と私は、軽登山靴のママで歩くこととした。7時16分、サア、雲取山荘の玄関前で5人勢揃いをして先ずは雲取山の山頂目指しイザ、出発だ。  (^o^)
 朝だけに風が強く冷たい風が頬をたたきつけ、鼻水が垂れてきてその鼻水をすすりながら背を丸め山頂を目指して行く。雪は10cmぐらい積もっているだけでアイゼンをつけていなくても全く苦にならず山頂に到達した。あいにくと富士山は見えないがそれでも遠く白銀の山々が光り輝き見えており、それぞれ登山者が山頂の道標をバックに記念写真を撮っている。私達も記念写真を撮り避難小屋を見てから一気に下って行き、やがて昨日登ってきた石尾根分岐点から初めて歩く富田新道へ爪先を向け、温かい陽射しの下一列縦隊となって下って行く。

 この富田新道は余り登山者が歩かないコースでいわば玄人好みの登山道だけに途中雪の表面に鹿の足跡が結構ついており、何だか鹿の居住区に入り込んできたという感じである。そんな自然たっぷりの山域だけに歩を進めていると「キーーン、キーーン」と甲高い鹿の鳴く声が聞こえ「怪しいものが来たからみんな注意をしなさいよ。」と鹿賀仲間に知らせているのであろう。私達は「鹿さん、お休みの所済みませんね。少し通してくださいね。」と謙虚な気持ちでそこを駆け下って行く。

 雪は下るにつれて少なくなり、時たま凍結をしているが、踵を思い切り立ててバンバンと下って行く。しかし、その斜度は段々ときつくなり一気に谷底に向かって落ちているという感じである。そして急坂のトラバースの箇所を降りようとしたときに丁度、土が凍り付いていたため、私は思わず滑ってしまい路肩を踏み外し、そのまま一気に足から7mぐらい滑落をしてしまった。幸にも木が横に這っていたのでそのため身体が止まり大したケガもせずに登山道に戻ることが出来た。ヤレヤレ、滑落をしたのは、これで二回目だ。これから先は身長にくだらなければならない。更にそんな長い下りを膝に力を入れながら和美を先頭に下って行くと、和美が道が不明となったと言うので、少し戻りここで小休止をして、和美が偵察に行きほどなく枯葉に埋まった下山路を見つけまた、歩を進めて行く。

 そうしてほどなく明瞭な道となりついに吊り橋に出てやっと林道に飛び出た。アーー、実に長かった下りであった。少し歩いた所で昼食を採り、これから約、2時間30分の林道歩きが始まるのだ。私は他の4人を後にして、一人東日原のバス停を目指し小声で歌を口ずさみながら両手を思い切り振りつつ歩いて行く。そしていち早く東日原のバス停に到着をして早速、酒屋で缶ビールを買い求め一杯飲みながら皆さんを待つこととした。やがて5人が勢揃いをし2時50分のバスに乗り奥多摩駅で下車をして、食堂でビールで乾杯をし、この二日間の楽しかった山旅の幕を引くこととした。  \(^O^)/

                               オシマイ