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≪第15回遊歩 箱根芦ノ湖キャンプ&金時山遊歩紀行≫





 遊歩日:   2005年9月3日(土)〜4日(日) 1泊2日
 遊歩先:   箱根芦ノ湖キャンプ村周辺・湿性花園・金時山(1213m)
 参加者:   20名
 天 候    3日 晴れ 4日 曇りのち晴れ

 9月3日(土)

 ≪行程≫

 新宿小田急ハルク前(9:00発)―東名高速道→御殿場→箱根湿性花園(10:45着・仙石バス案内所乗降)→桃源台→芦ノ湖キャンプ村
 屋外バーベキュー・キャンプファイヤー・宿泊 (-.-)Zzz

 ≪遊歩記≫

 集合場所の新宿駅西口で参加者を待っているとOさんから寝坊したので待ち合わせをした時間に仙石バス停に行けないから、直行すると言う連絡が携帯電話に入る。程なくすると参加者が集まりだし、結局定時の集合時間にKさんとMさんのお二人がまだ来られず高速バスの発車時間まで、ギリギリ待ったが来られないので一同バスに乗り込む。今日は出発時にアクシデントが重なってしまったが、これもご愛敬の一つと大きな気持ちでこれからの芦ノ湖キャンプ村での楽しい思いを巡らし高層街の新宿を後にする。

 高速バスは大した渋滞もなく東名高速道を快適に走って行く。今回の《Summerゆーぽぴあ祭》の芦ノ湖キャンプ村の遊歩の計画は、3年前に第8回全国視覚障害者交流登山東日本集会が六つ星山の会の主催でこの芦ノ湖キャンプ村で開催をしたのであった。私が総担当者としてその計画から実施までの任に就いたのだが、その時に何時日か個人的に気のあった仲間同士でこのキャンプ村のケビンに泊まり、キャンプファイヤーを燃やし大いに楽しもうとそんな構想を温めていたのが今日ここに実現を見たのであった。

 心配された天気もまずまずの日和で、高速バスは順調に走りやがて東名高速道から降りて御殿場駅前に着き二、三の乗客を乗せ一路箱根の山に向かって行く。この箱根の山は、東京から近く温泉あり、山あり、湖ありと行楽地の条件を全て備えておりそれだけに観光客も多く四季を通じ賑わいを見せているところだ。

 途中遅れたMさんから芦ノ湖キャンプ村へ直行すると携帯電話に
連絡があり、これで参加者20人がキャンプ村に出そろったことになるので先ずは一安心だ。やがてバスは仙石原のバス停に着きここで下車し湿性花園に向かう。湿性花園では甲府からマイカーで来たSさんと合流し一同園内に入りリ昼食を採った後、リンドウ、ワレモコウ、ススキ等々の秋の草花をそれぞれ観賞する。

 そして私は、Sさんが持参した缶ビールをいち早く冷やそうとケビンの冷蔵庫に入れるために皆さんと湿性花園で別れて、Sさんのマイカーに乗り芦ノ湖キャンプ村に向かう。キャンプ村で缶ビールの箱を運んでいたらMさん、Kさんの親子が到着をし、朝の出来事をお互いに話をし結果、勘違いに苦笑をする。缶ビールを運び一息ついていたらやがて皆さんが到着をして、皆さんからキャンプ村の雰囲気とケビンの豪華さに称賛の声が上がる。

 レストランでビールを飲んだ後芦ノ湖まで散歩に出かけ遅れてきたKさんとお会いし暮れかかった湖畔をキャンプ村に戻りこれからいよいよバーベキューそして今日のハイライト、キャンプファイヤーを囲んで胸躍る熟年達の情熱を燃やす一時が始まるのだ。
 バーベキュー広場には、私達だけでそれぞれ3箇所のテーブルに別れこれから牛肉のバーベキューの開始である。燃料は薪を使用し、種火として普通は木炭を燃料にするのであるが、ここでは何とリサイクルでコーヒー豆の滓を固めて炭のようにして使用するのには驚いてしまった。

 先ずはビールで乾杯をし、それからナス、サツマイモ、ピーマン、タマネギ、キャベツ、シイタケ、エビ、そして牛肉等々を鉄板の上に乗せ暫し丁度良く焼けるのを待ちながらビールを飲む。吹く風は気持ちよくまさに野手満点のご馳走タイムである。そして、バーベキューの料理にMさんが悪戦苦闘しているとそれを見ていたSさんが、元、本業を発揮し立ち上がり鮮やかな手さばきで軽妙にそれぞれの素材を鉄板に乗せ皆さんのお皿に分けてくれるその手さばきの鮮やかさは、さすがは元、プロ、見事なものだ。

 丁度良く焼けたバーベキューをビール、お酒、ワイン等々を飲みながら食べる味は最高で野外だけに雰囲気も良くyuupolerの仲間同士で談笑するこのひと時はまさに至福の時である。そして今日、明日の二日間は、少年、少女に還り、名前の愛称で呼び合うこととした。
 「マーチャン」・「ヨッチャン」・「ナッチャン」・「チーチャン」・「モッチャン」・「カッチャン」等々とお酒と燃える薪で顔を真っ赤にして愛称で呼び合う姿は、本当に少年、少女だ。「これだ。これなんだ。・・・!!!」私はこの雰囲気を遊ぶときには、いつでも持ち心から笑い話をし楽しく過ごすそんな遊歩を常に目標にして実施してきたのだった。そんな楽しいバーベキュータイムも佳境となり、もう、大爆笑が各、テーブルのyuupolerから上がる。

 お酒とバーベキューでもう、満足となり、そしてワーイ、待っていました。これから本日のMay Event「キャンプファイヤー」に火を入れる時が来た。20名のyuupolerがキャンプファイヤーを囲む。キャンプ村の職員が点火をする。櫓に組んだキャンプファイヤーが、真っ赤な炎を上げて燃え上がる。パチパチパチパチパチパチ、一斉に20人のyuupolerから拍手が上がり、闇夜が赤い炎で明るくなり、みんなそれぞれの思いを胸に描きその夜空に輝くキャンプファイヤーを見つめている。それから歌集を手に大声で歌い笑う。一体何曲歌っただろうか。そんな楽しい時間を暫し過ごした後、定番の「今日の日はさようなら」の歌をみんな肩を組みながら歌いこのキャンプファイヤーの灯も消え宴もお開きと
なり、ケビンに返りまた、お酒を飲みながら談笑しやがてそれぞれ眠りに着いた。
   (-.-)Zzz


 9月4日(日)

 ≪行程≫

 芦ノ湖キャンプ村(9:00発)―徒歩15分→桃源台(9:30)―バス→金時山登山口→矢倉沢峠→金時山→乙女峠→乙女口バス停―小田急高速バス→御殿場→新宿

 ≪遊歩記≫

 4日、今朝の目覚めも良くそれぞれのケビンで朝食を済ませ金時山に登るため一同桃源台のバス停に行く。何だかどうもお天気が怪しくどんよりとした空模様だ。どうか金時山の登山が終了するまで天気が持ってくれればよいのだが、こればかりはまさにお天気任せで仕方がないか。最初から金時山の登山には参加をしないNさん、それに体調不良のUさん、Oさんの3人が金時山には登らず、結局17名のyuupolerが金時山に登ることになった。Nさんに見送られ金時山登山口に行くためバスに乗り込んで、程なくすると何とヤバイ、大粒の雨が降ってきたではないか。正直、今回の金時山登山の参加者は、山に余り慣れていないyuupolerが参加をしているので、雨の登山のことが心配になる。

 そんな心配を感じ取ってくれたのか。天の神が金時山登山口バス停でマイカーを下山口に置きに行ったSさんを待っていたら雨も止んできてうっすらと日も射してきたではないか。「天の神様、有り難うご座います。」と丁寧に心で御礼を述べ登山支度をして、3班に分かれサア、いざ登山開始である。先ずは舗装された坂道を登って行く。私は最後の3班でこの班には、視障者のKさんがおり、Kさんは山は初めてであるが普段は歩くことが好きで、ウォーキングの大会にも結構参加をしており歩くことには自信を持っているということなので、Nさんという娘さん共々参加をして頂いたのであった。

 そんな舗装された道もやがて終わり本格的な狭い登山道となり、それに連れ斜度も増し一歩、一歩の登りがきつくなってきた。Kさんを見ると段々歩くテンポが遅くなりリードをするNさんの指示にも合わなくなり、実に辛そうに歩いているではないか。今からこの調子だと先が思いやられると心配になってきた。先方を行く班とはかなり間が空いてしまったが、兎に角ゆっくりと歩いても登ってくれサエすればよいとKさんのペースに併せて3班はゆっくりと登ることとした。

 天気は曇り空で今のところ雨の心配は無いのでその点は大いに助かる。代えって晴天であれば暑くて余計に疲れてしまうからこれも天の神が配慮をしてくれているのであろう。
登山道は良く整備されており歩きやすく、笹藪から狭い登山道に枝を出している箇所を通過したり、狭い土道の所を何度か曲くねりながら徐々に標高を増している。そんな道を一生懸命にKさんはどうにかヨロヨロとしながらも矢倉沢峠まで辿り着いた。ここで一本立てて息を整え水の補給をしてまた、ザックを娘さんが持ったりし兎に角山頂まで頑張って貰うこととした。

 矢倉沢峠を過ぎると結構急登となり、益々Kさんのペースが遅くなってきた。それでも懸命に登っている姿に私は感動し、「頑張れ、頑張れ・・・!!」と声援をかけ励ましKさんの腰にマフラーを巻きそれを後ろから持って引っ張り上げながら岩場や木の根の錯綜している箇所などを前でリードしているNさん、サイドから私と1、2、3、4と号令を掛けながら登って行く。

 そんなスタイルで悪戦苦闘をしながらもやがてKさんは、ヘトヘトとなり金時山山頂に到達した。 (-_-;)   \(^O^)/  
曇っているので期待をしていた富士山の雄姿は見えず残念だ。

 Kさんは疲労困憊をしているためか、食欲は全くなく茶店で買ってきたジュースを飲んで一息ついている。また、傍らを見るとSさんも疲れたためかテーブルに仰向けになり休んでいる。私はお弁当をしっかりと食べおまけに缶ビールまで飲んで頭は、下山の時間の計算をし十分に登山時間を見たのだが、ふと、不安がよぎる。何しろバスはの乗車券と共に指定席券を桃源台で購入してあるからその時刻に乙女峠バス停へ行かないと乗れないことになり乗車券も無効になってしまう。

 それで昼食を採ったことでもあるし、早々に出発をすることとした。マア、今度は下山でもあるから登りと違いKさんも順調に歩けるだろうと思ったのだが、もう、既に登りでかなり体力を消耗し、疲労困憊をしているので俗に言う「膝が笑う」という状態になってしまい相当に皆さんから遅れ始めてきた。それでも皆に迷惑を掛けてはいけないとKさんは懸命に頑張りヨロヨロしながらも歩を進め歩いている。おそらく人生で一番苦しい難行苦行を味わっているのではないだろうか。私は「キャンプをやるし、Kさんなら普段歩いているし金時山ぐらい大丈夫ですよ。一緒に楽しみましょう。」とお誘いをしたのであったが、もっと慎重になるべきだったと反省をしながらサイドから励まし歩く。

 それでもどうにか乙女峠まで辿り着き、時計を見ると指定のバスの時刻には、間に合わないので、急がせてケガでもさせたらそれこそ大変なのでゆっくりと下山をして貰うこととした。何と見るとTさんも相当に疲れている様子で下山にはかなり苦労をしているようだ。乙女峠からの下山路が最近の台風の影響なのであろうか。かなり荒れており岩がゴロゴロしていたり、木の根が倒れたりしていて一難去ってまた一難、下山にも苦労をするはめになってしまった。途中からKさんのサポートを一番若いSさんに代わってもらい悪路を下山をする。

 そんな悪戦苦闘の末、やっと定時の時間より約、40分遅れて乙女峠のバス停に無事17名到着をした。今回の遊歩は3日は、陽・4日は陰と実に変化の大きい遊歩だったが、それだけにyuupolerの心に深く何時までも思い出として残ることであろう。下山をしてからKさんが私に「登山は苦しかったが、皆さんのお陰であの有名な金時山に登ることが出来こんな嬉しいことはない。皆さんの温かな友情に心から感謝していますよ。」と話されて「良かった。良かった。」その言葉に私は胸がじーんと熱くなり、喜びがこみ上げてきた。

 そして今回は、マイカーで缶ビールを運んでくれたり、サポートをしてくれたりと大活躍の甲府に帰るSさんと別れ私達はバスに乗り込みほっとする。そして窓外を見ると何と大粒の雨が降ってきたではないか。またしても天の神様は、私達をしっかりと見守ってくれていたのだった。

 そして、大した渋滞にも遭わず新宿駅にバスは、到着をし皆さんと別れ吉祥寺の駅に着いたらあの記録的なものすごい豪雨に遭遇し改めて千変万化の今日、一日に思いを馳せた。
                                   【オシマイ】


 金時山

 「金太郎伝説」でよく知られている金時山は箱根の外輪山の中では一番高い山で、しかも富士山の見える山として指折りの場所の1つでしょう。山頂からの眺めも、天気が良ければ、東には丹沢山系と相模湾、西には愛鷹山と駿河湾、南には、箱根の山々と仙石原と芦ノ湖、北には南アルプスと八ヶ岳連峰と展望できる一級品の山です。