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コース  のんびりG1
山行日  3月7日(日)
山行先  大平山
会 費  1700円(途中参加の方は500円)

○山の紹介
 新大平下駅の北側の緩やかな山並みが、大平山県立自然公園になって
います。
 山裾には真言宗の寺として創建され、後に延徳元年(1489年)快庵妙
慶禅師が曹洞宗の寺として再興した大中寺があります。この寺は雨月物
語の青頭巾の話で有名で、境内にある「根無しの藤」など七不思議とと
もに広く知られています。
 ここから林間をぐみの木峠まで登り一服します。しばらく歩くと山城
の本丸跡で富士浅間神社が祭られている大平山山頂です。
 下山は御宇天長四年(827年)慈覚大師により創建された大平山神社を
参拝します。天照皇大神をはじめ四十二座の神様を祭っていることでも
有名です。約1000段の石段を下りるとまもなく土産物店が並んだ謙信
平に到着。関東平野を一望でき、上杉謙信も感嘆した陸の松島とも呼ば
れる絶景を見ながらの食事です。
 由緒ある神社仏閣を静かに抱いた大平山は、一日ゆったりとした気分
が満喫できる数少ないハイキングコースです。

○行程
東武浅草発8:10−北千住8:21−春日部8:44−動物公園8:49−
新大平下駅9:21着。新大平下発9:50−大中寺11:00−11:40ぐみ
の木峠11:45−12:05謙信平(昼食)13:15−14:15新大平下駅着。
駅発14:43−北千住16:09−浅草16:28着。解散。




 山行日   2004年3月13日(土)〜14日(日) 1泊2日
 山行先   上高地(北アルプス)
山行形態   会山行 山楽GV
 天 候   13日 晴れ 14日 曇り時々晴れ
 参加者   総数 18名 視障者  5名
              晴眼者 13名
               女性 12名  男性 6名
Chief担当者  金川 和美
 Sub担当者  森谷 玲子

 行 程
3/13(土)
 JR新宿駅南口(7:40発)―マイクロバス為我井号・中央高速道→中ノ
 湯温泉(宿泊)
3/14(日)
 中ノ湯温泉(8:00発)→大正池(9:30着)―梓川右岸→河童橋(10:30着)
 ―梓川左岸→大正池(11:30着)→中ノ湯駐車場(13:00着)―マイクロバ
 ス為我井号・中央高速道→新宿駅南口。

《感想》

 13日早朝、7時40分に参加者18名全員集合し、これより新宿を出発し雪の上高地へと向かう。それにしてもいつもの会山行とは何か華やいだものがあると思ったら、な、な、なんと18名の参加者のうちで女性が12名もおり、男性はわずかドライバーの為我井さんを入れ6名ということで、多くの女性軍の参加のためにそれで車中が早春の陽光と共にパッとそれぞれ百花繚乱、華やいでいるのが分かった。

 マイクロバス、為我井号は快適に高速道路をメルフェンの世界、上高地に向け走って行く。第1回目の休息を談合坂のサービスステーションで取り、バスは早春の甲斐路を風を切り走る。ここら当たりまで来ると皆、くつろいだ雰囲気となりそれぞれ話が弾み談笑の和やかな一時となる。岩殿山を右に見て長い笹子トンネルを越えもうすぐ桃源郷と化す一の宮、塩山と過ぎやがて左前方に白梅と共に遠く雪の甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、遙かかなたに白鳳三山の峰々が見えてきた。これらの山々は皆、登ったことがあるがその都度優しく迎えてくれたっけ、今は懐かしい遠き思い出になってしまったが、また、これらの山々に登ってみたいものである。

 そんな回顧の念に駆られていると今度は右手に4月の会山行の茅ヶ岳が見えそして更にその奥に八ケ岳連峰が白く光って見えてきた。この甲斐路は山を愛する者にとっては、車窓からの山座同定もまた、楽しみの一つである。諏訪湖のサービスステーションで2回目のトイレ休憩を取りやがて高速道路とも別れて松本市内に入り、空いている普通道を松本電鉄の島々千沿いに走ると目的の一つであった長野名物の「おやき」を求めに和美がバスを降り、色々の種類の「おやき」を買ってきた。カボチャ、なす、野沢菜、小豆、ゴボウ等々の「おやき」を皆、頬をふくらませ満足そうに食べている。人間食べている顔が一番幸せそうでとても良い顔になるものだ。

 そんな「おやき」を食べて間もなく、道の駅に着いて昼食タイムとなり、皆、そば類を注文し食べている。私はキノコそばをビールと共にいただいた。そんなそばの昼食を取りまた、バスに乗り今日の宿泊地である「中ノ湯温泉」に向かう?この「中ノ湯温泉」は、以前は釜トンネルの近くにあったのだが、安房トンネルの工事のためにやむなく移転をしたそうである。何度目かの隧道を越え「中ノ湯温泉」の駐車場に到着した。ここからは「中ノ湯」の送迎バスで宿に向かうこととなる。

 「中ノ湯」の玄関を入ると明るいロビーで、見晴らしは最高である。宿の方が遠望の穂高岳連峰や霞沢岳の説明をしてくれ皆、その景色の素晴らしさに「わーっ」っと感動の声が上がる。この「中ノ湯」は新設してから7年になるとのことで、源泉は元の中ノ湯の敷地から引きその源泉は70°はあるそうで湯量は豊富で暖房等にも活用しているとのこと。
 私達はそれぞれの部屋割りに従い足腰を伸ばす。当然男性は6人、大部屋で、早速ワイン、焼酎等で喉を潤す。小半時そんな団欒タイムを取りいよいよ楽しみな温泉に向かう。露天風呂から見る景色は最高で白銀に光り輝く山々は本当に一服の絵画を見ている如く、素晴らしく身体は温泉でポカポカ、頭は冷たい外気が気持ちよくこれでは長い時間温泉に入っていても湯疲れはしないだろう。

 温泉に入りさっぱりとしたところで、夕食時間となり食事処へと向かう。もう酒は回っているし、温泉は入ったし、うまい物は食べるし気分は最高、当に至福の一時である。今回私は正直、雪の上高地は何回も来ておりそんなに興味はないのだが、この「中ノ湯温泉」は是非、訪れてみたかったので、温泉大好き人間の私にとっては、大満足で嬉しくなり舌の回転も滑らかとなって自然に声のトーンも高くアレコレと談笑する。

 そんな楽しい夕食も終わり、部屋に戻りたばこを吸いながら廊下でSさんとなつかしのメロディをしていたら、「お静かに・・・メッ、(^^;) 」のコールを受けてしまった。 反省 m(__)m
それでSさんと露天風呂に行きそこでまた、なつかしのメロディタイムとなり、お互い肝胆相照らし若き青年の如く裸のつき合い宜しく仲間同士の友情を大いに深め気分最高で眠りに着いた。 
 (-.-)Zzz


          春うらら
          満ちし気分で
          おやき食べ

          友と見し
          白き峰々
          露天風呂

 14日(日)、たっぷりとお酒を飲み温泉にもゆっくり入ったので爆睡してしまいその為、勘違いをし、4時半に起きてSRさんと真っ暗な露天風呂に行き一番乗りでゆっくりと朝風呂に入る。さすがに外気は冷たくボーッとした頭が段々と覚醒をしてきた。温泉での朝風呂は何と言っても実に気持ちが良く徐々に活力が沸いてくるようで今日も元気で頑張ろうという気持ちになってくる。時間を間違えたことを棚に上げそれにしても何て夜明が遅いのだろうと思案する。小一時間は温泉に入っていただろうか。部屋に帰ってみるとまだ皆さん寝ているので、時間を聞くと5時半とのこと。それで初めて時間を勘違いしたことに気がつき、そこで6時半まで寝ることとした。

 朝食をしっかりと食べ一同身支度を整え旅館のマイクロバスに乗り駐車場へと向かう。サア、これから本日のメインイベント「上高地・みんなで楽しくスノーハイキング」の開始である。先ずは釜トンネルを足音を響かせてザックザックと歩いていく。この釜トンネルは入り口から少し入ったところがまだ未完成で、その先はトンネルも広く歩道も着いており、立派なトンネルが出来ている。何でも来年の8月には全て完成をするそうである。今まではトンネルが狭かったために時間を区切っての一方通行で車を走らせていたが、これからはそんなこともなくなりスムースに通れることだろう。所々凍った箇所を注意をしながら、時たま「オー、ワオー」と面白がりトンネル内の響くのを確かめて薄暗いトンネルを歩いて行く。それにしても立派なトンネルに変身したものだ。こうなると山を愛する者にとっては、昔の狭い荒削りの釜トンネルが懐かしい。胸躍らせて穂高岳や槍ヶ岳へとこの釜トンネルを歩き幾多の岳人が歩を進めたことだろうか。何時のことだったか。釜トンネルには遭難者の幽霊が出るとかの噂も立ったが、こんなに立派になった釜トンネルでは幽霊も出ては来ないだろう。

 そんな暗い釜トンネル歩きも出口が近づき目の前が明るく終わりとなる。「国境の長いトンネルを越えるとそこは雪国だった。」川端康成の「雪国」の冒頭の文章ではないが、当にそんな感じで、風景が一転し、闇の中からパッと明るい白銀の世界に躍り出た。「オー、ワー」っと皆の歓声が上がる。正面には真っ白な焼岳が先ず迎えてくれた。この上高地は四季、何時来ても素晴らしい風景だが、特に有雪期は白い妖精達のメルフェンの世界となり、抒情的な眺望は実に素晴らしいものだ。

 しかし、毎年暖冬のためか、雪が少なく道路は所々土が出ていて、白銀の世界の雰囲気を削ぐものがあるのが残念だ。それでも進むに連れ結構、道もテカテカに凍っている箇所があるので、一同ここでアイゼンを着け雪中行進宜しく意気揚々と笑みをたたえ足取りも軽やかにルンルン気分で、大自然のキャンパスの一、主人公となり白銀の世界に溶け込むようにそれぞれ列をなして歩を進める。

 正面に見た焼岳が進むに連れ左側に見え細波がきらめく大正池とマッチし、上高地を代表する風景となり、皆、思い思いに写真を撮っている。今はこの写真を撮る光景も昔とは様変わりで、デジカメ、ケイタイカメラ、カメラ等々の機種があり文化の進歩は格段に向上している。この先一体どこまで進歩するのであろうか。大正池ホテルの前で休憩を取り更に道から外れ梓川右岸に出て雪道を進む。この辺りが景色は一番良いのではないか。右手にそれぞれ雪に覆われた霞沢岳がくっきりと見え、そして奥穂高岳、北穂高岳の雄姿が正面にどーんと見え、足下には清流、サラサラと梓川が流れている。その周囲は真っ白で佇むのは私達だけだ。何故か皆、無口になっている。きっとこの素晴らしい景色に驚嘆し声もないのであろう。

 ただ真っ白にどこまでも続く道なので、何時しか河童橋を通り過ぎたことに気がつき少し戻りようやく折り返し地点、河童橋に到着した。別に山道ではないのだが雪道は結構、足が疲れる。河童橋で記念写真を撮り、閉じている売店の脇で昼食タイムとなった。昼食といっても本格的なものでなく立ったままでパンとお湯を飲むだけの簡単なものである。ここら当たりに来るとスノートレッキングの人達が多く賑やかだ。吹く風はさすがに冷たく寒い、思わず身震いが出るくらいだ。

 簡単な昼食を終え今度は梓川の左岸を歩き中ノ湯の駐車場に向かう復路だ。「穂高よ、サラバ、また、来る日まで」と歌が飛び出しこの上高地ともお別れである。大正池ホテルのトイレ休憩で女性軍がお手洗いに行ったので、私とSMさん、SRさんの3人でお先に行くことにし、お互いに歌を歌いながら歩いて行く。途中まで来るとすっかり雪も溶けていたのでアイゼンをはずして軽い足取りで歩く。右手には大正池、その上には噴煙を上げる焼岳が「またこいよ」とお別れの挨拶をしている。これから上高地も5月の連休を迎え、徐々に夏山の喧噪の時期を迎え賑やかになることだろう。

 釜トンネルの中では、3人大声を出して自然のエコーを効かせ下手な歌を歌いながら下り坂を軽快に歩いて行く。こうして今回の「上高地・みんなで楽しくスノーハイキング」も終幕の時となった。来年は西穂高岳、独標の雪山山行が待っている。この一年、健康で是非、西穂、独標には参加したいものだ。

    雪に映え
     友と歩きし
      上高地

    河童橋
     穂高の峰よ
       雪に照り

    また来いと
      焼岳送る
       雪寒し

    凍り避け
      トンネル歩き
        友歌い


   オシマイ   (^_^)