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My Sankou Memo


高山植物の宝庫を歩く


加賀白山山行














  山行日:   2015年7月28日(火)・29日(水)・30日(木) 2泊3日
  山行先:   加賀白山(2702,2m)
  温 泉:   白山温泉「永井旅館」  
  天 候:   28日(火) 小雨後曇り  29日(水) 晴れ  
         30日(木) 一時豪雨後曇り
  Member:   金川 勝夫・和美


  《行 程》

 7月28日(火)

 東京(06:16発)=北陸新幹線・かがやき501号⇒金沢(08:46着)
金沢駅東口1番乗り場(09:25発)=バス⇒別当出合(11:40着・12:16発)=砂防新道・徒歩45分⇒中飯場(13:02)⇒甚之助避難小屋(14:46)⇒南竜道分岐(15:20)⇒エコーライン分岐(15:35)⇒南竜山荘(15:55) 宿泊

 ≪My山行Memo≫

 今年の3月14日に新たに北陸新幹線が、東京から金沢まで開通したので、その北陸新幹線に是非、いち早く乗車したいと思い、それで兼ねてから念願だった白山山行を7月に計画したのだった。東京駅のホームで、その北陸新幹線かがやき501号の先頭部分で、発車前に記念写真とばかりにパッチと写真を撮る。この先頭の運転席の部分は、スマートに細長く先端部分が伸びており、見るからに早そうだ。そして車内に入り、座席に着くとその座席部分がかなり広めでゆったりとしていて、実に気持ちが良い。北陸新幹線「かがやき501号」は、6時16分がこれが始発で、発車して早々に朝食に東京駅の駅弁コーナーで、買い求めた仙台駅の駅弁「牛タン弁当」を缶ビールを飲みながら、口にする。

 すると車内アナウンスが流れ、停車駅の到着時刻を説明している。「上野、大宮、長野、戸山、そして終点、8時46分着金沢駅」と何と停車駅が、4駅で、実に東京から2時間30分で金沢駅へ着いてしまうのだ。私の故郷高崎駅には、停まらないのが少々残念だ。車窓からの風景は、新幹線の線路脇にある高架橋の壁が邪魔をして、風景全体の見通しが悪くやはり、旅は在来線の車窓から景色を眺めながらスルメでもかじり、チビチビと銘酒を飲むのが旅は良い物だ。それで退屈なものだから、愛用のプレクストークポケットを取り出し、予めコピーをして於いた羽室敏の小説を聞く。私は最近は専ら羽室敏の小説を聞いている。

 北陸新幹線はその途中では、やはり山間部を走るので、トンネルが多い。そんな北陸新幹線も長野駅、富山駅を経過し、やがて金沢駅へ到着した。金沢駅では白山山行で、昼食に食べる笹寿司を購入し、金沢駅東口1番乗り場へ歩を進め9時25分発の「白山登山バス」に乗車する。そんなバスは金沢市街を走り、のどかな田園風景を見せ、徐々に山間部に入り、途中一回トイレ休憩を採り、29日に宿泊する市の瀬バス停「永井旅館」前を通過し、ウネウネと蛇行しながら白山の麓の狭い車道を走り抜け、やがてお尻がいたくなった頃、終点の別当出会に到着した。ここでトイレを済ませ昼食に笹寿司を食べ山仕度をバッシとして、ダブルstockを突きながら、ホッペをバチッと叩き気合いを入れ白山山行の開始となった。

別当出合の大きな鳥居を潜り、別当谷に架かる長い吊橋を渡る。眼下を見るとかなり下方に清流が岩を噛み白い飛沫を上げながら流れている。そんな吊橋上で写真をパッチと撮し、意気揚々で、吊り橋を渡り、砂防新道の登山道へと歩を進める。この砂防新道は、白山登山のコースで、登山者の大半が利用する良く整備されたコースで、それだけに歩きやすく徐々に勾配を増す登山道を快適に歩を進める。2009年新設の尾根筋の道を上がりブナ林を抜けるとやがて中飯場の休憩第1pointに出た。トイレと石のベンチがあり、ここで1回目の休憩を採り、雨が降ってきたので、雨具を着用し、出発する。山間部には、ダケカンバやオオシラビソなどの亜高山帯の樹木が多く、雨が降っていてもそんな木々の枝が伸びているので、余り雨は感じない。そんな雨も何時しか止んで雨具を脱ぎ歩く。登山道の右手は、沢筋になっており、白い筋となって不動滝が流れている。路傍には、ハクサンカメバヒ、キオコシやナデシコに似た白い花のセンジュガンピ等の花が咲いており、和美はそんな高山植物を撮影するため背を屈め盛んにシャッターを押している。

 ここら辺りまで来ると登山道は段差も高くなり、もう、汗ダクダクで、背中はビッショリだ。そんな私達を励ますように「ピーピーピー」と名前は分からないが野鳥が鳴き思わず笑みがこぼれる。そして第2point「甚之助避難小屋」へ到着した。ここで水分補給
をし、休憩する。この「甚之助避難小屋」は、木造の20人は収容できる無人小屋で、その小屋の前には、ベンチが置かれ多くのハイカーが休んでいる。そして休息を採り、狭い登山道を木の根や石を避けながら山腹をTraverseをして、更に歩を進めるとやがて南竜道分岐に出た。この分岐点は、明日白山、御前峰を登頂し、下山の際、黒ボコ岩の分岐から、ここに到るコース地点に当たる分岐点だ。そして5分ほど歩くと白山登山のコースの一つ、エコーライン分岐に出た。そこから暫く登山道を歩き、展望の良い木道を30分位歩くとやっと到着しました。今日のお宿「南竜山荘」へ

 先ずは山荘で冷えた缶ビールを買い求め「良く歩いたね」とがかりに自分にご褒美として与える。そんな缶ビールをゴクゴクゴクと一気に飲む。その冷えた缶ビールの喉ごしは、モウ、最高だ。イウコトオマヘンナ。 (^_^)
 そして部屋に入り、汗でびしょ濡れになった衣服を着替えサッパリして、、横になっていたら「皆さん。お食事の時間ですよ。」とannounceが有り、食堂へ行き生ビールを買い求め、その生ビールを飲みながら、夕食のおかず、ハンバーグを食べる。しかし、山小屋にも生ビールが置いてあるのだから私のようなビール党には応えられない「オ モ テ ナ シ」デンナ。そんな夕食を済ませ部屋に戻る。この時期、意外にも部屋には意外とHikerも余りおらず、これならゆったりと寝られるので、多いに助かり、ご満悦だ。何しろすることが無いから6時30分には床に着き、疲れも手伝ってか。何時しか眠りに着いた。
 (-.-)Zzz


 7月29日(水)


 《行 程》

 南竜山荘(06:20)⇒アルプス展望台(07:45)⇒室堂(09:03)⇒高天原(09:40)⇒白山神社(10:05)⇒御前峰(10:8)⇒室堂(11:17)⇒阿彌陀が原(12:00)⇒黒ボコ岩(12:08)⇒甚之助避難小屋(13:22〜13:30)⇒中飯場(14:48)⇒別当出合(15:50)⇒永井旅館(16:33) 宿泊) 


 ≪My山行Memo≫
 
 朝食を済ませ今日はこの白山山行のHighlightコースを歩くのだ。山荘から少し歩くと木道となっており、その木道の脇には、チングルマ、ハクサンイチゲ、、ハクサンコザクラ等々と高山植物が咲き乱れ、和美はそんな高山植物を撮すため背を屈めシャッターを押すのに余念が無い。そんな箇所を通過し、やがて斜度が徐々に増す登山道となり、そんな登山道をダブルstockを突き汗ダクダクで歩いて行く。少し歩いて行くと何と緑の中に黒百合が可憐に咲いているではないか。また、一面、緑色の葉が繁る中に青く点在するハクサンフーローの大群落のお花畑に飛び出た。さすがはこの白山は花の山と言うだけにハクサンの名前が付く高山植物が多く、このハクサンフーローが白山を代表する高山植物だ。和美に言わせるとハクサンチドリが、まだ見当たらないとのことだ。きっと他の高山植物と比較して、その数が圧倒的に少ないのであろうか。それだけに白山山域でも、貴重な品種とも言える高山植物だ。
 スバラシーーデンナ・・・!!! (^_^)

 そんなお花畑を通過し、急な登山道を登りつめると急に展望が良くなり、ここが「アルプス展望台」だとのこと。しかし、そのアルプスの山並みは、誠に残念ながら雲に覆われ見えない。ここで水分補給、残っていた笹寿司を食べ身体に活を入れ、更に歩を進める。ジグザクな登山道を登るとやがて尾根道となり、見ると白山山頂、御前峰が遙に見える。また、その下方に白く筋となって雪渓が見え、更に目を転じると室堂のビジターセンターの建物も見えるではないか。そんな光景を見たら自然に足取りも軽くなり、先ずは室堂へとばかりスタコラサッサト歩を進めた。

 室堂で休息を採り、これからイヨイヨ、白山山頂「御前峰」へのAttack開始だ。そんな登山道の脇にもハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、ハクサンフーロー等々とそれぞれ高山植物が、その美を競うかのように咲き乱れている。登山道は思ったよりきつくなく、しかも良く整備されており、快適に歩くことが出来た。途中高天原を通過し、斜度がきつくなった岩場をゆっくりと歩を進めると、10時5分、ついに出ました。白山奥の院神前に立つことが出来た。社に向かい大枚100円のお賽銭を投じ、合掌し二礼、二拍手、一拝し、もむろに「般若心経」を唱える。天空には一点の雲も無く、心地よい風が吹き、実に神々しく気持ちが表れるようだ。そんな参拝を済ませ、3分ほど歩いたら「御前峰」2702,2mの白山山頂にとぬ達した。  ヤッホー (^o^)  (^_^)  \(^O^)/

 当初の計画では、この御前峰から紺屋ヶ池-血ノ池-琴ヶ池-五色池-百姓池と池巡りをする予定であったが、こちらのコースは、かなり歩きにくくなっており、また、別当出合3時30分のバスに乗車しないと今日のお宿、市ノ瀬の永井旅館へ行けなくなるので、この池巡りはpassし、また、元来た道を室堂まで戻ることとした。室堂では、トイレを済ませ売店で買い求めた冷たい紙パック入りの氷をストローで、チューチューと吸い口にする。この甘さと冷たさが疲れた身体には、実に美味しく一服の清涼剤だ。

 室堂からの下山コースは、私が最も苦手とする言わばゴロゴロコースだ。そんなコースを何と一段の黒装束の集団が登ってきた。それでその一人に聞いてみたら永平寺の学僧で、今日は55人の学僧が、こうして毎年、夏になると修業の一貫としてこの白山登山をしているそうだ。それにしても黒い長袖、長ズボンの作務衣では、いくら修業の一貫とは言え、熱いだろうとその行為に敬服する。

 それにしても次から次へと今日はHikerが、続々と登ってくる。その度に「コンニチハ」と声をかけてくるので、私も仕方なく「コンニチハ」と挨拶をするが、疲れている私には少々面倒だ。これでは今夜は室堂の山小屋、私達が停まった南竜山荘も混雑して寝るのも大変であろう。そんな歩きにくい言わばゴロゴロの登山道を歩くのがいやになった頃、やっとで増した。木道へ、この木道はかなり延々と続いており、私にとっては多いに助かる快適コースだ。そんな木道も阿彌陀ヶ原を過ぎ、やがて砂防新道と観光新道との出会い黒ボコ岩の分岐点に到達した。ここでは休むこと無く、更に淡々と歩きやがて南竜道分岐に出た。更に汗ビッショリとなりながら、甚之助避難小屋へ到達した。ここで一休みして時計を見たら1時30分だったので、これから先の行程を見ると下降が苦手な私にとっては、かなり時間を要すると思い即、出発することとなった。この甚之助避難小屋から午後でお天気が良いこともあり照りが強く、また、標高も低くなってきたため気温が高く私はそれだけに川にでも落ちたように全身が汗でビッショ濡れで、喉が渇き、足もヨレヨレで、当に艱難辛苦の下山となった。   (..;)   (;_;)

 そんな私はダブルstockを突いて、ヘロヘロしながら登山道を下っていたら、やはり、私達と同年配であろうか。その方達と降りるのが一緒となり、ご夫婦連れに和美が声をかけ「これから別当出合まで行き、3時30分の最終バスに乗車しないと今日の宿泊地、市ノ瀬にある永井旅館へ行けなくなるから大変ですよ。」と話したら、そのご主人が、私の歩き方を見ていったと思うが、「イヤー、別当出合の3時30分のバスには、間に合わないかも知れませんね。私達はマイカーで別当出合まで来ているから、車に乗せて上げますから、ゆっくりと歩いてきてくださいネ。」とご親切に言ってくれたのだった。これぞ地獄で仏とばかり、内心、般若心経を唱える。

 それからやっと最後のpoint点、中飯場に到達し、ここで小休止を採り、ヘロヘロヨタヨタとしながら登山道を下って行く。そしてもう歩くのがいやになった頃、要約眼下にあの出発するときに渡った長い吊り橋が見えてきた。和美がその吊り橋を見ると、今、ご親切なご夫婦が、渡っているとのことだ。それから20分も歩いただろうか。要約、そのお目当ての吊橋が眼前に見えた。ハーイ、到着しました。別当出合、3時50分、やはり、バス発車時間、3時30分に遅れること20分、のloss Thymeであった。そして別当出合で、水道に口を付けもう、胃袋が水で一杯になるほど、水をガブ飲みした。そして汗でビショ濡れになったシャツを脱ぎ、先に待っていたご夫婦と同行し別当出合から、かなり下った駐車場へ行き、そのご夫婦のマイカーに乗せて貰った。車中でそのご夫婦に聞いてみたら、福井県の小松に住んでおり、毎年夏に白山登山をしているとのことだ。今日は山頂まで行かず南竜ヶ原のお花畑へ行き、高山植物を見てきたとのこと。

 途中の車道では、やはり、私達同様に3時30分のバスに間に合わず、懸命にHikerが歩いていた。それを見つけたマイカーのご主人が、「車へ乗って行きませんか。」と声をかけたが、そのHikerは、両手で×印をして、歩いて行ってしまった。私に比較して、何と根性があり、気丈な人だと思わずその気力に感心させられた。ウネウネと曲がりくねった狭い車道のcurveを車は走り、やがて市ノ瀬「永井旅館」の前で車が停車した。そして少額の謝礼金を渡そうとしたが、マイカーのご夫婦は、遠慮して受け取らないため、強引に奥さんの手に渡し、そのご親切なる行為に頭を下げそのご夫婦と別れた。

 それから旅館の部屋に入り、先ずは温泉ダベサ。とばかりタオルを肩にかけ浴室へ行く。その温泉の浴槽は二つ有り、温めの温泉と熱めの温泉が沸いており、その温泉へドボーーんと身体を鎮める。「ウーーーン、その気持ちの良いこと。」実に五体の疲れが吹っ飛ぶようだ。そんな温泉に一浴し、部屋で湯上がりの缶ビールを飲みゴロッと寝ていたら、やがて6時のお食事タイムとなり、お食事処へ行く。そのテーブルには、牛肉の鍋物、鮎の塩焼き、ヤマメの刺身、酢の物、香の物、天麩羅、茶碗蒸し、野菜サラダ等々とご馳走が並べてある。それらをビールを飲みながら箸を付ける。

 ジャーーーン。そしてビールを飲むほどにフト気がついたのだが何と今日7月29日は、和美の満××歳の誕生日だったのだ。テーブルに並んだお料理をBirthdayのお祝いとしての実に安上がりな、Happy Birthdayの祝宴だ。

 「HappyBirthday」 「誕生日お目出トウサン」  \(^O^)/

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 7月30日(木)

《行 程》

 永井旅館・市ノ瀬バス停(11:45)=バス⇒金沢駅(14:20着)⇒近江町市場(昼食・お土産買物)⇒金沢駅(17:52・北陸新幹線かがやき512号)⇒東京(20:24着)


 ≪My山行Memo≫

 早朝、目覚めも良く朝風呂へ行きサッパリとして、朝食を食べるためお食事処へ行く。私達が一番遅く食事を取ると見えて、食事処には、誰もおらず、他のお客は、早々に白山山行へ旅だったのだろう。今日はこの市ノ瀬バス停「永井旅館」11時45分、発のバスに乗車し、金沢駅まで行くだけなので、他に何もすることが無くこの永井旅館の前に「白山ビジターセンター」が有るので、そこを見学し、後の時間はビジターセンターの前にあるベンチに腰掛けバスを待つことにした。そうしたら一天にわかにかき曇り、ザー、ザー、ザーとものすごい勢いで、雨が降ってきた。これでは今日の白山登山は、雨で大変だろうと、改めて私達は、昨日お天気に恵まれたことを感謝する。

 それにしてもものすごい豪雨だ。この豪雨の中をHikerが下山してきたが、かなり雨具を着ていても全身が濡れていた。そんな豪雨も1時間もすると止みやがて金沢駅行きのバスがやって来て、それに乗り込み約、2時間かけて金沢駅へ到着した。この金沢駅で、ザックをコインロッカーに預け近江町市場へバスで行く。二つ目のバス停で下車し、近江町市場を散策する。この近江町市場は、主に海産物を商う店が、道路の両側に立ち並びそれぞれ商売を競っている。そんな市場をあちらこちらと見物しながら、お土産を買い求め、昼食に海鮮丼の美味しそうなお店があったので、そこへ立ち寄り、生ビールを飲みながらウニ、イクラ、イカ、アマエビ、オオトロ、タコ等々が丼の中で、窮屈そうに鎮座している海鮮丼を食べる。やはり、能登半島で取れた海鮮物だけにその味は抜群だ。

 そんな海鮮丼を食べてから、また、市場をふらついていたら、今度は店先で、生の岩牡蠣、ボタンエビ、シバエビを売っていたので、それを缶ビールを飲みながら食べる。これが実に美味しく特に岩牡蠣が、潮の香りをプンプンさせトロッとしており、絶妙なる味だ。この岩牡蠣を食べるとあの鳥海山を登ってから、酒田港の魚市場で、食べた岩牡蠣の味を思い出してしまった。正直、酒田港魚市場で、食べた岩牡蠣の方が、ここの岩牡蠣よりも数段味は良かった。

 こんな近江町市場で、食い道楽三昧を過ごしてから、歩いて金沢駅まで行き金沢駅のショッピングセンターで、最後のお土産を買い、当然、缶ビールも買って、17時52分発、北陸新幹線かがやき512号へ乗り、金沢の町を後にして、一路、東京へ向かった。

 こうしてこの北陸新幹線と白山山行の旅も、色々なる想い出を脳裏に刻み無事にEpilogとなった。

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  〜〜≪オシマイ≫〜〜




   《参考文献》



   「白山」
白山は、富山県、石川県、福井県、岐阜県の4県にまたがる両白山地の中央に位置し、その最高峰である。山頂周辺は、成層火山となっている。30万年から40万年前から火山活動を始め1659年(万治2年)の噴火が最も新しい。白山とは、最高峰の御前峰(標高2,702m)・剣ヶ峰 (2,677m) ・大汝峰 (2,684m) の「白山三峰」を中心として、周辺の山峰の総称である。そのため厳密には、現在の県境は、石川・福井・岐阜・富山に跨る。また、別山・三ノ峰を加えて「白山五峰」という。「白山連峰」と呼ばれることもある。 北陸地方の中では標高の高い山であるため、他の山では残雪が消えた季節でも「白い山」として遠方からでも一目で判明する山である。また、白くなった白山は北陸に晩秋が訪れた象徴ともなる。

山名の由来

かつては『越白嶺』と書いて『こしのしらね』と呼ばれ、その名残が現在の白山周辺の地名『白峰』として残っている。その後、『白山』と書いて『しらやま』と読む時期を経て、現在の呼称となっている[10]。

開発史

室堂から望む白山神社と御前峰
「白山信仰」も参照

白山を霊峰とする白山信仰は古くからあり、中世には白山は白山修験の霊山として栄え、登山口には修験の道場がひらかれて白山信仰の全国的広がりのもととなった[11]。2011年現在、日本各地に約2,700社の白山神社があり、白山比盗_社(石川県白山市)がその総本社となっている。


 白山の主峰、御前峰の山頂

白山は717(養老元)年、越前の僧丿ミ絹紬こよって開かれ
たと伝えられる。夏まで雪を頂く白山は、平野部からも
よく目立ち、豊かな水の恵みと、時には洪水をもたらす
神の山として、古来から畏れ敬われてきたに違いない。
それが、修験道の隆盛などにより、白山も修行の場とし
て、登られるようになったのであろう。

白山比畔神社に伝わる『白山記』には、832(天長9)年
に、越前、加賀、美濃の各馬場(信仰の拠点)から、登拝
のため心脊楚盲‰開かれたと記されている。越前は現在
の単蛍与白山神社(ネ冨井県勝山市)、加賀は白山比口羊神社

(石川県白山市)、美濃は長滝白山神社(岐阜県郡上市)に
あたり、各禅定道は、現在も登山道のー部として利用さ
れている。他の信仰の山と同様、白山も神仏習合思想に
より、旧来の神は仮の姿であるとし、主峰の御前峰には
十一面観音、大汝峰には阿弥陀如来、別山には聖観音が
祀られるようになった。

白山はまた、奈良や京の都人にもよく知られ、雪を象
徴する山として、万葉集や古今集などにも詠まれている。
江戸時代になると、俳人や画家、本草学者など様々な人
が白山に登った。このころから、立山、富士山とともに
三名山と称されるようになったようだ。明治の神仏分離
により、山上の仏像は降ろされ、または破壊されて、御
前峰には白山比口羊神社の奥宮が置かれ、全国に約3000社
あるという白山神社の総本山として、崇敬を集めている。

 一年の半分以上が白い雪に覆われている白山は、古来
より信仰の山として、また富士山、立山と共に日本三名
山のひとつとして、麓の人々のみならず全国に広く知ら
れてきた。白山とは、標高2702mの最高峰である御前峰
を中心とする山頂部を指す場合と、それに東西南北へと
連なる山系全体を指す場合があり、石川、岐阜、福井、
富山の4県にまたがっている。白山より西方には2000m
を越える山はなく、日本列島の中で高山帯を有する山と
して、最も西の端の山となっている。


 豊かな自然


 白山には人の手の入らない原生林など、豊かな自然が
残っている。山頂付近では、火口湖、溶岩柱や溶岩台地
などの火山地形があり、各所にある雪渓の周りには
階状上と呼ばれる周氷河地形が多い。各山麓には温泉が
湧き、特に岩間の噴泉塔群は国の特別天然記念物として
有名である。標高2000m前後から上には各所にクロユリ
やハクサンコザクラ、ニッコウキスゲなどの大群落があ
、また様々な高山植物のお花畑が広がっている。また
中腹はブナの原生林を中心とする豊かな森林で覆われて
いる。動物相も豊かで、とくにブナ林にはツキノワグマ
やニホンカモシカ、イヌワシ、クマタカなど大型の鳥獣
の生息密度が全国的にも高いことが、調査で明らかとな
っている。



 イワヒバリ  ベニヒカゲ

 白山の豊かなブナ林には、ズボンカモシカ、ツキノワ
グマ、アホンザル、イヌワシ、クマタカなどの大型鳥獣
が、全国的にみても密度高く生息している。とくに中宮
道や岩間道、加賀禅定道など北部白山の登山道で出会う
ことが多く、登山道には動物の糞が沢山見つかり、ブナ
の樹皮にクマの爪跡が見られる。またー里野温泉の近く
にある白山自然保護センターブナオ山観察舎では、冬か
ら春先に(11月20日〜5月5日開館)、これらの動物を望遠
鏡で観察できるので訪ねてみたい。

 高山の鳥といえばライチョウとイワヒバリであるが、
ライチョウは昭和初期を最後に見られなくなっていたが
2009年に雌1羽が確認された。一方イワヒバリは、山頂
付近の岩場を中心に生息し、すぐ近くで見ることもでき
る。他にカヤクグリ、ホシガラス、ウソ、ルリビタキな
どが山頂部のハイマツ林やお花畑で見られる。
哺乳類ではオコジョが高山帯を中心にブナ帯あたりま
で生息している。またアズミトガリネズミ、ミズラモグ
ラなどが見つかっている。
この中で、イワヒバリ、オコジョ、アズミトガリネズ
ミは白山より西には分布しない。
昆虫をみてみるとお花畑で舞う高山性の蝶類ベニヒカ
ゲ、クモマベニヒカゲ、ササ原や岩の上に群がっている
ハクサンミヤマヒナバッタ、登山道から飛び立つサザナ
ミナミシャクや室堂より上にいるアルプスヤガなどがあ
る。これら昆虫は白山が分布の西限となっている。



ハクサンイチゲ ハクサンフウロ

 白山には約250種の高山植物が生育している。その中
には、ハクサンフウロ、ハクサンイチゲなどハクサンと
名のつく花が18種ある。またゴゼンタチバナは御前峰か
ら名付けられオヤマリンドウの御山石白山をさす。昔か
ら花の山として知られ、植物学者が早くから調査に登っ
たからである。白山にしかない植物は知られていないが、
ハクサンコザクラなど、北アルプスや東北の山と同じ種
類であっても、白山のものと白馬岳、谷川岳、飯豊山な
どのものでは、遺伝子はそれぞれ別であることが明らか
となっている。また白山より西には2000mを越える山は
ないことから、白山を分布の西限とする高山植物は100
種以上になる。

 植物の分布には、積雪の多さ、その消える時期、地形、
標高などが影響している。花の咲くシーズンは、種類ご
とに、年によりまた場所により異なってくる。全般的に
見て、花の見頃は7月中旬から8月中旬である。また秋の紅葉は9月下旬から10月上旬が山頂部の最終期でそれ以降山を下っていく。
 白山の森林の中で最も広く分布しているのはブナ林で
ある。