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≪大雪山の花・旭山動物園・ラベンダー畑のPhotographはこちらから≫



大雪山北の旅情



遊歩日   2005年7月17日(日)・18日(月)・19日(火)・20日(水)・21日(木) 
      4泊5日
遊歩先   大雪山(黒岳・北鎮岳・中岳・間宮岳・旭岳)・旭山動物園・ラベンダー畑(北海      道)
メンバー  金川 勝夫・和美
天 候   7月17日 曇り 18日 雨 19日 小雨後、曇り 20日 晴れ 21日       晴れ

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7月17日(日)

 ≪行程≫

 吉祥寺駅前(7:00発)―リムジンバス→羽田空港(7:45着・10:20発)→旭川空港(12:20着・12:38発)―バス→JR旭川駅(13:20着・14:35発)―バス→層雲峡(16:25着)→ホテルローザンロッジ 
宿泊  (-.-)Zzz

 ≪感想≫

 この夏で3回連続となる今回の北海道の山行は、大雪山の黒岳から白雲岳に向かいその野営場にてテント泊をし、トムラウシまでの4泊5日の大縦走の山行計画であるが、出発の時点では変更を余儀なくされることなど夢にも思わず重たいザックを背負い吉祥寺駅からリムジンバスに乗り、一路羽田空港に向かった。

 羽田空港に着き、朝食を済ませほどなく定時のフライトの時刻となったので、ゲートを通過し290人乗りの日本航空の飛行機の席に着いた。機内は夏休みに入った性もあり、満席の状態で乗客もそれぞれ北の地に思いを寄せ寛いだ雰囲気で席に着いている。やがて機内に離陸のアナウンスが流れ飛行機は轟音を立て滑走路を走り、程なく離陸を始めた。何時も飛行機に乗ると離陸の瞬間は緊張を強いられるときだ。

 飛行機は高度1万メートルの上空を順調に飛んでおり、各、乗客も安心をし、1時間20分の空の旅をそれぞれ満喫している。私も飛行機に乗ると何時も楽しみにしているのが、この「日航寄席」の放送で、ヘッドホーンをつけて落語や万才などをサービスのコーヒーを飲みながらニタニタしながら聞いている。

 そんな落語を二席ほど聞いていたら、早いもので飛行機は旭川空港にやがて到着するとのアナウンスがあり、シートベルトをしっかりと締め着陸の態勢に入る。ほどなく車輪の摩擦音がし飛行機は無事に着陸をし乗客と共に空港に向かう。そして重たいザックを受け取り旭川駅行きのバスに乗り込み、旭川駅に到着をし、駅前のベンチで層雲峡のバスを待ちながら、羽田空港で買い求めた「空弁」の鯖の押し寿司を昼食として食べ更に時間があったので駅前の街並みを散策し、やがてバスの定時の時刻となり、ほぼ直線の道を層雲峡までの約、2時間のバスの旅となった。

 やがてお尻が少々痛くなった頃、バスは層雲峡に到着をし、一昨年の大雪山山行で止まった「ホテルローザンロッジ」というペンション風の宿に泊まる。温泉にゆっくりと入った後、冷た生ビールを飲みながら夕食を取り、旅の疲れもありまた、明日からのロングコースの山行のため早めに眠りに着いた。

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7月18日(月)

 ≪行程≫

 ホテルローザンロッジ(8:13発)→黒岳ロープウェイ駅(8:23着・9:30発)―ロープウェイ→黒岳五合目駅(9:40着・9:45発)→リフト駅(9:52発)→黒岳七合目駅(10:13着〜10:20発)→一本目の休憩(11:40)→黒岳山頂(11:53)→黒岳石室(12:20着) 宿泊 (-.-)Zzz

 ≪感想≫

 朝食を済ませ、これからのロングコースの山行にビッシと気合いを入れ意気揚々と20キロの重たいザックを背負いホテルの玄関に立った。するとな、なんと雨が降っているではないか。それも結構雨脚も強く時より雷も鳴っている。そのため出発を少し遅らせ雨が雨が小やみになるのを待つことにした。20分も待つと雷雨は小やみになったので雨具を着け先ずは黒岳ロープウェイ駅に向かった。

 黒岳ロープウェイ駅に着くなり、また、雨が一段と強くなって、雷も更に大きな音でまるで私達を威嚇するかのように雷雨はすさまじく降ってきた。その雷雨のためロープウェイが運転中止となり、雷雨の状態を見てから運転を再開するとのことで、ここで思わぬ足止めをくってしまった。1時間も待っただろうか。ロープウェイが運転再開をするとのことで、私達は他の観光客と共にロープウェイに乗り込み周囲を見回すと大きなザックを背負っているのは、私達二人だけで観光客から何だか好奇な視線を感じ二人とも顔を見合わせ可笑しくなり、改めて登山客が無いことにきずき、窓外に目を転じると白いガスがかかり残念ながら景色は何も見えずこれからの登山の不安がよぎる。

 黒岳五合目に着きロープウェイを下車し、今度は15分間もリフトに乗り黒岳七合目まで行くのだが、雨がまた、盛んに降ってきて、雨具を着けているのだが、濡れ鼠となり身体が冷えてきた。眼下に目をやるとイワギキョウが雨に濡れ青く光っており、アー、夏山なんだと感じ気分が和む。リフトは黒岳の白いガスの中樹林の間を私達二人だけを乗せゆっくりと登って行く。

       リフト乗り
         下見てやれば
           イワギキョウ

 雨の中のリフトも終点の黒岳七合目の駅に到着をしたのだが、雨は更に私達の登山を拒むが如くまた、一段と強く降ってきた。そこで出発を小やみになるまで待つこととし、売店で登山指導員に私達の登山計画を話したところ、これから白雲岳の野営場までは少し無理があるのではといわれまた、トムラウシまでの縦走も白雲岳の野営場にテント泊をしてももう一泊忠別岳当たりで取らないと途中、真砂沼に一泊してもトムラウシまではかなりの強行であると言われてしまった。

 雨は大分小やみになってきたので、出発することとし、これから登山開始となる。それにしても久しぶりに重たいザックを背負ったので、それが肩にくい込みやけに重たく感じる。出発して10分もするとまた、雨が強く降ってきて雨具もゴアテックスの防水の威力が無くなってきてしまい衣服も濡れてきそのため身体が汗と雨で濡れて寒く誠に最悪なる登山となってしまった。

       雷雨分け
        重きザック濡れ
             肩痛し

       エゾ梅雨の
          大雪の山
           また歩く


 そんな難行苦行の登山も途中で咲いている高山植物のエゾキンバイ、ショウジョウバカマ、ハクサンチドリ、トリカブト等々の可憐な花々が疲れを癒してくれる。1時間30分も歩いているので、ここら当たりで一本立てて休憩をする。雨は幸にも止んでおり、辺りは真っ白くそのため景色は何も見えず一昨年大雪山、去年の羅臼岳、斜里岳の晴天の北海道山行の余りにも天候の違いに山の怖さを知らされる。

 何てことはない休憩をした場所からほどなく山頂の黒岳に立つことが出来た。さすがは山頂だけに吹く風は強く寒さが一段と堪える。今夜の宿は黒岳石室と決めていたので強風がたたきつける中石室へと歩を進める。やがて30分も歩くと黒岳石室に到着をした。1500円の宿泊代金を支払い石室に入ると既に登山客が10名ぐらい休んでおり、早速濡れた衣服を着替えさっぱりして寒いので焼酎を飲みながら昼食を取る。今回の山行計画は、登山指導員も指摘していたが、計画自体に無理があり、そのため天の神が出発の間際になり、雷雨を降らせ出発を遅らせて計画の見直しを白と慈悲深く見守ってくれたのであろう。もし、雷雨が降らなければ計画通りに進んで行き途中で疲労困憊し、散々な目に遭っているか最悪遭難をして熊に食われていたかも知れないと思うと天の神の雷雨のお見舞いに感謝をする次第である。

 今回は二泊がテントという山行のため食料、水と余計に持ってきたので、ザックも重くそのためそれが負担となり、進むに連れてバテるのは目に見えていたかも知れない。石室は当然暖房もなく夕方になると一段と寒気が強くなり小屋番さんにお願いをし、薄インナーシュラフでは寒いので1枚300円で毛布を4枚借りそれを敷いたり掛けたりし明日は大雪山の旭岳へのコーストし、焼酎の酔いも回ってきたので早々と眠ることにした。 (-.-)Zzz

      雷雨避け
       憩う石室
         酒うまし

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 7月19日(火)

 ≪行程≫

 黒岳石室(6:30発)→お鉢平展望台(7:08着)→北鎮岳(7:47着)→中岳{2113m・(8:02着)}→分岐点(8:15着)→間宮岳{2185m}(8:48着)}→北海岳合流点(8:55着)→旭岳{2290m}(10:00着)}→2060m地点(10:30着)→六合目{1800m(10:52着)}→姿見の池(11:13 着)→大雪山ロープウィ駅(11:50着・12:15発)―ロープウェイ→大雪山ロープウェイ駅(12:23着・13:00発)→野営場(13:20着)→バス停(14:28発)→旭川駅(16:30着)→ビジネスホテル(16:50) 宿泊 (-.-)Zzz

 ≪感想≫

 早朝トイレに行くため石室から出ると兎に角寒く何と真っ白くガスが濃くかかっており、視界は極度に悪く雨も時より強く降っている。朝食のインスタントラーメンを食べしっかりと身支度をし、外を覗くと激しくまだ雨が降っている。今日は別段急いで歩くこともないから出発を遅らせ雨の止むのを待つこととした。30分も待っただろうか。雨はほとんど降っていないのでいざ出発と小屋番さんにお礼を言って黒岳石室に別れを告げる。

 一昨年の大雪山山行では、白雲避難小屋→白雲分岐→白雲岳→白雲岳分岐→北海岳→間宮岳→旭岳と歩いたから、今回のコースを歩くと丁度大雪山の外輪山をほぼ一周することとなるので、コースを変更してもそれなりに達成感があるから、疲れも取れ気分は最高で意気軒昂と風が強く吹き真っ白な濃霧の中をただ二人歩いて行く。

 途中にはお花畑があり、エゾキンバイ、コマクサ、ハクサンチドリ等々が白き濃霧の中可憐に咲いている。登山道は砂礫で静寂の中サクサクと音を立て歩を進めて行く。今年は天候には全く恵まれず兎に角寒く雨具を着ていても寒いくらいだ。やがて30分も歩くと眼前に高い雪渓が現れ、先に私達と同年配ぐらいの男女の二人連れが、怖々登っていたが引き返してきた。聞いてみると途中がアイスバーンになっており滑るので途中ではアイゼンを着けられないので、下の平らな所でアイゼンを着けてまた、登り返すとのことである。私達はそんなアイゼンなど持参していないので一寸不安になるが、構わず突き進んで登って行くが何てことはないそんなにビクビクしなくてもステップがしっかりと取ってあるから、そこに爪先をけり込んで登れば何てことはなく登って行くことが出来る。ここら当たりは経験の差であろうか。ちょっぴり得意満面になったとたんに滑って転んでしまった。 (^^;)

       大雪の
        雪渓越え行く
            我と妻


 雪渓の頂点に立ち下りの道を見るとこちら側は雪渓にはなっておらず一安心で快適に歩くことが出来た。風は相変わらず強く吹いており、ほどなくお鉢平展望台に着きここで一本立てての休憩を取るが、展望は余り無く兎に角寒いので、休憩もそこそこにまた、歩き始める。

 登山道はそんなにアップダウンもなく火山口のお鉢の周りを歩いているという感じで、お鉢には雪渓がかなり残っており、改めて一年一年の気温の変化を感じた。北鎮岳、中岳と二山を超えそして間宮岳の山頂に到達した。更に歩を進め一昨年、歩いてきた北海岳分岐点に到着をし、ここで丁度ほぼお鉢の周囲の外輪山を一周したことになる。ここから旭岳は二度目の山行となるので、コースも分かるから気分的にも安心である。

 旭岳の雪渓に到達をするとこちらにはさすがに人も多くアルペンツアーで来ている軽装備の団体に遭遇をした。旭岳の雪渓も一昨年とは段違いで雪が断然多くそれだけに帰って砂礫が出ていない分斜度がきつくても歩きやすくステップづたいに歩を進め強風の朝日岳山頂に到達をした。一昨年の朝日岳山頂は、人、人人で混雑をしていたが今日は誰もおらずサッサと下山をすることとした。

 下るに連れて天候はやや回復し、時たま陽が射してきてそのため温度も上がり結構汗をかきかき、砂礫と溶岩混じりの登山道をグングンと下りやがて姿見の池に到着をした。池は真っ白く雪に覆われ、一昨年は青い水を満々とたたえていたが、これも一昨年とは全く違う光景である。ここで小休止をしてから山歩きよりも歩きにくい岩出出来た不揃いな階段を下り草原に出るとそこも辺り一面お花畑になっており、観光客がデジカメでその可憐なる高山植物たちを撮っていた。

 そして長かった山行も終点のロープウェイ駅に着き、大勢の観光客と共にロープウェイに乗り込みしばしの空中散歩であるが、あいにく濃霧のため余り景色は見ることが出来ないが、それでも大雪山の原始林が緑深く自然美を見せ「どうもオツカレサン、又来てね。」と私達に別れを告げているようである。

 下のロープウェイ駅のレストランで昼食に先ずはビールを飲みそしてラーメンを食べ「サア、これから泊まる所をどうしようか。」とあれこれ考えやはり、ここは疲れているから旅館にしようとガイドブックを開き二、三の旅館に電話をするが、どこもあいにくと満員で断られてしまった。それで仕方なくロープウェイ駅から20分も歩いた所に野営場があるので、テントを持っていることだし、金もかからないのでその野営場に行きテント設営をしていたら、な、な、なんとアブや蚊の大群が、久しぶりのご馳走が来たとばかりに攻めて来るではないか。たちまち顔や首などを刺されてしまった。それにあいにくと空模様も悪くなり、いまにも雨が降ってきそうなので、それでテントをあきらめバスに乗り旭川に行くこととし、旭川のビジネスホテルに宿を取ることとした。

 ビジネスホテルで風呂に入り、さっぱりとしたところで夕食は街の居酒屋で豪華に海鮮料理で生ビールを飲みながら、お互い長かった今日のコースを思い出し、言葉少なに話をする。そして気持ちよくなりほろ酔い気分で歓楽街をそぞろ歩きホテルに着き爆睡した。

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 7月20日(水)
 
 ≪行程≫

旭川駅前(9:10発)→旭山動物園(9:40着)―園内散策→旭山動物園(11:20発)→旭川駅(12:10着・12:24発)→美瑛駅(12:58着・13:01発)―ノロッコ号→ラベンダー畑駅(13:55着)→ファーム富田ラベンダー畑園(14:10着〜16:10発)→ふらのホテルラテール&万華の湯(16:50着) 宿泊 
  (-.-)Zzz

 ≪感想≫

 今日は経営が傾いていた動物園を名園長の手腕で見事に再建をし、今では人気の動物園として有名になっている「旭山動物園」に行き、そこで先ずはお目当てのペンギンの泳ぐ姿を水層の底がトンネルみたいになっていてそこから立体的にペンギンの可愛い姿を見るという斬新な工夫がされている水族館だ。それから白熊がこれも水層で泳いでおり、度迫力な姿には圧倒され、もう和美などは大喜びで子供みたいに歓声を上げている。その他、オラウータンの親子が高い鉄塔から鉄塔に長く張られているロープを軽快に渡って行く姿がとても愛らしかった。そんな様々な動物達を見た後、「北の国から」のテレビドラマのワンシーンで有名になった富良野のラベンダー畑に行くこととした。

 旭川駅から美瑛駅に行きそこから「ノロッコ号」というトロッコ電車風のデザインになっている開放型の電車に乗ってラベンダー畑駅まで行くのである。何で「ノロッコ号」と名付けられているかというと大自然の未開の原始林などの展望を楽しんで貰うためにノロク走るのと、トロッコのイメージを取って「ノロッコ号」と名付けられているのである。窓は全てオープンになっているので吹き込む風がとても気持ちが良くまさに天然クーラーで原始林の木々の間をゆっくりと通過をして行くから自然と一体になっている感じがあり、実に北の旅情満点である。

 そんなゆっくりとした「ノロッコ号」は、やがてラベンダー畑駅に到着をした。ここから「富田ファームラベンダー園」に行きそこで大勢の観光客と共に本当に真っ青な絨毯を敷き詰めたような広大なラベンダー畑の景観に圧倒されながら見て歩く。さすがは北海道だ。デッカイドウ。土地はふんだんにあるからあちらこちらの斜面には、ラベンダーの青一色でそれはもう見事な眺めである。ラベンダーの他にもヒマワリ、ポピー、カスミソウなどの花畑があり、花の香りが漂い観光客もそれぞれ見事な景観に歓声を上げている。今回は贅沢にも自然の高山植物、人工的な花々と観賞することが出来今更ながら雷雨のためにコースの変更になったことを代えって感謝し、短い夏を惜しむが如く盛んに鳴く蝉の声と高い真っ青な空にポッカリと浮かんでいる雲に北の国の旅情を改めて感じた。

      ラベンダーの
        群れ咲き匂う
            北の丘

      花畑
       色とりどりの
           夏の花

      ひまわりや
       北の台地に
         群れ咲きぬ 


 ラベンダー園の食堂で、店員に今夜の宿の「ふらのホテルラテール」という所を紹介して貰いザックを背負い歩いてそちらに向かう。しかし、さすがは北海道だ。それにしても広い一直線の道が延々と続いている。辺りは原野で余り人家も無くまさに北北帰行、陽も西に傾き歩く二人の影が長く伸び北の旅人という感じで疲れも手伝い黙々と歩いて行くが、お目当てのホテルは一向に見えて来ず確か「30分ぐらいで着きますよ。」と食堂の店員が気楽に言っていたが、もうとっくに30分は歩いているではないか。一体どうなっているんだ。  (;_;)

       夏陽射し
        ただ淡々と 
           北の道


 やがて小一時間も歩いただろうか。ようやくその「ふらのホテルラテール&万華の湯」というなるものが見えてきた。ここはかけ流しの温泉で言わばホテルと健康ランドの設備が一緒になっている建物で、北の旅の最後の打ち上げの日に相応しくおまけに温泉好きな私には堪えられない宿である。 (^_^)

 早速、タオルを肩に掛け、温泉棟の「万華の湯」に行き7種類の温泉に順次入り、最後にタオルを頭に乗せ露天風呂に入り、ひんやりと吹くここちよい風、広い空にポッカリと浮かんでいる雲、遠くの峰嶺そんな広大なる北の景色をただボーッと眺め北の旅情に思いを寄せ大いに満喫をしている至福の一時だ。


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 7月21日(木)

 ≪行程≫

 ふらのホテルラテール(9:15発)→西中駅(9:30着・10:27発)→富良野駅(10:47着・11:06発)→帯広駅(13:37着・14:44発)―バス→帯広空港(15:20着・16:40発)→羽田空港(17:50着・18:48発)―リムジンバス→吉祥寺駅(20:01着)→自宅 宿泊   (^_^)

 ≪感想≫

 今日は北海道の旅の最後の日だ。いつも重いザックもしっかりと背負って帰途に着いているのだが、今回はそのザックを宅急便にて送るという誠に贅沢なる手配をし、ウェストポーチだけの身軽なスタイルになり、ブラブラと乗車駅の西中駅まで歩いて行く。吹く風は誠にカラッとしていて実に気持ちがよい。10分も広い道を歩くと西中駅に到着をした。この駅は駅と言うには余りにも粗末な小さな小屋で勿論、無人駅になっており、短いホームが単線の脇に設けてあり、その鉄路が延々と一直線に伸びている。

 この路線は旭川駅から富良野駅までの間を走っている。定時になり二両編成の電車が可愛らしく到着したので、それに乗り込み富良野駅まで向かう。富良野からは本当に北海道の大原野という感じの原始林の間を走って行き、目にするものは原始林の木々ばかりである。ここでもここは本当に北海道なんだということを妙に納得した。

         夏雲や
          続く原野の
             北鉄路

 そんな原野を縫うように走ってきた電車もやがて帯広駅に着き、ここで帯広の名物「ブタ丼」を食べるために予め調べておいた「キキョウ屋」という有名店に行き生ビールと共に食べるが、これがさすがは名物だけに実にうまい。豚肉の柔らかさ、汁の微妙なる味わい、値段も800円とはこれもまた、名物にしては庶民的な値段で実によい。そんな「ブタ丼」に満足をし、「六角亭」という店で、帯広の名物になっているレーズンサンドというお土産を買い求め帯広の駅前からバスに乗り帯広空港に向かう。

 帯広空港からは飛行機は定時にフライトをし、こうして今年の夏の北海道の旅もハプニングがあったりしたが、無事に終わりとなり、帯広空港に別れを告げ北の地を飛び立った。

                                        オシマイ

        夏の旅
         北の空港
           別れ告げ 


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ラベンダー畑