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コース  山遊 GT+1 
山行日  7月13日(日)
山行先  弘法山
費 用  2100円(交通費 入浴料 下見代等を含む)。
歩 程  3時間10分(休憩を含まない)

<山の紹介>
 弘法山は、秦野盆地の東側に位置する低い山で弘法大師が修行した所
と言われています。真夏日が予想されますが、のんびり山行を楽しんだ
後は、温泉でゆっくりくつろぎましょう。

<行程>
小田急新宿発7:41−秦野着8:47(トイレ)、9:20出発−(7
0分)−めんようの里ー(20分)−弘法山10:50着(休憩)、11
:10発−(30分)−善波峠−(40分)−吾妻山着12:20着(昼
食)、13:00発−(30分)−鶴巻温泉・弘法の里湯着13:30
(入浴休憩)、鶴巻温泉駅溌15:30頃−小田急・新宿へ






山行日  2003年7月18日(金)〜21日(月)
山行先  大雪山(赤岳・小泉岳・白雲岳・北海岳・間宮岳・旭岳)
天 候  4日間とも快晴
メンバー 金川 勝夫・金川 和美
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 7月18日(金)

 《行程》
吉祥寺(10:15発)―京浜急行直通バス→羽田(11:45着・13:25発)―スカイライン→旭川空港(15:00着・15:20発)→旭川駅(16:00着・16:31発)―バス→層雲峡(18:30着)→ホテルノーザンロッジ 宿泊 
(-.-)Zzz 
 『感想』
 かねてより念願の北海道大雪山の登山が実現し、飛行機のタラップを踏み旭川空港に第一歩を降ろした。このところ東京では毎日梅雨空で雨ばかり降っているのだが、旭川は全くの快晴でそれも湿度が低く風がとてもさわやかで気持ちがよい。北海道は、もう何年前になるだろうか。思い出一杯の利尻富士の登山以来の訪れだ。北海道は、デッカイドウ、全く本州と違って大陸的な風土なので伸び伸びとしていて空も道もスケールが大きく自然と心も大きくなり、北の旅情とも合間って心をロマンチックにさせてくれるので気分は最高である。

 層雲峡までは旭川駅からバスで行くのだが、さすがは北海道である。道幅も広くどこまでも真っ直ぐに続いている。アカシヤの並木もそんな北の旅情にはうってつけである。この旭川は札幌に次いでの北海道では人口35万の第二の都市である。
暮色が赤々と染める頃、ようやく約、乗車2時間のバス移動も終わりとなり、今日の宿泊地である層雲峡温泉に到着した。

 早速旅の疲れを癒すためにお目当ての温泉にドップリと浸かる。私は熱い湯が大好きなのでまさにこの温泉は暑さも丁度良く肌にとても滑らかで気持ちがよい。夕食はさすがに北海道で蟹がお膳に載っていた。ワイン、生ビールを飲みながらそんな北海道の山海の珍味を堪能し眠りに着いた。

 7月19日(土

 《行程》
層雲峡バスセンター(7:37発)―バス→銀泉台赤岳登山口(8:40着・9:00発)→第一花苑(9:35)→第二花苑(10:00)→奥ノ平(10:15)→駒草平(10:25)→赤岳(11:50〜12:30)→小泉岳(13:00)→白雲分岐(13:10)→白雲避難小屋(13:40) 宿泊
 (-.-)Zzz
 『感想』
 サア、今日からいよいよ大雪山登山の開始である。天気は全くの快晴で青空が澄んでいて、風もさわやかで気持ちがよい。バスはうっそうとした原始林の中を赤岳登山口の銀泉台を目指し、何と驚いたことに時速ゆうに80kは出ているだろうか。ビユーン、ビユーンと飛ばして行くのには、道の良い北海道でなければ出来ないことと感心をする。道の両脇は樹木が良く茂った原始林で熊手も出そうな雰囲気である。

 銀泉台で旅館で作ってくれたおむすびを朝食を取り先ずは第一の目的である赤岳目指し歩を進める。そんな私達にコマドリが綺麗な声で「気をつけて行ってきてね。」と鳴いて歓迎し、送ってくれた。それにしても登山者は熊野対策のためだろうか。かなりの人が鈴をつけているので、それがシャン、シャンと耳につきうるさいくらいだ。熊だって怖いから人間が歩く登山道などには出てくるわけ無いのに意識過剰ではないだろうか。

 やがて第一花苑に到着した。花苑というだけあって本当にエゾコザクラ、エゾノリュウキンカ、コバイケイソウ、ウラジオナナカマド、ゴゼンタチバナ等々の小さな可憐な高山植物が所狭しと咲き誇っている。北海道の山のお目当ての一つがこの可憐な高山植物を鑑賞するためでもある。私も目を近づけて見るがとても小さな花達なので腰をかがめてみるのが疲れるくらいである。そんな高山植物の名前は後で記載をしておくが和美に言わせると36種類はあったそうだ。

 白い帯状になった雪渓と草木の緑のコントラストがとても綺麗で斜度もそんなにきつくなく快適に歩を進めることが出来、今までの夏のアルプス山行とは、登山者の混み具合、斜度等比較にならないくらいである。しかし、北海道の高山植物は、本州の物と違ってどれも本当に小さくそれがまとまって咲いている。だから遠目に見ると緑とそれらの花々が混ざり合いまるで絨毯を敷き詰めたようで、それが大自然のキャンバスに描かれておりとにかく綺麗だ。

 やがて第一の目的地赤岳に到着した。ここでお昼の大休止とし、これも旅館で作ってくれたおむすびを食べる。塩鮭の塩辛さが胃腸を刺激して食欲は旺盛となり、見る間に大きなおむすびをたいらげてしまった。登りはこの赤岳までで後はほぼ尾根上になっていて砂礫混じりの登山道を快適に歩くことが出来、そんな砂礫の中に本当に小さな高山植物がどれも競って咲いている。

 登山道は白雲岳の分岐に到達し、白雲岳の登山は明日の楽しみに残しておいて、これより左に折れて今日の宿泊場所である白雲避難小屋のテント場に向かう。テント場はかなり下った所にありこれだと明日の朝の登り登りがきついだろうと考えながらドンドコ下って行く。20分も歩き雪渓から流れ出る沢を渡ると緑に囲まれた広々としたテント場に到着した。まだ早いためかテントは何張も無くこれなら好きな所に設営が出来るためまさに早く来た者の特権である。一服して先ずは避難小屋を覗きに行く。管理人が常駐しており一泊金、千円也を支払うことになっているようである。この時間でも小屋は相当な混雑をしており、これなら一戸建てのテントの方がどんなに良いかも知れないとテント場に戻り設営に取りかかる。

 テントの設営も終わり別段やることもないので、手が伸びるのはどうしても焼酎を入れておいた瓶である。適当に水を割って夕食までにチビチビとやりながら白雲岳の白い雪渓と草の緑と青い空の風景をぼんやりと酔眼で眺めつつしみじみ夫婦友に金も地位もないが、健康である幸せを喜び自然人としての現在を大いに満足をする。
 和美はお腹が空いたのか、早くも夕食の五目飯をパクついている。疲れているためかアルコールの周りも早くすっかりと気持ちよくなった私は、かなりの集団出来ている賑やかなパーティを覗きに行く。そんなパーティの方々とすっかりと意気投合してお酒は貰うし、カレーライスは貰うし、何と贅沢な冷えた缶ビールまで貰ってしまった。何でも長野県の岡谷から来た「日ノ出山の会」という、中高年が主となっている総勢34名の大集団だそうだ。やがてその中の一人が諏訪大社の御柱祭で歌う「木遣」を朗々と歌ってくれた。これはまさに圧感で、すっかりと暮れた辺りにびんびんと響き渡りそれはもう年期の入った喉にすっかりとしびれた。それからは私も歌を歌ったり談笑したりしながらお互いに意気軒昂を讃えた。
 そんな宴会も終わり辺りを見るとテント場は、多くの黄色、赤、青等々の色鮮やかなテントが並びまるでテント村のような光景となり、すっかりと夜の帷も降りたので眠りに着くこととした。

 7月20日(日)

 《行程》
白雲避難小屋(5:50発)→白雲分岐(6:25)→白雲岳(7:00〜7:20)→白雲岳分岐(7:40)→北海岳(8:40〜9:15)→間宮岳(10:00)→旭岳(11:10〜11:40)→旭岳石室(12:40)→ロープウェイ姿見駅(13:00)―ロープウェイ→旭岳ロープウェイ駅(13:30)→湯之湧駒荘(14:10) 宿泊 
(-.-)Zzz
 『感想』
 今日がこの山行の核心部ともいえるコースである。早朝、朝食を取りテントの撤収をし、身支度を整えいよいよ出発である。白雲分岐までは昨日の来た道を戻りそこにザックを置き白雲岳までのピストン山行で出かける。砂礫と岩石との混ざった登山道を山頂目指して歩く。斜度も対したことなく山頂に飛び出る。この四顧の風景が素晴らしい。遠く知床の羅臼岳、斜里岳、トムラウシ岳、黒岳、これから行く外輪山の北海岳、間宮岳、一際高い旭岳等々が朝日に輝いて雄姿を讃えている。空は今日も真っ青で吹く風もさらっとしていて誠に気持ちがよい。記念写真を撮ってそんな山々とも分かれてまた、分岐点に戻って重いザックを背負って旭岳目指して歩を進める。これからは全くの砂礫帯となり、その砂礫の間から可愛い高山植物が顔を出している。何だか行ったことはないが、テレビなどで見るモンゴルの台地を歩いているようなそんな平原散策という感じでまさに視障者向けのご推薦の道である。この黒岳、ホクチン岳、旭岳、間宮岳、北海岳、白雲岳は大きな爆裂火口の大外輪山となっていて、火山のために周囲一帯が砂礫となっているのである。

 そんな砂礫の道の北海岳、間宮岳を通過しいよいよ北海道で最も高い(2290m)の雪渓の登りとなる。登に連れて傾斜は益々きつくなり斜度40°はあるであろう雪渓を一歩、一歩ステップを切りながら登って行く。そんな雪渓を通過しても砂礫の急な登りは続いており、今まで楽な道だっただけにこの登りは本当に応える。そんな急登をクリアすると一段と登山者で賑やかな旭岳山頂に飛び出た。山頂は下からロープウェイで来られるのでそれでこんなに賑やかな人で混雑をしている。それぞれ皆さん、ここまで来るのも大変らしく山頂に着いたとたんに歓声を上げており、早速道標を背にして記念写真を撮っている。私達も早々に記念写真を撮って一路、ロープウェイ駅目指し、岩石と砂礫の混ざった歩きにくい道を下山にかかる。今までの縦走路の静寂が嘘のような混雑で登山者がひっきりなしに登ってくる。

 すっかりと大汗をかいて姿見の池に到着をし、ここで一休みをして更にロープウェイ駅へと向かう。途中の草原には、エゾコザクラ、アオノツガザクラ、トカチフウロ等々の草花が咲いており疲れた心を和やかにしてくれる。ゴーゴーと旭岳の火山の噴出している蒸気の異様な音がしており、栃木県の那須岳同様に山が生きているという実感がした。
 やがてロープウェイ駅に到着し丁度発車時間も良かったのでロープウェイに乗り込み空中散歩を楽しんで麓のロープウェイ駅に到着した。
駅のそばで名物のジョウジャニンニクラーメンを食べ、旭岳温泉の湯之駒荘に向かう。さすがは今日が今回の核心部だけに結構身体も疲れたので旅館に着くなり、何はともかく先ずは温泉と風呂場に向かう。この温泉は、それぞれ色、温度と効能が違う温泉がそれぞれの湯船に満々とお湯が沸いており、ザブーンとばかりにその風呂に入る。まさに天国、至福の一時。最高だ。 \(^O^)/
 夕食には、これまた、北海の山海の珍味をつまみにしてビールを存分に飲んだのは言うまでもない。

 7月21日(月)

 《行程》
湯之湧駒荘(9:00)→バス→旭川駅(10:40・12:55)―バス→旭川空港(13:30着・14:10発)―スカイライン→羽田(15:40着・17:00発)―京浜急行直通バス→吉祥寺(18:10着)
 『感想』
 今日で2003年の夏休みの山行も終わりとなり、一路、東京に向かう。途中旭川では名物の旭川ラーメンを食べて飛行機に乗り込み1時間30分の空の旅に身を置き北海道ともお別れとなる。また、機会があったら是非、北海道へと来るぞと心に誓い充実した三日間を振り返り地上の人となった。  オシマイ
 【山で出会った高山植物】
 エゾノリュウキンカ・コバイケイソウ・ウラジオナナカマド・ゴゼンタチバナ
 ヨツバシオガマ・エゾヒメクワガタ・エゾウサギギク・エゾツガザクラ
 アオノツガザクラ・トカチフウロ・ミヤマアズマギク・エゾノハクサンイチゲ
 ハクサンチドリ・エゾコザクラ・コマクサ・エゾツツジ・イワギキョウ
 タカネスミレ・エゾオヤマノエンドウ・エゾミヤマツミクサ・メアカンキンバイ
 ワタスゲ・ミヤマサワアザミ・キバナシャクナゲ・ミヤマキンバイ・イワウメ
 ウコンウツギ・イワブクロ・ウスバキチョウ・ヒメイソツツジ