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大菩薩峠新春山行



 山行日   2000年1月2日(日)〜3日(月)
 山行先   大菩薩峠 介山荘泊
 天 候   曇天
 宿 泊   介山荘 7000円

 行程

 01/02 八王子(甲府行き8:45発)→塩山(9:20着・バス9:25発)       →大菩薩峠登山口(9:52着・10:00発)―徒歩→登山道入口       (10:25)→千石者や  仙石茶屋 (10:35)→第2展望台       (11:30〜11:40)→上日川峠(12:30)→福チャン荘       (12:50〜13:20昼食)→雷岩(14:15)→大菩薩峠        (14:50)介山荘  泊 (-.-)Zzz

01/03  介山荘(7:40)→石丸峠(8:15) →小金沢山 (9:30〜      40)牛奥ノ雁が腹摺山(10:30〜40)→黒岳(11:45〜5      5)湯ノ沢峠(13:00〜40昼食)→林道(14:10)→天目山      温泉(15:00)→甲斐大和駅(16:15着)


大菩薩峠について

だいぼさつとうげ  大菩薩峠
山梨県北東部,秩父山地にある峠。標高1897m。西の笛吹川支流,東
の多摩川上流の分水嶺で,北に大菩薩嶺(2057m)がある。甲州道中の
脇往還,青梅街道の第一の難所であったが,明治初期に青梅街道が北
側の柳沢峠(1472m)をまわるようになって街道からは外れた。中里介
山の長編小説《大菩薩峠》によって有名になり,文学碑がある。富士
山,南アルプス,秩父連峰の眺めがよく,ハイキングの適地。近くに
は山荘もあって宿泊ができ,中央本線塩山駅から登山口の裂石までバ
スの便がある。付近には雲峰寺,天目山など武田氏をめぐる史跡が多
い。


 感 想

 2日(土)

 2000年の正月山行は、y2Kの問題があるので、越年山行を止め2日か
ら東京近郊にある「大菩薩峠」に行くことにした。ここは3年前の6月に会の
山行で担当をしたとき以来の訪れである。舗装された車道を登り、20分も歩
くとやがて登山道入り口に達した。そこから落ち葉の中をザクザクと落ち葉の
絨毯を踏みつつ歩く。木々はすっかり葉を落とし、木漏れ日がうっすらと当た
って、とても気持ちの良い正月の山歩きで普段の山行とは又、格別の気分で心
新たなる気持ちでの山歩きとなり、今年は2000年という改まった年だけに
何だか良いことがありそうな気分がする、心うかれるハイの山歩きだ。

 仙石茶屋を過ぎると道は狭くなり、本格的な登山道となってうねうねと曲が
りながら、少しずつ高度を増し我ら4人は一列縦隊となって、一歩、一歩歩を
進めていく。この道は今は旧道となり、山好きな登山者でない限りほとんどが
車道を一気に来るまで福ちゃん荘まで登ってしまう。山はやはり、苦労して一
歩、一歩登ってこそ山の良さが分かるというものだ。冬はその車道もゲートが
降りて上にはいけないのでこの道を歩くより仕方がないが、本来の山歩きが楽
しめてかえって良いのかも知れません。

 そんな狭い登山道が終わって、車道に出ると上日川峠となり、そこから又、
車道を横切って土の登山道に入り、福ちゃん荘に到着した。温度は0度で吐く
息が白く汗をかいた身体にはとても寒く感じる。山荘で味噌汁を頼んで、そこ
でビールを飲んで昼食とした。ビールとおむすびでお腹が一杯となって歩くの
が少々気怠くなったが今日の宿泊地である介山荘へ歩を進めて歩く。

 ここから雷岩まで今日の一番のキツイ登りとなり、ビールを飲んだせいか、
息が上がって苦しくビールを飲んだのを後悔したが後の祭りで、我慢をしなが
ら歩いていく。Sさんもビールを飲んだのだが、私と20歳も違うので全然平
気な様子でかえってビールが入ったせいなのか、快適に歩いて行くので、改め
て年の差を感じてしまった。ここら当たりに来ると高度も高いためか、木々に
霧氷が着いてまるで枯れ木に花が咲いたようで、 とても綺麗で自然の装いに
皆、感激し、カメラのシャッターの音が頻繁に鳴り、ポーズを取るのも忙しく
なってきた。岩場の雷岩を過ぎると霧氷は益々見事さをまして雪が積もって綿
帽子のように見せてくれるのも綺麗であるが、霧氷もそれに負けないほどの芸
術的な出来映えで、正月山行に満足し、冷たい風が吹き付ける岩場を過ぎ介山
荘に到着した。

 早速、 暖かい小屋に入り酒を飲みながら夕食まで談笑し、 酒が回るに連れ
て、隣席の人達とも仲良くなり、お互いの山の会のことなどを話をし、又、一
杯と酒が進んでストーブの暖かさと酒とで顔が真っ赤となり、夕食の時間とな
る。夕食は煮込みうどん、そばの食べ放題でおいしいのでドンブリの大盛りを
2杯も食べてしまった。

 7時から新年会となりワイン、 酒の飲み放題で、 ビンゴゲームの開始であ
る。始まってそうそうに一番乗りでIさんがビンゴで介山荘の名入りのスタッ
クバックを手にした。Iさんはニコニコ顔で、ここでも人気者で感激した中年
の女性から、感激の接待を受けて幸か不幸か戸惑い気味である。今日の宿泊客
は45名で二人に一人は当たる賞品があるそうで、みんな数字に一気一応しな
がら、小屋の若い息子さんのリードで、ビンゴゲームは盛り上がっていく。私
達4人は私だけがビンゴにならず何ももらえないのでこれこそビンボーゲーム
になってしまった。それから新年会は歌あり、踊りありのドンチャン騒ぎで、
大半が中高年なのではめをはずして騒ぐ、騒ぐ、山小屋の新年会は初めてなの
で、少々驚いたのだが自然の中ということもあるのかも知れないが、みんな一
体感となって和気藹々で話し、笑い、歌って一年の門出を祝っている。私もす
っかり乗りに乗りまくって、歌って踊ってハッスルしてしまった。

 そんな新年会の祝宴も「今日の日はさようなら」の歌でみんなスクラムを組
んで終わりとなった。10時30分の消灯となり、それぞれに良い初夢を期待
しながら、眠りについた。 (-.-)Zzz

1月 3日

 朝は一面靄が立ちこめて、これでは期待していた日の出が見られないので、
小屋にいてストーブで暖をとっていました。昼食のご飯のドンブリを2杯もお
かわりし、味噌汁も2杯お変わり下ので、腹はもうパンパンで歩くのがたい
ぎとなりこれからの長い小金沢連峰の縦走が思いやられた。

 大菩薩峠の標識の柱の前で記念写真を小屋の方にとってもらって、いよいよ
これから小金沢連峰の縦走である。地面は昨日雪が降ったのか。うっすらと白
くなっており、吐く息が真っ白く冬山だということを否が応でも感じさせてく
れる。因みに朝の温度は−4度だそうである。きつくなったお腹を抱えてノロ
ノロと縦走の第一歩を記した。

 この小金沢連峰は一般のハイカーは余り訪れないツー向のコースである。今
日は冬だし時間もないのでその連峰の3分の2だけを歩くことにした。最後の
車道歩きが甲斐大和駅まで2時間30分あるのが少々気が重くなるが、歩けな
かったらタクシーという手もあるので元気良く歩き出した。

 途中丹波、小菅の奥多摩のコースの分岐点を左に見て、地面が白くなった登
山道を快適に歩を進めていく。個々でも霧氷の花が咲いており、笹にも霧氷が
着いていてとても綺麗である。六つ星山の会の20周年記念山行を大菩薩峠で
やっても良いなって、ワイワイ、話しながら、「私はこのコースを担当するか
ら。」ともう決まったような口振りで勝手に話しながら、朝靄が晴れて陽射し
がいくらかさしかかっている正月三日目の静かな山道を年齢はまちまちである
が、この4名は気持ちも通っており、そのうちの一人は私の妻であるから、気
持ちが通っていなければならないが、最近は結婚生活も長くなったせいだろう
か。多分に怪しいものがありまして・・・ (;_;) 3年前の正月には、 雪の
上高地から蝶 ケ 岳、そして西穂高岳山荘まで一緒に行ったことがあるので3
年ぶりのパーティでそれだけに気持ちもはずんでいる。

 そんな登山道を歩いていくとやがて草原上の「オオカミ平」という笹の葉に
囲まれた茅との緩い斜面に出た。オオカミ平とは、名前もカッコウ良いではな
いか。本当にいつまでも留まっていたいそんな気がする別天地である。オオカ
ミ平を過ぎると第一目標天の石丸峠に到着した。風は強くとても冷たい冬なら
ではの風である。改めて正月に山歩きが出来る喜びを身体一杯に感じて鼻歌も
混ざりながら、お互いに躍動感にあふれて歩く。Iさんは今年の5月の連休に
あの岩の牙城、剣岳に挑むのだともう今から張り切っており、そして昨日最初
にビンゴゲームでビンゴになったので、コイツアー、春から縁起がイイヤー。
何て芝居じみて踏み出す足も軽いこと、軽いことどんどん前に進んでいく。着
いていく私がヤットで、遅れまいと懸命に着いていく。

 キツイ登りもなく、小金沢連峰の主峰の「小金沢山」に到着し、ここで一本
立てて休憩を取ることにした。すると突然Sさんが大声で「ヤッホー、ヤッポ
ー」と叫んでいる。彼は8月に結婚したばかりの新婚ホヤホヤなのだが、奥様
が理解があるので、二人新婚生活初めての正月であるが「行ってらっしゃい」
と出してくれたのだそうである。ナンテネ。真実は単に奥様が勤務で正月は家
にいなかっただけのことでした。でも新婚さん、うらやましい限りである。私
みたいにそんな甘い新婚時代は通り過ぎてしまった。[遠くを見る目で新婚時
代を思い出す。・・・!! エヘヘヘ ]

 そんな鑑賞に浸っていても仕方がないので、更に次の目標の地点に歩を進め
ていく。道は視障者にも歩きやすい危険のない快適な道でうっそうとした笹の
葉をかき分けながら冷たい風を頬に受け鼻の頭を真っ赤にしながら歩いてい
く。やがて第2のピーク「牛奥ノ雁が腹摺山」 に到着した。 ここら当たりに
は、五百円の裏側の富士山の図柄に採用して合った、雁が腹摺山、笹子雁が腹
摺山とこの牛奥ノ雁が腹摺山の3峰がある。全く面白い名前の山があったもの
である。

 そんな奇妙な名前の山を過ぎ道は最後のピーク「黒岳」へと向かう。ここら
当たりまで来ると足が重く少々疲れてきた。お互いに口数も何時しか少なくな
って、銘々勝手なことを考えて歩いているのに違いないであろう。Iさんはど
んなことを考えているのかな。Sさんは可愛い奥様のことかな。因みに私は健
康で何時までも山歩きやマラソンが出来ればと願いながら、一寸優等生みたい
な気持ちになって歩いている。

 きつい登りを登り詰めると黒岳の山頂に飛び出た。3角点を触って疲れた身
体を休めみかんを食べ一本立ててふと見たら、山頂はこの先と書いてあるでは
ないか。何とまだ山頂があったのだ。なるほど3角点が山頂にあるのではない
と習ったばかりでその実践をはからずもしてしまった。歩いていくとありまし
た。立派な道標に「黒岳」と書いてあったのには些か驚いたものである。

 これから道は下りとなり、途中で湯の坂峠に下る箇所で道を間違えたが、大
したこともなく今日の最終点である湯の坂峠の小屋に到着し、ここで暖かいラ
ーメンを食べて昼食とした。

 そして湯の坂峠を後西、林道に出て長かった山歩きともお別れでこれから嫌
な車道歩きの始まりである。 所がIさんがノリに乗っているためか。 早いこ
と、早いことまるで競歩の感覚で歩いて行くではないか。本当にIさんは全盲
なのかと疑ってしまうような早さである。もう私は必死で遅れまいと負けじと
歩いていく。途中で天目山温泉で休憩をしたが、温泉好きな私はここで普段な
ら、 入浴して帰るところであるが、 Sさんの新妻が吉祥寺まで来るとのこと
で、新年会を兼ねて打ち上げ式をやることにしたので温泉はパスして又、歩き
出した。

 途中で大きなマメを踵に作ってしまい、痛みとの格闘をしながらもどうにか
甲斐大和駅に到着し、何と2時間30分の所を天目山温泉で10分休んだのを
差し引くと、1時間50分で歩いてきてしまった。中央線の吉祥寺でSさんの
新妻を交えて、今日の新春山行を振り替えつつ美酒に酔いしれ疲れた足を引き
ずって帰途につきました。



              
高尾山初詣山行



山行日   1月16日(日)
山行先   高尾山
天 候   薄曇り

行 程

JR高尾駅―バス→蛇滝登山口→修行道場→参道分岐点→薬王院→高尾山山頂
→参道分岐点→吊り橋→山頂直下日影沢分岐点→森の図書館→日影沢バス停

感 想

 ここ2年ばかり続けて、高尾山の薬王院に初詣に行っているので、和美に行
こうと誘われ余り気乗りがしなかったのだが渋々と出かけることにした。考え
てみれば二人で山歩きをしたのは久しぶりだ。時間は11時30分を過ぎてい
たがその点、三鷹は高尾山にはわりと近いのでこんな時間でも行かれるから助
かる。

 いつもは京王高尾山登山口駅で降り、表参道コース、稲荷山コース、琵琶滝
コース又はケーブルカーの各コースから行くので、今回はいわば高尾山の裏面
に当たる蛇滝コース、日影沢コースを歩くことにした。蛇滝登山口を降り舗装
された登山道を歩いていくとやがて蛇滝に打たれて修行をする道場に到着し
た。

 誰かが寒中の冷たい水に打たれて修行をしているようであるが、表からはそ
んな姿は見えない。この蛇滝コースは表のコースとは違い静寂な深山幽谷の雰
囲気が漂い高尾山とも思えない気配がする。40分も歩くとすぐに初詣で賑や
かな参道に到着し、茶店のサービスのお茶を飲んでのどを潤す。そこから善男
善女で賑やかな参道を薬王院に向かった。しかし、何度となく高尾山に来てい
るがゆっくりと参拝したのは初めてで、いつも買ったことのないおみくじを買
いその運勢を見ると末吉であった。そしてゴマの木に今年の祈願成就のため名
前を書きおさめ、11日からスッパリとタバコを止めたことを報告し、今度こ
そ挫折しないように念入りにお参りし(だから煙友の皆さんこれから誘惑しな
いでね。)山頂に向かった。

 山頂では何と珍しくビールヲ飲まないで携帯してきたポットから熱いコーヒ
ーを飲みシジュウガラのまだ余りうまく鳴けない声を聞き、寒さが増してきた
ので早々に山頂を後西、再び参道の分き点に戻り、そこから又、山頂に向かう
コースとなるが、高尾山にもこんな吊り橋があるかと思うような太いワイヤー
の5mもあるだろうか。立派な吊り橋が葉の落ちた木々の合間から見え、涸沢
にかかる吊り橋は高尾山とは思えないほどの一服の絵となり冬景色にマッチし
ている。

 山頂直下の日影沢のコースを下ると、ここも表登山道とは違い静かな山歩き
が出き、高尾山のコースの違いを感じさせられた。途中には森の図書館があった
が、時間が遅かったためか閉館となっていた。

 高尾山もいろんなコースがあるので、ここだけを歩いても結構楽しめ時間も
気にしないで、それこそ散歩をする感じで歩けるのが嬉しい。