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My山行Memo1997年


      
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山行日   96年12月30日(月)〜97年1月2日(木)
山行先   北アルプス蝶ケ岳と西穂高岳


行 程

30日
新宿(7:00)→松本(9:38)ーんたくしー→坂巻温泉(11:20・12:00発)→大正池ホテル(13:30・13:45発)→河童橋(14:35)→明神(15:40)→徳沢園(16:35)宿泊

31日

徳沢園(8:00)→長塀山(12:00)→蝶ケ岳ピュッテ(13:00〜13:30)→→長塀山(14:15)→徳沢園(17:00)宿泊

97年1月1日(水)

徳沢園(7:50)→明神池(8:50〜9:10)→西穂高岳登山口(10:30〜10:50)→西穂高山荘(15:00) 宿泊

1月2日

西穂高山荘(8:20)→西穂高岳登山口(10:25)→大正池ホテル(11:30〜12:10)→坂巻温泉(13:30)ータクシー→松本

感 想

 蝶ケ岳はタイムアウトで蝶ケ岳ピュッテの手前までで断念、西穂高岳は1月2日が朝から吹雪で独標まで行くのを断念しました。30日〜1日までは天気も最高でしたが、2日は夜中から風と雪で2日は朝から吹雪いていて悪天候でした。


山行日   97年1月12日(日)
山行先   明神ケ岳(1169,1)・明星ケ岳(923,9)・強羅温泉
行 程
新宿(小田急7:01急行)→小田原(8:36・8:48)→大雄山(9:10・9:15バス)→道了尊(9:30)これより徒歩−1、20→神明水−1、00→明神ケ岳−1、00→明星ケ岳−1、10→宮城野橋−0、30→強羅温泉(入浴・休憩)−0、10→強羅駅→湯本(ロマンスカー但し空席が有ればのこと ?)→新宿 (ハイ・オツカレサン (^_^) )

感 想

 晴天に恵まれて、頂上付近には雪もあって静かな山を堪能できました。帰りはかん太郎の湯で汗を流して湯本からロマンスカーで帰りました。

山行日   1月15日
山行先   景信山(高尾・727.1m)
形 態   FYAMAの新年会山行
天 候   晴れ
行 程
 相模湖駅 → 與瀬神社 → 大平小屋 → 吉野からの合流点 → 明王峠茶店
→ 底沢峠 → 堂所山直下 → 景信山(集合・大宴会)→ 小仏峠 → バス停
=(バス)=> 相模湖駅

感 想

 パソコン通信の「FYama」の新年会で、多くの仲間と3コースから景信山を目指して山頂で豚汁での大宴会となった。


山行日   3月17日(日)〜18日(月)
山行先   赤城山と赤城温泉(湯ノ沢館)

感 想 

 半年に1回の兄弟で、旅行をする会で、今度は金川美千能が担当で赤城温泉と決まった。赤城温泉の湯ノ沢館に宿泊。翌日は赤城山の黒檜山に登山を試みたが積雪がひどくて途中で断念した。


山行日  3月20日(木・春分の日)
山行先    稲含山(西上州)

感 想

 6月の月例山行の稲含山の下見であったが、山は大したことがなくてその割に費用が5千円を越してしまうので、ここは中止にしました。


日にち 3月30日 日曜日
山   奥武蔵、武川岳、二子山山行
天気  晴れ
武川岳 1051メートル
二子山  882メートル
行 程
7字00分 池袋集合
7時15分 電車出発
8時5分  飯能到着  
8時5分  バス出発
9時10分 名郷 到着
9時25分 登山開始
10時55分 天狗岩
11時48分 前武川岳
12時03分 武川岳到着  山頂で昼食休憩
12時45分 武川岳山頂出発
13時40分 焼山
14時30分 二子山 雄岳到着
14時50分 二子山 雌岳到着
15時55分 芦ヶ久保駅到着
15時59分 電車発
14時 7分 横瀬駅
16時20分 武甲の湯

感 想

 29日の夜中からの、激しい雨も早朝にはすっかりやんで、まさに山行日和でした。鴬の初音に迎えられて、雨上がりのさわやかな春の風を身体一杯に受けて、総勢12人が和気藹々で楽しい一時を過ごしました。

 コースといい、お風呂といい、おいしかったラーメンといい大変満足な山行でした。

感 想(ある同行者の私記)

(たぶん世間ではお花見日和だったでしょう)春の陽気というよりも何だか初夏を思わせるような日差しで、うわぁ〜こんな強い日差しじゃばてちゃうなぁと思いながら登山口まで歩きました。でも登山口から林の中に一歩入ると日差しも遮られ、ウグイスなど小鳥の声も聞こえてきて気持ちのいい登りです。昨晩の雨のため土は湿ってい、傾斜もそれほどきつくはなく、ペースもよろしく最初の休憩地天狗岩前には難なく到着。ここからは伊豆ヶ岳が見渡せました。このあたりから天狗岩にかけて徐々に岩が現れ始め、その岩の脇にカタクリがぽつぽつ咲いていました。でも登山道だから足元に注意をむけない登山客に踏みつけられてしまいそうでちょっと心配。でもどうしようもないです

 ねぇ。このあたりアセビがあちこちに見られました。まだ白い花はつけていませんでしたが、きっとこれからですね。天狗岩は右側に女坂がありましたが、みんな岩をよじ登りました。ちょっと私のコンパスでは厳しいなぁと思うようなところが何カ所もありましたが、岩に這いつくばってようよう登れました。岩がもろくはなくしっかりしていたのは幸いでした。岩場を乗り越えてまた林の中の登山道へ。個人的にとても登りやすく感じたのですが、先週の沼津の悪路を経験したせいかしら?登り進むにつれて風もよく通るようになりみんなの口々から「あ、気持ちいい〜」の声があがります。Tシャツ姿の人もいます。手ぬぐいを姉さんかぶりにしている人もいます。みなさん、それぞれに今日の山歩きを楽しんでいる様子です。

 しばらく歩いて今度は武甲山側が見えるところに出てきました。確か前武川岳の手前付近です。ちょうど真正面には大持山・小持山の稜線が見えます。武甲山は削られている斜面とは反対側の斜面が見えました。ここから見おろせる武川岳の山肌は針葉樹の植林をしたばかりで何ともさびしいものです。そしてまた30分ほど頑張って武川岳山頂に着きました。頂上は東西に横に長く、何となく「なんとか平ら」というような感じがします。ここでお昼。食事のあとは次ぎなる山、二子山を目指してまずは下りに入ります。

 2つの頂きを持つ二子山が随分遠くに見えて、口には出しませんでしたが内心「え〜あんな遠いのぉ!」という気持ち。みなさんもそうだったのではないですか?武川岳はよっぽど大きい山体の山なんですね。下りは結構厳しかったです。こんなに下ってしまうのはもったいないと思われるほど、えんえんと下りが続きました。しかも急な下りです。金川さんも途中で滑ってましたね。街戸さんもずっこけてました?

 途中、焼山で小休止。気温計を見たら何と25度でしたよ。二子山への登りはまずは雄岳から。この登りがきつい。今回の登りのうちで一番しんどい登りでしたね。ゆっくりと登りましたが、じわりじわりと汗がにじみでてくる感じです。今回の山行、一番の正念場とでも呼びたいところです。雄岳は一方だけ見晴らしが利いていますが、
他は木に囲まれた小さな頂きです。そこから10分の雌岳もまぁ似たような感じでした。ここに着いたのが3時前くらいだったでしょうか。あとは温泉へ向けて下るだけ。ここからの下りもまた急なんです。しばらくして沢沿いの下り道になりました(兵野沢)道の脇にはアズマイチゲやヒトリシズカが顔を出し、目の高さにはアブラチャンあるいはダンコウバイ(実はまだどちらだったか同定できてないんです)の淡い黄色の花がめいっぱい咲いていました。
     
 横瀬の駅の近くではフサザクラ、サクラ、キブシなどが見られました。今回の山行はとても充実した山登りができましたね。ほんとに随分歩いたなぁという感じがしています。さわやかなお天気に恵まれたこと、途中途中の展望もいいアクセントになって開放感の得られる山道でしたね。二子山のあたりは紅葉の頃はとてもきれいなのではないかなぁと思いましたよ。


山行日    97年4月6日(日)
山行先    大菩薩峠・嶺
行 程
 高尾(8時00分)→塩山(9じ12ふん)ーバス→登山口(これより徒歩)上日川峠→副チャン荘→介山荘→大菩薩峠→雷岩→大菩薩嶺→丸川峠→登山口ーバス・15分→塩山

感 想

 今回は6月の月例山行の下見で行った山行です。あいにくと朝から雨でもう一日大変でした。


山行日   4月29日(みどりの日)
山行先   丹沢畦ケ丸
行 程
  小田急・小田原線・新松田駅 =(富士急バス)=> 大滝橋 →一軒屋避難小屋 → 大滝峠上 → 畦ヶ丸 → 善六ノタワ →権現山登山口 → 西丹沢 =(富士急バス)=> 新松田駅

感 想(ある同行者の私記)

 六ツ星山の会の歩登寿さんからのお誘いがあったので、会社の山仲間のフケち
ゃんを誘って同行することにした。

 朝起きた時(05:30)は、昨夜(4/28)の篠突くような雨はあがったものの、まだ空はどんよりと曇っており、箱根や丹沢の山々は中腹以上がすっぽりと層雲におおわれていた。ときおり霧雨が頬にあたり、今日の天候に少なからぬ不安を感じていた。 六ツ星関係の山歩きは、雨天でもそれなりに決行すると聞いていたし、TVも「本日は快晴」と予報しているので、不安を振り払って出発する。

 車に乗っかっている二十分足らずの間に、予報通りに山にかかっていた層雲はいつしか消え去り、灰色の空のところどころにポッカリと大きな青い穴があき、それが見る見るうちに全天に広がっていき、車を降りる頃には空の九分九厘までが真っ青に晴れわたり、遠く富士山までがくっきりと姿を現わしていた。GWの前半に突入しているとは言え、午前 8時ちょっと過ぎの新松田駅前は、ハイカー姿はまだチラホラ程度である。

 しかし、新宿方面からの電車が到着するたびに、列車からハイカーがドンドンと吐き出され、10分足らずの間に駅前広場はハイカーでイッパイになっていった。その混雑の中でやっとのことで、仲間のフケちゃんや歩登寿さんご一行の姿を見つけ、挨拶を交わす。

 08:25 新松田駅発の西丹沢行きバスに乗車。いつもの事ながらここのバス会社は気が利いていて、乗客が多い場合は即座に増発便で対応してくれる。従って今回のボクらは 2台目の増発便に乗車し、全員座ったままで西丹沢に向かう。真っ青に晴れわたった空には、薄白く下弦の月が金時山の上にかかっている。先々週にくらべて箱根外輪山の山肌は、さらに緑が濃くなっている。既に「山笑う」の季節を通り過ぎ、今や「青葉若葉」の季語がピッタリの風景である。中川温泉の聚落を過ぎ、社内アナウンスが「次は和田…」と告げるのを見計らって、運転手さんに「大滝橋の登山口で降ろしてください」とお願いする。この路線では、山間部のある限定された区間では、バス停以外でも希望の箇所で乗降できる。

 09:22 大滝橋のたもとでバスを降りる。(料金 1,080円)

 道路が広く整備され真新しいトンネルも開通し、驚くほどの変わりようだ。
登山口の傍らで身繕いし、歩登寿さんの司会で互いに自己紹介し合う。『丹沢の主のCompOnさんに本日のリーダーを…』とおっしゃる歩登寿さ
んに、『コレコレ、勝手にリーダーにまつり上げては困るではないかいッ!!』と抗議しようとしたが、今回のメンバーの中でこのコースを歩いた経験があるのはボクだけのようなので、「この場合、リーダーとは先頭を歩く者なり」と自分を納得させ、引き受けることにする。

 歩登寿さんの采配で、今回は全盲の新緑さんをボクと仲間のフケちゃんがサポートすることになった。二人ともこの件に関しては、昨年の秋の大山三峰(参照:旧FYAMAREP Mes04 #08505)以来の全くのシロウトなので、はじめのうちは緊張でガチガチだった。しかし、全盲とは思えないほどの新緑さんの自信に満ちた軽やかな足取りに助けられ、いつしかボクらの緊張もほぐれていった。

 大滝沢の右岸に沿ってのぼる道は、クルマ 1台がやっと通れる幅の石ころだらけの林道である。全身が真っ青に染まりそうな新緑の中を、ワイワイガヤガヤと皆んなで楽しくおしゃべりをしながら進む。道はすぐにコンクリート製の「峰山橋」をわたって左岸に移る。

 砂利の林道を歩いていると、唐突にコンクリート舗装の広い道路に変わる。「なんじゃぁ〜、こりゃぁ〜ッ? 一昨年の秋にはこんなもの無かったぞぉ〜」と、混乱する気持ちを抑えながら、フケちゃんに偵察に行かせる。登山道は、コンクリート道路から左に離れて、痩せこけた桧の植林の中を緩やかにのぼっている。

 しばらくは、薄暗い植林帯の中や、明るく瑞々しい新緑の自然林の中の緩やかな道をのぼっていく。沢を高巻きしている山道に入ると、左手から激しい水音が聞こえてくる。樹間を通して下方に二つの滑滝が見える。五月の強い陽射しを受けて、ほとばしる水滴がキラキラと輝いている。先回歩いたのは秋も深まった時季だったので、太陽の高度も低くこの山道の大半が日蔭で、風の音や鳥の声も聞こえずしんと静まりかえっていた。

 しかし今は、樹間からはこぼれ落ちるように陽の光が溢れ、ウグイスは囀り、スミレが咲き乱れ、沢一帯は生命の躍動感に満ち満ちている。
10:13 [ 620m] << 630m>>

 『マスキ嵐沢』の道標の立つ地点で、右岸へ渡る。沢を渡って直ぐの急斜面をのぼりきると木のベンチがあるが、休憩にはまだ早そうなので、リーダーのボクの独断でさらに先に進む。
10:26 [ 685m] << − m>>

 後ろの方から『そろそろ休憩を…』との声がかかったので、急な山道の途中だったが、木陰を探して 10分程度の小休止とする。涼やかな風が沢筋から吹き上がってきて、汗ばんだボクらの肌を撫でて通り過ぎて行く。どなたからかいただいたフルーツ・ゼリーが、甘くツルリと快く喉を通り抜ける。サポートに一所懸命だったので気づかなかったが、改めてメンバーを見渡すと、全盲 2名、弱視 3名をまじえ、年齢は二十代から六十歳前後と幅広い男女の集まりなので、即製のリーダーとはいえボクはもう少しペースの配慮をしなくっちゃいけなかった。

 これだけに限らず、歩行速度・休憩の取り方・悪場のサポートの仕方等について、ボクらの今回のサポート役も相変わらず赤っ恥のかきどおしだった。このあと、大滝沢を遠く離れて、しばらく急勾配の山道が続く。一息のぼったあと、道は山腹を巻いて進む。ところどころに、古ぼけた丸太の桟道かかっている。中には、真ん中で逆[ヘ]の字に折れ曲がった朽ち果てる寸前のものもあり、慎重に進む。

 山道は再び沢に近づき、間伐された明るい桧の植林の間を進んで、沢に下りると眼前に避難小屋がヌッと現われた。
10:55 [ 775m] << 810m>>
 一軒屋避難小屋に到着。傍らに『大滝橋 2.9km/(東海自然歩道)/大滝峠上1.6km』の道標がある。
 まだ休憩をとる時刻ではないが、皆さんが避難小屋に興味がありそうなので、早めの休憩タイムとする。すぐ脇に立派な水場がある点では、丹沢の避難小屋の中でも最高である。そのうちに、この小屋を利用してお月見の酒宴でもやってみよう。

 11:06 避難小屋を出発。サポートの先頭役をフケちゃんにゆずる。
 小屋の左手の沢筋に沿った山道をのぼっていく。タチツボスミレの紫、クサヤ
マブキの黄などで彩られた楽しい道である。麓では既に散り終えたミツバツツジ
も、ここまで上ってくると未だ枝のあちこちに赤紫の花をとどめている。

 しじまを破ってポッポッポッと素っ頓狂な鳴声が聞こえてくる。誰かが『ツツ
ドリだ』と嬉しそうに叫ぶ。この後、コマドリ・シジュウカラなどいろいろな鳥
が登場する。今回はメンバーの中に鳥に詳しい方がいらっしゃったので、ボクや
フケちゃんにとってはよい勉強になった。

 次第に勾配が急になっていき、丸太の階段が続く急峻な山道となる。苦しいのぼりがしばらく続いた後、主稜線から東へ張り出した一つの小尾根をのぼりきり、明るく開けた尾根の上に飛び出す。木の間隠れに富士山が見える。だが今朝出発前に見たあのクッキリ・スッキリの富士山とは違って、春霞の向こうに薄ぼんやりとしている。まあ…、この時季に富士山が見られる事だけでも善しとしよう。

 この後、新芽を吹き出しつつあるブナ・ナラ・クヌギ等の雑木林や、ササの生い茂る明るい小尾根のなだらかな道を、大滝峠上に向かって進む。さすがに稜線まで高度を稼ぐと、あたりのミツバツツジはちょうど満開である。ところどころに散り残ったマメザクラも見かける。
11:49 [ 975m] <<1,010m>>
 『大滝橋/大滝峠上(東海自然歩道)/畦ヶ丸 1.7km』の道標の立つ、主稜線
上の大滝峠上に到着。ここで本日三度目の小休止とする。いつかそのうちに、ここから主稜線を南下して本来の大滝峠・屏風岩山・世附権現山まで歩いてみたいと思っているので、休憩時間を利用して主稜線沿いの廃道を偵察する。峠上からほんのちょっと見ただけの印象だが、笹薮になっているものの踏み跡ははっきりしているようだ。夏草に埋もれないうちに、通り抜けてみたいものだ。

 既に昼飯どきではあったが、昼食は畦ヶ丸の頂上でとの全員一致の意見で、
12:00 頂上に向かって出発。
 ここからは、初夏を思わせる強い陽射しの中を、ササと雑木におおわれた単調な急なのぼりの連続となるが、以前に歩いた同角ノ頭から桧洞丸にかけての山稜を右手に眺めながら進むので、なんの退屈もしない。ミツバツツジの鮮やかな赤紫色が、先ほどにもましてあちこちに見られるようになる。盛りを過ぎたとはいえ、マメザクラの白色もそこかしこから目に飛び込んでくるので飽きない。

 『次に登り切ればピークだ…』という期待を幾度も裏切られながらも、休むことなく皆んな頑張って登り続け、やっとのことで『大滝峠上/モロクボ沢の頭0.6km/畦ヶ丸 0.1km』の道標が立つ分岐点に登り切る。そこは、菰釣山を経て山伏峠から山中湖方面へ向かう東海自然歩道と、畦ヶ丸の本峰への分岐点で、右手の緩やかな斜面に畦ヶ丸避難小屋が建っている。昼食休憩が待ち切れないボクらは、寄り道をすることなく 100m 先の畦ヶ丸の本峰に向かって先を急ぐ。
12:47 [1,255m] <<1,292.6m>>
 畦ヶ丸の頂上に到着。
 頂上までのコースタイムの実績を振り返ってみると、六ツ星メンバー全員はす
こぶる快調ペースである。ボクやフケちゃんは、思わず感心してしまう。雑木林に囲まれた見晴ぢの良くない頂上には、既に数パーティーが賑やかに昼食休憩中である。その中に割り込むようにボクらは散らばって昼食にとりかかる。あちこちでは、プッシュッー・ングングング・プッファー・ンメェーと、始まっている。

 慣れないサポート役の今回の山行では、「清く正しく美しく」ありたいと願っていたので、ボクはビビビの持参を自粛していた。しかし、清く正しく美しくない仲間のフケちゃんから「ホレ、一本あげるよ」と差し出されると、もうヘラヘラと相好をくずしちゃって、だらしなく初志を曲げてしまうのであった。真夏のような太陽に炙られた登りの後の冷たいビビビは、まさに甘露甘露だ。YNさんのおせんべいは、ビビビのツマミとしてなかなかの美味でした。影の司令長官の歩登寿さんと、下山時刻の打合せをする。

 「自然教室までの標準コースタイムが 110分だから、我々は五掛けの 165分、つまり 2時間45分みておけば十分でしょう。従って、14時前に下山を開始すれば、本棚と下棚の滝に寄り道をしても、終バスの 17:12 には十分に間に合うでしょう」と主張するボクの主張に、歩登寿さんは黙って同意して下さった。しかし、この読みが甘かったことが、あとになって思い知らされた。
 13:33 山頂をあとに、自然教室に向かって下山をはじめる。
 頂上からは、ブナ林とスズタケが生い茂る急なくだり道を、ひたすらに歩き続ける。慣れないサポート役のボクら二人は、つい早足になってしまい、しばしば後ろから「ちょっと待ってやって下さい」と声がかかる。
14:18 [1,030m] << − m>>
 急階段を降り切ったベンチのある小広い場所で、10分ほどの小休止する。
 再び、急な丸太階段を下って進む。降り切ったところで、『畦ヶ丸 1.7km/(東海自然歩道)/西沢出合 3.1m』の道標の立つ小さな乗越状の『善六のタワ』を通過。
 誰かが「タワって、どういう意味?」とたずねている。ちょうど一年半前この場所でオフの仲間から教わっていたので、「峠の別称らしいよ」と答える。タワの両側は深く谷が落ち込んでおり、谷の向かいの山肌は瑞々しい若葉・新緑の衣をまとい、真夏のような強い陽射しの中で燦然と輝いて見える。
15:04 [ 865m] << − m>>
 痩せこけたスギの疎らな植林の中を、真っ逆様に落ち込むような急勾配で続く尾根道をジグザグに降り切って、壊れた数脚の低い木のベンチのある小広い空き地で、15分ほどの小休止とする。展望こそ効かないが、間伐された杉の疎林の中のこの開けた場所は開放的な雰囲気があって、休むには快適な場所である。陽射しがやや翳りはじめている。

 フケちゃんから代わって、ここから再びサポートの先頭役になる。このあと、西沢の出合に向かって一気にくだる。『西沢出合 2.2km』の道標から更に急な山道をくだって、西沢出合に続く沢筋に入っていく。沢筋では、回数を憶えきれないほどの左右の徒渉を、何度も何度も繰り返す。しっかりした丸木橋ならばまだしも、ハシゴを横にしたような隙間だらけの丸木橋や、橋が流失し飛び石伝いに渡らなければならない箇所もあり、晴眼者でもつい足が遅くなってしまう。

 『畦ヶ丸 3.0km/本棚の滝 5分/西沢出合 1.8km』の道標の立つ、本棚の滝の
入口に到着。
 頂上での読みでは、ゆったり気分で本棚の滝を見物するはずであったが、頂上からここまで、予想外の時間を要している。時計を見ると、もうそんな悠長なことは言っておられない。
 「滝見物は、次の機会にさせてください。ごめんなさい」と、先を急ぐ。

 やはり、下山の時間配分をボクは甘くみすぎていた。歩登寿さんによると…、『視力障害者は、登りではガイドブック記載のコースタイムと同等か、それ以上に短時間ですむのだが、下りになるとそのペースは大きく落ちてきて、ましてや今回のように沢筋のガレ場では更にそのペースは落ちる』『普通ならば、下りの方が楽だから短時間に下れそうだが、それは晴眼者の考えである。実際には視障者は下りがとても苦手だ』『私も登りは平気だが、下りになると斜面が平らに見えてとても歩きにくい』
ということだ。

 このことは、丹沢三峰にご一緒した時に既に知らされていたことだったが、そ
れを忘れてボクはついマイペースで下り時間を見積もってしまっていた。『畦ヶ丸 3.3km/下棚の滝 5分/西沢出合 1.5km』の道標の立つ、下棚の滝の入口でも、同様に次の機会にさせていただき、先を急ぐ。
16:02 [ 685m] << 700m>>
 権現山への分岐点で、10分ほどの休止をとる。
 ここまでくると道は緩やかになり歩行もピッチが上がってきたが、下った分だけ沢筋が広くなり、沢に架かった二つ三つの危なっかしい丸木橋では、慣れない人はおっかなびっくりのへっぴり腰で渡ることになる。ただし、幸いに全行程を通して、踏み外して足を濡らす者はいなかった。

16:25 [ 630m] << − m>>
 沢に降りて、堰堤のところで小休止とする。
 めいめいが冷たい沢の水で顔を洗い、さっぱりとする。 コンクリートの急な階段を上り下りして、西沢の大堰堤を通過する。この巨大な堰堤も、今では流出土砂で埋め尽くされて、既に砂防堰堤の機能を失いつつある。建設されたのがそれほどの昔ではないのに、短期間のうちにこの大堰堤を埋め尽くすほどの土砂の流入があったということは、この上流で大規模な崩壊が続いているということだ。この自然の大きさと荒々しさを前に、ボクらは息を呑んでしばし立ちつくす。

 前後のサポートも不要な、広い平坦な道に出た。しかし、まだ自然教室までは道が遠いようだ。いよいよ終バスが気になる時刻が迫ってきたので、我々本隊が到着するまでバスの発車を待ってもらうよう、フケちゃんを先に走らせる。この後すぐに、木立の向こうに特徴のある自然教室の青い屋根を見つけ全員でホッとする。
16:50 [ 535m] << 540m>>
 連休を楽しむ多くのハイカーで賑わっている河原を見下ろしながら、吊橋を渡りやっとのことで西丹沢自然教室に前にたどりつく。ミナサン、オツカレサマ デシタ。「それっ!ビールだぁー!」と、自然教室前の自販機に駆け寄ったメンバーの落胆顔は、見るにしのびなかった。自販機にはビビビが無いではないかッ!!あまり堅いこと言わずに、自販機にビビビも入れておいてくださいませんか。オネガイッ!! >> 自然教室の関係者各位増発バスも到着していたので、ボクらの乗った先発バスは定刻の 17:12 少し
前に自然教室前を出発し、帰途につく。
 後で知ったのだが、この辺りで FYAMAer の泥助さんと異常接近したようだ。

 国道 246号に合流するまでは比較的順調に走り続けたが、GW前半の国道はか
なりの混雑である。ときどきノロノロ運転を強いられるが、それでも着実に前進
してくれる。
 山道での緊張が解けたメンバーの幾人かは、あちこちでコックリコックリと舟
を漕いでいる。
18:30 [ 50m] << 540m>>
 おもいのほか、それほど時間もかからず、終点の新松田駅前に到着。自然教室前でビビビにありつけなかったメンバーは、駅前の焼き鳥屋を目指す。
 歩登寿さんからのお誘いもあったが、先に用をひかえていたボクら二人は、ノドをごくりとならしながらも、「次の機会にゆっくりと…」と残念無念のご辞退を申し上げ、来合わせたバスや電車に乗って、それぞれの家路につく。慣れないボクにとっては緊張の一日であったが、なんとなく快い疲労感にわが身を委ねて、バスの揺れにまかせてまどろみの世界に入っていった。


山行日  5月3日並日
山行先  鳥海山(山形)
行 程
5/2  新宿駅(21:09発・ムーンライト越後)
5/3  村上(6:05着・6:08発) →酒田 (8:27着・9:57発)→     吹浦(10:17着)−送迎バス→大平山荘(宿泊)
※    昼食後12:30に御浜小屋付近まで雪山散策
歩 程  3時間30分

感 想

 ホワイトアウトで山頂まで行けず、出発してからわずか2時間ぐらいのところで引き返す。後は延々と大宴会となる。

(ある同行者の私記)

 鳥海山から無事に帰ってきました。金川さんはじめご参加の皆さん、3日間どうもお世話になりました。鳥海山は撤退の巻となってしまいましたが日本海の眺めは本当に素晴らしくて、憧れ久しい東北の雄峰は想像以上にいい山でした。何だか帰ってきたばっかりなのに、また鳥海山のことを考えています。敗者復活の個人戦は秋にでもやりたいなぁなんてね。金川さんから頼まれた山行報告は今週中にFYAMAALPにアップしようと思います。ちょっとバタバタしているので、もう少し待ってくださいね。

 六つ星山の会のメンバーとゴールデンウィークの3日間(5月3日〜5月5日)を
利用して鳥海山に行ってきました。しかし、登山日の4日はあいにくの悪天候のため、
新山を踏むことは叶いませんでした。とても残念です。

【日 程】:平成9年5月4日
【山 名】:鳥海山(2236m)
【ルート】:吹浦口コース
      (大平山荘〜御浜小屋〜七五三掛〜御田ヶ原〜新山というコースを
       ピストンする予定だったが、途中で撤退)
【天 候】:曇りのち雨、風強し
【メンバー 】:六つ星山の会メンバー、FYAMAer(総勢17名)
【記 録】:

朝5時起床。TAKふるやさんからの「上の方は荒れているらしい」との
情報で17名完全装備で6時過ぎに出発。大平山荘前からは上の様子は
分からないが、空は曇り風も冷たい。この時期の雪は全般的にザラ目状だが
それに加えて、昨晩降った雨で雪面が固くなっており慎重に登っていく。
昨日雪上散歩したルートよりやや象潟コース寄りのルートで傾斜はややきつい。
登り進むにつれ次第にガスが出てきて、雨も降り出す。1時間程登ったところで
小休止。各自雨具をつけたり、雨の中朝食、行動食をとる。視障者のTさんが
調子が悪く、これ以上は無理ということでサポート2人を含む3人が下る
ことになった。リーダー含め残りのメンバーの胸の内には「新山は無理でも
せめて御浜小屋までは」という気持ちがあり、天候のよくなることを祈りながら
登り進むことになった。御浜小屋まで行ければ、そこで天気の回復を待つ
こともできるし、進退についても話し合える。

しかし、ガスは切れるどころかどんどん深まる気配で、雨脚もだんだん強く
なってきた。途中で地図を拡げて方向を確認することも容易ではない。どのくらい
歩いただろうか、オーバー手袋をしていたため時計を確認できなかったが、
せいぜい3、40分くらいだったろうか。右手に見えるはずのポールも視界が
効かず見えない。山スキーで同行してくださったTAKふるやさんが途中で
ストップをかけ何度もポールの確認に動いては、助言を与えてくださる。前日までの
トレースは幾方向にも伸びているが、このトレースは信用してはダメだとのこと。
また天候についても「回復する見込みはない」と。

それでも「何とか行けるところまでは」というリーダーの強い気持ちに引っ張られ
るように進んでいった。御浜小屋まではとにかく東の方向へ進むのだが、視界の
効かない世界では東の方向に進むということがこれほど困難なことなのだろうか、
リーダーの後ろを歩きながら思う。何度も方向を修正するリーダーに対し、
後ろからピーっと笛の音。「方向が違うんじゃないか」「いや、こっちだ」・・・
いろんな声が錯綜する。象潟コースとの合流点近く、TAKふるやさんが
「撤退するのだったら、ここがポイントだ」とおっしゃるところを過ぎ、
いったん下りになる。リーダーの前にちょっと大きめの溝が現れ、割れ目を避ける
ため、大きく回ろうとした時に、後ろの方から「撤退しよう」という声があがった。
登り始めてから2時間半あまりのところで。

撤退と決まってからは速かった。どんどん下る。ふと左に目を向けると赤い旗を
付けたポールが私たちが取ったコースとは違う方向にぽつぽつと立っているのが
見えた。このポールに沿って進んで行けばよかったのだろうか。でもこのポールを
見つけていたとしても、この天候では結果は同じだったかもしれない。

半分ほど引き返したあたりで小休止。もうここまで来れば遭難の危険性はない。
熱いお湯でコーヒーを入れて回し飲みし、暖まる。ちょうどその時、日本海を
覆っていたガスが強風にあおられてさぁーと流れ、青い海とまっすぐに伸びた
海岸線が目の前に広がった。右手は男鹿半島のあたりから左手は庄内平野まで、
目の前には飛島もくっきり見える。何だかふいに胸がつまるような心地さえする。
日本海は何て美しいんだろう。

記念撮影を終えて、残りの下りはシリセードをやりながら楽しくおりてくることが
できた。大平山荘に着いたのは11時頃。午後に入ると山荘付近まですっぽり濃い
ガスに包まれ、あの時点で撤退したのは正解だったようだ。


山行日  5月18日(日)
山行先  熊倉山(奥秩父)
行 程
西武池袋7時15分)→白久(9時30分)白久駅(9:50)→熊倉山登山口(10:15)→営林署小屋(12:10)→高根(13:45)→熊倉山(14:00着・114:50発)→笹平(15:30)→三又(16:25)→林道(17:10)→武州日野駅(17:35)

感 想

 土曜日の日には雨が降ったが、今日は朝から天気が良くて、熊倉山も登山客にも余り会わずに、ミツバツツジがとてもきれいな静かな山だった。
 秩父の駅で蕎麦を食べて帰途についた。

山行日   6月8日(日)
山行先   高川山(道志)
行 程
三鷹(9:19・ビュー山梨)→大槻(10:32着・10:41発)→初狩(10:48・10:55発)これより徒歩登山道(11:15)→男坂女坂分岐(11:31)→男坂女坂分岐上(12:00)→高川山山頂(12:25・13:10発)→田ノ倉分岐(13:35)→車道(14:00)→ 禾生駅(12:15)

感 想

 今日は久しぶりで和美と里吉勝子とで高川山に行ってきました。登山道も良くてあっけなく山頂に着きました。帰りには吉祥寺の黒潮で寿司を食べてきました。


山行日  6月15日(日)
山行先  大菩薩峠・嶺
参加者  六つ星山の会の定例参考 特別コース
内訳   総数31名  晴眼者 18名 視障者 13名
担当者  金川勝夫、金川和美、古矢利夫、安部幸枝
天 候  薄曇り
行 程  
 新宿駅(6:44発・中央特快後部車輌に乗車)→三鷹(6:57)→立川(7:11)→八王子(7:22)→高尾(7:30着・甲府行8:00発)→塩山(9:22着)ータクシー30分→福ちゃん荘 徒歩  ー60分→大菩薩峠ー50分→雷岩ー10分→大菩薩嶺ー60分→丸川峠ー90分→登山口(17:10発)ーバス25分→塩山(JR17:52発)→立川(19:23) ハイ・お疲れさんでした。

山行日  6月29日(日)
山行先   高尾山・大ダルミ峠・大洞
山・泰光寺山・うかい鳥山
行 程
 新宿(7:36・中央特快) →三鷹 (7:49) →立川 (8:01)→八王子(8:11)→高尾(8:19)京王高尾に乗り換え京王高尾登山口へ 京王高尾登山口(8:50)ー琵琶滝コース→琵琶滝(9:12)→中間地点(9:56)→高尾山山頂茶店(10:30)→一丁平オオダルミ峠分岐(11:08)→オオダルミ峠(11:30)→大洞山(12:00・13:00)→中沢山(13:26)→中間地点休憩所(14:00)→泰光寺山(14:35)→三沢峠(14:50)→草戸山(15:25)→高尾山登山口(17:00)→うかい鳥山(野鳥焼きでビールで乾杯)

感 想

 2週続けての台風8号の影響もなくて、台風一過の晴天に恵
まれて総勢7人、南高尾野山々のハイキングを楽しみました。

 今回は高尾山山頂までは、琵琶滝コースを取りました。
一丁平から左手に曲がって南高尾野コースを取って国道20号
線を陸橋で渡り急登の山道を大洞山に向かいました。南高尾は
静かな山歩きが楽しめました。


山行日   7月19日〜21日(月) 2泊3日
山行先   八海山・中ノ岳 (山域 越後)
天 候   3日間共晴れ

感 想 

 かねてより、行きたかった超ハードな越後三山の縦走を行いました。八海山から先の御月山までは、波線になっていて500b下って800b登るという、アップダウンがものすごくてザックの重さ、カンカン照り、体調の不調等でとにかく息が上がってしまって、今までの山行で初めてのバテバテになってしまい一歩も動けず途中でビバークをしてしまって、三山の最後の地点、越後駒ケ岳にはゆけずに中ノ岳から下山をしました。
 
行 程  
7/19 
 大崎里宮(6:55)→岳狭小屋(7:52)→金剛霊泉(8:38)→展望台(10:50)→五合目(11:50〓12:35)→女人堂(13:10)→薬師岳(14:15)→千本桧小屋(14:25) 宿泊

7/20  
 千本桧小屋(5:45)→八峰→月日ノ池(6:45)→大日岳(7:15)→丸ノ 岳(8:03)→五龍岳(9:05)→荒山(11:30)→オカメノゾキ→御月山手前ビバーク地点(18:00)

7/21 
 ビバーク地点(4:48)→御月山(5:30)→祓川(6:00〓6:45)中ノ岳避難小屋(8:00〓8:20)→中ノ岳(8:30)→池ノ段(8:55)→日向山(11:15)→十字峡(14:50)→六日町


山行日  8月16日(°)〜17日(日)
山行先  竜門競峡、大菩薩峠上日川峠
天 候  晴れ
行 程
 甲斐大和→竜門峡→嵯峨塩温泉(宿泊)

8/17
嵯峨塩温泉→車道歩き→登山道→車道歩き→上日川峠→裂石 (大菩薩温泉入浴)

感 想

 今年の夏は7月の19日〜1日に越後三山でサンザンなめにあったので、予
定をしていた「大日岳」〜「剣岳」の縦走をあきらめて、この16日〜17日
にのんびりと湯巡り山行をしてきました。考えてみると和美と二人で山行をす
るのは随分と久しぶりで去年は一回、そして今年は初めてである。いつも誰か
がいるので二人で歩いているとペースがつかめずにおかしいねえ何て歩いてい
ました。

 和美の捻挫も私のエッエヘン、献身的な治療のお陰でほとんど良くなってき
ました。(そのくらいするのは当たり前だって・・・(*_*;)\ バキ)それに私
の体力がどの程度なのか試す意味もあって出かけてきました。
今回は大菩薩峠の麓に湯煙をあげる「嵯峨塩温泉」に泊まって懐石料理に舌鼓
を打って堪能してきました。

 中央線の甲斐大和駅で下車をして、国道20号を甲府方面に向かってラーメ
ン屋さんの所を左に行って、程なく竜門峡入口に到着する。日川の渓流に沿っ
て竜門の滝、落ち合三滝などを見学して、車道に出て40分ぐらい歩くと「嵯
峨塩温泉」があります。翌日はゆっくりと朝食を取って、大菩薩峠に向かいま
した。しかし、ここからの道は全く整備がされておらず廃道寸前でやむなく車
道を大きく廻って、今ダム工事をしている所を通ってそこから石丸峠から来て
いる登山道に入って、上日川峠に出ました。時すでに遅く大菩薩峠はあきらめ
て下山をしました。今回は裂石にある大菩薩温泉、雲峰荘の温泉に入浴したい
ので、大菩薩峠はあっさりとパスしました。何しろ15時までに入らないと風
呂に入れてくれないもので、そちらを優先にしました。ここは露天風呂もあっ
て快適です。但し、混浴なので女性は本館の内風呂にどうしても入ってしまい
ますね。バス停から5分ぐらいのところにあるので、山の帰りには便利です。
入浴料は500円です。

嵯峨塩温泉  0553ー48ー2621


山行日   8月31日(日)
山行先   川乗山(山域 奥多摩
天 候   晴れ)
行 程   
奥多摩駅→カワノリ橋→百尋ノ滝→川乗山山頂→本仁田山分岐→大
根の神→鳩ノ巣駅

感 想

 崩壊した川乗山の百尋ノ滝がどうなっているか、ぶらっと奥多摩の川乗山に
行ってきました。

 この春でしたか。川乗山の名滝「百尋ノ滝」が大崩壊をしたと聞いていたのでトレーニング方々三鷹を10時頃経って川乗山に行ってきました。時間も遅かったので電車も空いていて三鷹から座っていけました。
「百尋ノ滝」の状態ですが本当に崩壊がひどくて、かつての名滝の姿はありませんでした。本当にこうやって自然も姿を変えて崩壊をしてしまうと思うと、心が痛みます。山道も所々に手が加わって保全に努力をされているのに頭が下がる思いです。川乗山山頂に着いたのが午後3時でした。ハイカーは二人ぐらいでとても静かでした。時差山行をすると静かで山を楽しめます。そしてビールを飲んで一気に鳩ノ巣駅までかけ下りました。丁度5時30分でした。ここでもまた、ビールを飲んで心地よく電車に揺られながら帰宅をしました。 (^_^)


山行日  9月23日(秋分の日)
山行先  物語山(山域 西上州)
天 候  雨後曇り
行 程
 池袋駅(6:59・6:48入線1番線ホーム)→高崎(8:55着・9:19発)→下仁田(10:19)―タクシー0、20→深山温泉11:05)→登山口(11:40)→物語山(12:50‥13:30)→登山口(12:20)→深山温泉バス停―タクシー→岩山温泉センタ(入浴休憩)→下仁田(17:47)→高崎18:30)→上野

感 想

伝説の物語山
 土曜日の天気予報では23日は完全に雨の予報で、このところ休みになると
雨が降っているので折角の計画もだいなしである。23日に起きてみるとどん
よりと鉛色の空で今にも雨が降ってきそうな天気である。ザックをかついで集
合場所の池袋へと急ぐ。今回は「風のたより」の曽原さんが私達と行動を共に
山行を行ってくれるとのことでいつもの六つ星のメンバーとは違って、お会い
できるという楽しみもあって雨の天気であるが何だか気分もワクワクとして雨
も気にならない。池袋の駅で自己紹介をする。曽原さんは29歳の好青年で、
私達の立派な中年のおばさん&おじさんの中で一人好青年が光って見える。改
めて私も年の差を感じてしまった。何しろ今日の山行は歩程は3時間と大した
ことはないのだが電車に乗っている時間が3時間と長いので、早速ビールで曽
原さんと初めましてのご挨拶を乾杯と共に行う。曽原さんはこれ又陽気な方で
ビールも酒もグイグイといける口でそれだけで気に入ってしまった。内心合う
までは気むずかしい人だとどうしようかと思っていたがそんな心配は全くいら
なかった。お互いの集まりのことを話をしたりして、交流の話がはずんで気が
ついたらもう高崎の駅だった。立ち食いソバのおいしそうな臭いがするのでキ
ツネうどんを食べて上信電鉄に乗って下仁田へと向かう。何しろこの路線は超
ローカル線であかじ続きの会社で今まで持っているのが不思議なくらいの電鉄
で、のどかな風景が続いて酒で真っ赤になった顔もさめてきて下仁田駅に到着
する。

 この下仁田駅は葱と蒟蒻が名物で人口1万2千人の静かな町である。タクシ
ーに乗って深山温泉に向かう。この深山温泉は5年前に廃業して現在は営業は
していない、それでもガイドブックには深山温泉と明記してあるので注意をし
た方がよい。雨具の完全装備で林道を歩いていく。雨は小雨程度で天も我々に
味方をして小雨にしてくれたのであろう。坂道の続く林道を30分ぐらい歩い
ただろうか、やがて登山口に到着をした。ここで一本立ててこれからの急登に
備えて休憩を取る。登山道はいきなりの急登になってふくろはぎやアキレス腱
が伸ばされて痛いほどである。この物語山は昔戦争のために落城をした武士が
財宝をかついでこの物語山に登って、山頂近くに財宝を隠してつるを断ち切っ
て追手を防いで全員が切腹をして自害したという伝説があり、それを称して山
名も「物語山」と何かロマンあふれる名前が付いたのである。そして「メンデ
岩」という平面上の岩がそそり立っている。この名前の由来は、この地方では
うどんをこねるときに用いる板が「メンデ板」と呼ばれており、岩もその「メ
ンデ板」に似ているのでその名前が付いたとガイドブックに書いてあった。山
は完全に秋の装いで栗の実が落ちていたりして小さな秋を見つけた。斜度は益
々きつくなって所々にロープが張ってあって思わずロープに手を伸ばしてしま
う、それでもときどき雨の登山道は滑ってしまって皆難渋して一歩一歩山頂を
目指していく。

 西峰との分岐で一本立てて呼吸を整えて物語山の山頂に向かう、斜度はきつ
いが今までみたいに滑りはしないので楽に登ることが出来た。やがて山頂に到
着をする。あいにくの空模様で視界は効かないので展望はゼロである。またま
た、ビールで物語山の登頂を祝してお互いに乾杯をする。しかし、曽原さんも
酒が大好き人間でみるみる顔がゆるんできてうまそうに喉を鳴らしてビールを
飲んでいる。曽原さん曰く「風のたより」のメンバーはみんな酒好きですよ。
そして酒を飲んで楽器を演奏したり、歌ったり、踊ったりして楽しんでいるん
ですよ」等と話をされていた。そんな愉快な仲間達に是非、お会いしたいもの
であると曽原さんにいうと、私達も「六つ星山の会」と交流を計りたいと思っ
ているのでお互いに交流をして人の輪を広げていこうと話をする。「風のたよ
り」も毎週のように行事があり、視覚障害者も肢体不自由者も参加していると
のこと、山に限らず旅という旅人になって自然を見つめてリフレッシュをする
のだそうで、これから私達も視障者と「風のたより」の行事に参加して、将来
は視障者が一人で参加しても皆さんの温かい愛情で共に自然を楽しめるそんな
交流をしようと曽原さんと誓い合う。雨もスッカリ上がって、下りは曽原さん
にサポートの体験をしてもらうために、Nさんのサポートをしてもらって下るこ
とにした。曽原さんは懇切丁寧にNさんを導いていく。下りは早いものでアッと
いう間に登山口に着いてしまった。途中でサルナシの実が甘い匂いを放って秋の
訪れを感じさせてくれる。

 タクシーで岩山温泉センターに向かって雨と汗でグッショリとなった体を温かい温泉に浸かって疲れを癒す。そして風呂に酒を持ち込んでまたまた、一杯と外から温泉で温めて、内から酒で温めて至福の時にお互いに満足をする。そして下仁田からの電車の中ではまたまたまた、宴会で地酒を酌み交わす。今日は朝から酒でまあ、お互いに良く飲むもので山に、温泉に、そして酒とコリャア、長生きシマッセ・・・!! (^_^)

 そして赤羽駅で曽原さんと再会を誓い合って握手をして別れた。今日は本当に雨が降っていたが本番の登山の時には雨も小降りになって登山に支障がなくて登れたし、新しい友人に会えたし、酒もたらふく飲んだし、温泉にも入ったし、一日満足をした山行であった。 オシマイ


山行日   平成9年10月10日〜12日
山行先   八幡平
山 名   茶臼岳、八幡平、諸桧岳、嶮岨森、大深岳、三ツ石山、乳頭山
行 程

10/10    茶臼口(9:35)−茶臼岳(10:45,11:00)−黒谷地(くろやち)(11:50,12:       25)−陵雲荘(りょううんそう)(13:30)(八幡平山頂往復他散策)ー       藤温泉(16:20) 宿泊
10/11    藤七温泉(6:25)−嶮岨森(10:00)−大深山荘(10:55,11:40)−大深岳       (12:20)−三ツ石山荘(15:20,15:35)−滝ノ上温泉(18:15)
10/12    滝ノ上温泉(6:25)−白沼(しろぬま)(8:10,8:20)−烏帽子岳(11:05)       −田代岱(たしろたい)山荘(12:10,12:35)−乳頭温泉郷孫六湯(ま
       ごろくのゆ)(14:35)−バス停まで約10分
天 候:   10/10 快晴  10/11 風雨後曇り  10/12 曇り後雪

感 想(ある同行者の私記)

 ★らくちん号で盛岡へ
  9日、東京駅発23時10分の夜行バス「らくちん号」で盛岡へ向かう。盛
 岡の街路樹にはナナカマドが植えられていた。実が赤く色づき始め、そろそろ
葉も色づくだろうと思われる頃だった。

 ★八幡平へ
 バスは、岩手山の北側を巻くように走る。岩手山の北側斜面には何か白いも
のが見える。あれはなんだろうと不思議がっていたら、地元の人が「山頂から
3分の2くらいまで、冠雪したんです」と教えてくれた。北側斜面だけ、まだ
融けずに残っていたようだ。

 途中から眠ってしまい、気がついた頃には登山口の茶臼口が目の前だった。バスを下りると風も結構あり、さすがに寒い。身支度を整えてすぐに出発。ナナカマドがすでに葉を落とし寒そうに実だけを付けていた。足元にも赤い実がぶら下がっている。あとで教えてもらったら、ツルリンドウの実だと分かった。

 登るにつれ、振り返る眼下には緩やかな斜面が現れてくる。その向こうには岩手山が堂々とそびえている。ほどなく茶臼小屋に到着。茶臼岳の山頂は、縦走路から少し離れているので、小屋から往復する。足元には、小さな赤い実を2〜3個付けた枯れ草(?)がある。マイヅルソウみたいだけど、何かよく分からない。オオバタケシマランの実も落ちていた。山頂は、岩手山のすばらしい展望台だった。右側には、秋田駒(あきたこま)も見える。左側には拓木のふるさとの山、姫神山(ひめかみやま)も見えていた。
 山頂を後にし、アオモリトドマツとナナカマドの林を歩く。赤いナナカマドの実が青空をバックにきれいに浮きでている。しばらく平凡な道を歩いていると、草紅葉に色づいた湿原が現れた。黒谷地の湿原だ。草紅葉に色づいた湿原の向こうには、アオモリトドマツの林が広がり、その上には青空が広がっている。手前には池塘(ちとう)が3つ4つ、青空を写して静かにさざ波を立てている。今回見た風景の中で、最も美しいと感じた場所だ。ここでお昼を食べてのんびりする。水場は少し黒谷地口方面に行った所にあった。

 緩やかな尾根を下ると八幡沼に飛びだした。沼の脇にも湿原が広がっている。池塘はうっすらと氷が張っていたし、前に降った雪が融けずに残っていた。木道を歩いているとスーツ姿のおっさんが歩いてきた。靴も革靴で鞄も持っている。どう考えても山に来る格好ではないが、すぐ近くまで車道が来ている八幡平には、それほど不似合いでもないだろう。山頂からは本来展望はないのだが、立派な展望台が木の上から見渡せるように作ってある。遠くがかすんでいたため、山頂からは残念ながら岩手山以外は見ることができなかった。山頂を後に車道を一路藤七温泉に向かう。早速ビールで乾杯。何時しかワイン、お酒、焼酎が並んでみんなごきげんになってきた。そしてお目当ての温泉にタオルを片手にお酒で気持ちよくなって鼻歌混じりでドボーンと白濁のお風呂に入る。まさに至福の一時である。露天風呂は本当にただ掘ってあるって感じで土がどろどろしていて余り気持ちの良い風呂ではないが、野趣満点の露天風呂で吹く風も冷たく心地がよい。空には月がコウコウと光って見える。そして食事をして早めに床についた。夜中の3時頃だろうか。ものすごい風と雨で目が覚める。果たして今日の天気があんじられる。4時30分に起きて身仕度をして外に出るがものすごい雨と風であいにくの天気になってしまった。

 ★風雨とグジャグジャの道を滝ノ上の上温泉へ
 樹林のないところは、風も雨も強い。今回のメンバーの中には60才以上の人もいるので、縦走をやめた方が良いかなと思ったが、みんな元気で行く気まんまんだ。この縦走路は、湿地が多かったり、沢状の所を歩いたりするので、道がひどく悪い。登山靴は、泥だらけで水もしみてきた。合羽のズボンは、内側が股の下まで泥だらけ。しかもひどい道は、結局最後の三ツ石山荘を過ぎても続いていた。

 嶮岨森を過ぎた頃から、雨も上がり時々青空が見えたり薄日が射すようになってきた。大深岳に着く頃には、視界も良くなって近くの斜面が見えるようになってきた。小畚岳(こもっこだけ)への登りは今日一番の急登だ。しかし、風が猛烈に強い。ふんばっていないと体が振られてしまう。盲人の人達には、この強風がやっかいらしい。サポートの声が聞こえないし、足音も聞こえない。状況を掴む手がかりを奪われてしまうことになるようだ。小畚岳を越えると、周囲に日が射してきた。すごい勢いで流れる雲の切れ間から日が射すと、アオモリトドマツの林の中に散在しているダケカンバが白く光って美しい。ついつい、写真タイムが多くなってしまう。
 三ツ石山を越え、三ツ石山荘への下りになると、登山道を整備中の人達が作業をしていた。かなり深いところまで杭を打って、足場を作っていた。非常に滑りやすく、えぐれやすい所だから、整備して貰うと助かると思う。三ツ石山荘に着いた頃、小雪が舞い始めた。山荘の中はストーブを炊いていて暖かい。女性が一人でいた。誰かを待っていたのだろう。今日はここに泊まるようだ。

 山荘からの下りも道は悪い。下の方に温泉の湯気が見えるが、なかなか着かない。途中、紅葉のきれいなところがあった。もう少しで着くと思われたが、結局ヘッドランプを出して歩くことになった。18時過ぎ、ヘトヘトになって滝ノ上温泉に着いた。
温泉に入り、話が始まると、あっという間に時間がたってしまう。気がついたときには23時過ぎ。少し寒かったが、布団にくるまって休むことができた。

  ★吹雪の乳頭山から乳頭温泉郷へ
 朝は曇っていたが、空も明るくこれから雪が降り出すとは思っていなかった。
 ところが出発するとすぐにポツポツ雨が降り始めた。白沼に着く頃には、本格的に雪が降り始めた。途中で、白く雪の筋のついた岩手山が樹林の間から見えたが、雪が降り始めると、遠くは全く見えなくなってしまった。白沼は、周囲が紅葉していて、趣のある沼だ。白沼を越えると、急な登りが始まる。みるみるうちにあたり一面雪景色になってきた。急登を終えると小さな湿原が現れた。そういえば、今日の登りは昨日と違って、ドロドロのところがなく歩きやすい。湿原を過ぎると沢状の道になった。そこを抜けると、稜線脇をトラバースする所に出る。ここまで来れば、山頂まで標高差は70m足らずだ。しかし、ここからは風がもろに吹き付けてくるので寒い。いままで素手でいたが、さすがに軍手をしないときつくなってきた。

 以外と長い尾根上を歩き、ようやく烏帽子岳の山頂に到着。寒くて長くいられないので、写真だけ撮って早々に下山にかかる。山頂付近は歩きやすい道だったので、快調に下っていたが、しばらくするとまた沢状の歩きにくい道になる。ドロドロになって下っていたが、一瞬ガスが晴れて田代岱山荘や周囲の風景が見えた。アオモリトドマツの葉の上には新雪がのって、葉の緑ときれいなコントラストを描いている。そんな中にたたずむ田代岱山荘も魅力的な小屋だった。今回立ち寄った小屋は、全て避難小屋で無人だが、とてもきれいに整備されていて、気持ちの良い小屋ばかりだった。
 
 田代岱山荘で昼食を取り、乳頭温泉へ急ぐ。この道もグチャグチャのひどい道だった。どうもこの付近の登山道は、湿地が多いせいか泥だらけの道が多いので閉口してしまう。降りしきる雪に何も見えず、あとどれくらいで乳頭温泉に着くのか分からない。ひたすら前に足を出すだけだったが、ようやく左右から沢が近づいてきたので、ゴールが近いことが分かった。

 着いた孫六温泉は、古い木造の宿と、何ヶ所か温泉小屋が建てられていて、ひなびた感じのする良い温泉だった。温泉で温まって、休憩所でビールで乾杯。バス停までは、10分くらい、登山道のような狭い道から林道を歩いて到着。田沢湖まで爆睡し、秋田新幹線「こまち」で帰途に着いた。


山行日   11月19日(日)
山行先   笙ノ岩山
天 候   晴れ
会山行   六つ星山の会 特別コース 
担 当   宮地、中畑、石滝

感 想

 奥多摩駅からバスに乗って、川乗り橋のバス停でおりて川苔山の登山口に入って間もなく急との道を左に登って2時間ぐらいの山頂でした。39名と参加者が多くて賑やかな山行でした。


山行日   97年11月1日(°)〜3日(月)
山行先   越後駒ケ岳 (山域 越後)
天 候   1日  雨 2日 晴天 3日 晴天
宿 泊   駒ノ湯
行 程   1日目  三鷹→小出インター→駒ノ湯 温泉センター 車中泊
      2日目  駒ノ湯→ 
      3日目  駒ノ湯―関越自動車道→三鷹
感 想 

 この夏に越後三山に行って敢えなく敗退したのでリターンマッチで再度越後駒ケ岳に挑戦をした。
 一日の朝、7時には駒ノ湯に着いたのだが雪まじりの雨でとても登山などは出来そうもないので、思い切って中止にした。時間が有り余るので近くの温泉セン  ター「不動ノ湯」に入館して時間つぶしをすることにした。4時頃ま で温泉センターにいてその後、駒ノ湯に戻って温泉棟の前で夕食をして、無断で風呂に入ってビックリした。とても温い温泉だった。サッパリした後で今夜は車の中で寝ることにした。

 二日の日は快晴となり6時に駒ノ湯を出発して朝靄の中を快く駒ケ岳目指して出発をした。吊り橋を渡って落ち葉を踏みしめて急な山道を登っていった。程なく雪が出てきて当たりはすっかり雪山の姿をなしてきた。山頂に進むに連れて雪は益々深くなってきて1b位になってきた。倉山を過ぎて辺りを見回すと越後の山々が四顧の感で本当に白銀に輝いてとてもきれいだった。

 雪は益々深くなってきて百草の池まで来たがここでタイムアウトで引き返すことにした。駒ノ湯について温泉にゆっくり浸かって疲れをほぐして山菜や川魚で食事をして地酒で一杯飲んで、風呂に入って眠った。
 翌朝朝風呂に入ってお豆腐屋のおじさんと世間話をしながら、露天風呂に2時間も入って温泉を堪能して帰途についた。


山行日   97年11月16日(日)〜17日(月)
山行先   桜山 (山域 群馬鬼石)
旅 館   八塩鉱泉  神水館
天 候   晴れ 
行 程   11月16日
       三鷹(10:50)→東武練馬IC(11:25)→本庄児玉IC        (12:25)→桜山駐車場(13:25)桜山散策 15:05        (桜山後にする)→神水館(15:30) 宿泊
         17日
        神水館(10:15)→やまき豆腐製造所見学(11:00)→本        庄児玉IC(11:32)→立川団地(13:10)→吉祥寺民芸        (14:16)→三鷹(15:10) オツカレサン
感 想

 ゴールドリバーの会の秋期旅行で今回は群馬県の八塩鉱泉にした。この温泉は、とても塩分が強くて飲むと相当にショッパイ味がする。桜山の寒桜が満開でとても賑やかで小さな花をつけていた。姉がレントゲンの検査をしたところ、白い影が有ると言われてすっかり意      気消沈していた。何でもなければ良いのだが・・・ (^^;)


山行日    97年11月30日(日)
山行先    鹿倉山(山域 奥多摩)
天 候    晴れ
行 程    立川(7:53)→奥多摩(9:00・9:20)―バス→丹波役場       前(10:10・10:30)→大丹波峠(11:33)→鹿倉山        (13:05〜14:30)→大寺山(15:30)→奥多摩バス停       (16:20)→奥多摩駅

感 想

 29日の土曜日は、猛烈な雨と風でこれでは明日の鹿倉山交流山行が心配に
なってきた。さすがは「風のたより」、疾風のような猛烈な風を吹かして前奏
曲でセンセーショナルに登場しようとハデに風を吹かしているんだろうと思っ
た。天気予報では明日は低気圧の全線も去って晴天になるとのことでまず一安
心である。それにしてもすごい暴風雨である。新幹線は途中で停止してしまう
し、あちらこちらの道路は冠水しているし、本当に明日は天気になるだろうか
と些か心配になってきた。

 30日の早朝はまだ雨が降っていたが、それも次第に治まってやがて雨もや
んできて山行にはどうやら支障はなさそうである。立川の改札口に集合時間よ
り3分遅れてしまって到着すると、すでにメンバーのほとんどが来ていて実行
者の私達が一番遅かったので何だかバツが悪かった。見ると屈強な若者達がズ
ラッと勢揃いしているではないか。
ナ、ナ、ナ何と男ばかりの猛者連中なので圧倒されてしまった。
それにザックがすごい、まるで一、二泊の縦走でもしようかと思えるほどの大
きなザックが転がっているのでそれにも息を呑んでしまった。

 予定通り7時53分には全員集合して乗車することが出来た。奥多摩の駅に
到着して、丹波行きのバスに全員乗り込む、すると「風のたより」のSさんは
早くもビール缶を握っておいしそうに飲んでいる。さすがはSさん、それにし
てもこれから登山をしようというのに、酒を飲んで息切れなどしないのだろう
かと不思議な気持ちになってしまった。

 私など登山まで時間がある時には、酒も好きな方だから手を出すが、3、40
分足らずで登山をしようというときには、一寸考えてしまう。何しろ登るのに
酒が入っていたのでは息が切れてしまってとても登れるものではない、それを
平気で酒を飲めるSさんはやはりただ者ではない、そのパワーたるやまさに酒
豪の名前に恥じない素晴らしい態度に改めて感心しました。

 丹波の役場前で下車して、自己紹介の後、いよいよこれから鹿倉山目指して
出発である。二班に分かれて「風のたより」と「六つ星が」それぞれ混ざって
和気藹々で歩を進める。それにしても昨日の天気と撃って変わっての好天気で
まさに、山行日和である。明日から12月になるというのに本当に暖かい天気
で早くも汗ばんできた。

 植林されたうねうねと続く登山道を一列縦隊で山頂目指して進んでいく。す
ると早くも、口笛と歌が「風」の若者らから飛び出してそれが一人、二人、三
人とみんな口ずさんで何時しか合唱となって初冬の晴れた空に児玉して、聞い
ている私も何だか足どりも軽くなって歌に会わせてドンドンと歩を進めること
が出来た。

 何だか昔の映画だったろうか。軍隊で若者達が行進している臍中に一人、二
人、三人と歌が飛び出して、それが隊列全体で大合唱となってミッチミラー合
唱団の如く足音と歌が調和して若者のすがすがしさと相まって、進んでいく光
景を見たことがあるがそれを髣髴させるような「風」の若者達にダブって感じ
しまって、若さの素晴らしさを否が応でも痛感した。
 一方、「六つ星」のグループは何だか毒気を抜かれたのか、年齢の差なのか
「風」の若者達の歌を静かに聞いているだけでだれ一人歌おうとはしない。そ
れはそうだろう。登るだけで精一杯でとても歌など出るものではない。急な登
りにも関わらず、息も乱れず音程も確かに歌う「風の若者達のまねなどはとて
も出来るものではない。 それに普段の山行スタイルと余りにも違っていたの
で、最初はビックリしたのかも知れない。

 しかし、明日から12月だというのに、この暖かさは何なんだろうか。きっ
と天の神、山の神、神々が今日のこの交流山行のために、最上のもてなしで私
達を歓迎してくれているのだろう。「風」の若者達の明るさに野山の木々もほ
ほえんで迎えてくれているのに違いない。本当に今日のこの天気に改めて自然
の贈り物に感謝の気持ちで一杯である。途中から視障者のサポートを「風」の
若者達に変わってもらってお互いに談笑しながら進んでいく。

 大丹波峠で一本立てて休憩タイムでそれぞれ喉を潤したり、何か食べたりし
て思い思いに休んでいる。お腹も空いてくるのは当たり前で、モウ12時近く
になっているのだから、とっくにハラペコになっていて腹の虫もグーグーグー
と鳴っていてもおかしくない時間である。

 休憩をしたので「風」の若者達はよりいっそう大声でフォークソング、童謡
と出る、出る歌のオンパレードで、こちらも負けていられないので歌おうと思
うが息が上がってしまって歌えるものではない。しかし、7人でこれだからも
っともっと「風」の仲間がいたらどうなるのだろうか。大音響で鳥も枝から転
げ落ちるのではなかろうか。 (^^;)
 そんな歌のお陰でアッという間に鹿倉山の山頂についてしまった。山頂は展
望も良くて、富士山がくっきりとその雄姿を見せている。空は雲もなくて風も
心地よくまるでさわやかな秋の一日にタイムスリップしたようだ。山頂は狭く
て私達だけでほぼ満員である。幸いなことに私達のグループだけで、この山頂
を独占できたので本当にこれ又、ラッキーでこれなら思う存分に歌ったり、話
したりしても人に迷惑をかけることもないので安心して楽しむことが出来る。

 私達「六つ星」はお先にビールやお酒で乾杯して、喉を潤してお山の大将の
気分で、冷たいビールに満足して四顧の景色に見とれている。一方「風」のグ
ループは大きな鍋で何やらご馳走を作っているようだ。聞くと「オデン」だそ
うで、私達の分までしっかりと持ってきてくれたのだそうで、重いのに申し訳
なくて、そっと手を出しておかわりをしてしまった。 (^^) (^_^)

 腹は一杯になったし、酒はまわってくるし、サアこれから歌の大合唱の始ま
りで、山の歌やフォークソング、童謡と歌がキーボードに会わせて飛び出した
り、アルプス一万尺のアルペン踊りも飛び出して、「六つ星」のTさんも若者
に負けてなるかと、一生懸命に踊っている。
遅れてきたもう一つのグループも見れば楽しそうに歌っているではないか。聞
くと「望みの会」というグループで偶然にもこちらも障害者と山を楽しむグル
ープだそうで、主に知的障害者と共に歩んでいるのだそうで、見ると一人のそ
の方も本当に嬉しそうに歌っている。 見ていて私は目頭が熱くなってしまっ
た。 こうして健常者も、 歯車の違いでたまたま障害者になってしまった私達
も、こうして自然の本でお互いに助け合って登山をすることによって、それぞ
れを見つめ会って理解し協力し会えるのではなかろうか。

 最後は「今日の日はさようなら」の歌で、楽しかった昼食タイムも終わりと
なって歩を進めることにした。 もうこれから先は、 酒は適当にまわっている
し、気持ちはハイになっているので、お互いに大合唱で落ち葉を踏みながらも
うドンドンと足が前に出て、 みんな童心に帰って大きな声で歌って歩いてい
る。幸にも他の登山者がいないので迷惑をかけることもなくて、歌声喫茶宜し
く歌っている。しかし、年齢の差なのか。「風」の若者は歌声喫茶を知らない
そうで、これ又、年の差を感じてしまった。思えば良く若い頃歌声喫茶に入り
浸って歌っていたものだ。 アアア〜 ナツカシイナア。

 ナナナ、何と大寺山に着くとそこに異様な建物が建っているではないか。ブ
ッシャリ塔のようで、 金色に輝く仏像が鎮座している。 これは何なんだろう
か。ボウ宗教団体のものなんだろうか。不思議で仕方がない。ここで記念写真
を撮って、暮色にくれた山道を一気に奥多摩湖のバス停に向けてかけ下ってい
く。

 今回はからずも実現した、交流山行であったが色々な意味でお互いに知り合
いになって、これからも自然を愛する友として、忌憚なくこのとかくギスギス
とした世の中で友情の灯火を燃やし続けてこれからも機会があるごとにつき合
っていきたいと思う。


山行日   97年12月14日(日)
山行先   鐘撞堂山(かねつきどうやま)330m 
会山行   六つ星山の会の忘年山行
天 候   晴れ

行  程  東武池袋駅(8:00発・先頭車両から1、2両目に乗車)−小川町駅      (9:03着、乗り換え、9:07発)−寄居駅(9:22着、乗り換      え、9:52発)−波久礼駅(9:57着)10:10出発−(50分)      −少林寺11:00着−(20分)−羅漢山(11:30着、昼食休憩、      12:20出発)−(40分)−鐘撞堂山(13:00着、13:40      出発)−(80分)−寄居駅(15:00着)・


山行先   12月21日(日)
山行先   日ノ出山(山域 奥多摩 ゆずの里)
天 候   晴れ
行 程   自宅(7:31)→武蔵五日市(9:31)→養沢(10:16)→日      ノ出山(12:00 13:31)→御岳山の下山道(14:40)→      御岳山滝本(15:10)→吊り橋(15:35)→ユズの里(16:      00)

感 想

 今回の忘年会の会場はユズ懐石とユズの風呂のユズの里である。
 明日22日が冬至なので丁度良い。